イチゴイチエ | 野良翻訳家・HanaBananaの Enjoy Life!

ほけー。なんか帰ったら毎日、息子がいるという事実に慣れない今日この頃でございます。



息子が今年こそはスキーにいきたいと(もう5年以上いってないかな)言っており、 春休み、近場に行くことに決めました。


その場所に行くことに決めたのは、近場という以外に 息子の小学校時代の恩師が、定年を少し早めてご両親の介護のためにUターンした場所だから。    


息子は「いつか彼女が出来たら、一緒に先生のトコロに遊びにいくんだ」と冗談めかして 言ってましたが、それほど、小学校時代、お世話になった思い出深い先生。


といっても、楽しいだけの先生ではなく、どちらかというと厳しくユニークな先生で 有名でした。授業時間の半分は、生徒に先生役をやらせ、その手法はお子さんによっては きっと戸惑いはあったとは想像しますが、息子はひーひー言いながらも 先生役をやることが多かったようです。それは勉強の理解も深めたようでした。    



面談の際に先生と色々お話しをしている中で、 「この小さな小学校で、ほんわか育ってきた生徒さん達が、いくつかの小学校が 集まってる中学にいって、自分を出せない、意見の言えない子供にならにようにって 思っているんですよ」とおっしゃっていらして、自主性と根性を植え付けてくれていたのかな、 あぁ、息子がこんな素敵な先生の生徒になれて良かったと思いました。 息子本人も、中学に入学してからは、年々、その先生が教えてくれた事の深さが わかってきたようで、「あの先生に出会えてよかった」と言ってます。 鍛錬を要する出来事の後は、特に。    



その先生、とってもオシャレさんで、学校でフリーマーケットをした時に 例によって、ちょっとクセのある洋服をたくさん放出したのですが 「わーー!これ欲しい!これ素敵!」って、大量にご購入頂き。。。



でもって、私が着ていた、ボヘミアンなフェイクのファーとレザーのチョッキを 「ちょっと!お母様!!これ、着なくなったらおっしゃって?私、いくらでも出すわ!!」と 情熱的に求められてww いやもう、すぐ差し上げましたよ。    


そんな思い出深い先生、うちの母も運動会や家庭訪問で色々とお話しして意気投合した経緯から、 家族連名の年賀状でのやり取りが続いていました。



先週、息子が私立高校の受験に受かった後、先生にお手紙を書きました。 1校合格した事を知らせるのと、 「先生のお住まいの場所にスキー旅行にまいりますので、 もしよかったらディナーにご招待させてください」と言うお申し出とを書いて。      



たまには良いですよね。季節を追った便箋で、お手紙を書くこと。 PCばかりで、まずい字もさらにヘタクソになっているのですが、 書いているうちに、気持ちがこもります。    



その手紙に、昨日、お返事がありまして。     「もともとシャープな思考とセンスある発想の持ち主、そこに 努力が加われば向かうところ敵なし、受かるのは当然だと思いますが、 それにしても、難関を見事クリアされたこと、心からお慶び申し上げます」と (せせせ先生、それほどでもぉ~へらへら←親ばか)もったいない褒め言葉を頂き、 また、お食事にご招待どころか、先生のお宅へお招きいただくという、 もったいないお申し出も頂き、本来なら遠慮の一つくらいしとけって話ですが、 それももったいないので、お邪魔してこようかと(おい)。    


で、先生、そのお住まいの寒い地方で、いまだに私が献上した ボヘミアンチョッキを愛用して下さっているとのこと。 生徒数が少ない学校とはいえ、そのチョッキを差し上げた事を 覚えていて下さることが嬉しかったです。 オフホワイトだったチョッキ、きっといい具合の色とくたびれ具合に なっているだろうから、何か、先生がお好きそうな洋服を持って 遊びにいこうと思っています。 息子もその手紙を読んで、デレデレしていました。    



一期一会とはお茶の世界から来た、その機会は二度と繰り返すことがないから、 亭主・客人共に誠意を尽くす、精一杯のおもてなしをしようという 心構えのことを指しますが、 この先生のように、生徒との出会いを大切にして、精一杯の誠意を 尽くして教えて下さった事、そして息子が幼いながらに一生懸命だったことは、 息子にとっては初めての一期一会だったんだろうなぁと思いました。    


よきかな、善き哉。    



袖ふれあうも多少のご縁は、いつでもどこでもありますが、 深いご縁を作るのは難しいにしても、善くあろうとする人って なかなか出会わないです。もちろん、自分も善くあろうとして(これでもだよ)、 でも、やられたら百倍にして返しますし、嫌いな人にはとても意地悪な 自分であることを許しているフシは大いにあるのですが。特にネット上ではねー。


でも、リアルで、 社会的に普通にジェントルに接しているはずなのに、 すごいデリカシーが無いことを言ってくる人がいて、姿見えてるだけに、生の声なだけに、インパクトあるし、げんなりします。     よくありがちなのが、結婚してなければ「結婚しないの?」とか 結婚して子供がいなければ「子供いないの?」とか、「いくらしたの?」とか 「給料いくらもらってるの?」とか、「どこの学校受かったの?」とかね。 ズケズケと。 そんな事、聞くものじゃないって事を聞く人っているもんなんですよね。 私の統計によると、あまり社会経験とご苦労がないアラフィフの方々が多いように感じます。      


まぁ、デリカシーと知性が無いのか、 もともと性格が悪いのか、もしくは嫌いなのかはわかりませんが、まさにそれ言うべきじゃないよってことずけっと言う人、いるんですよね。      



私の身体的特徴、背骨が曲がっていて左肩が落ちていることを やたら「ねぇ、なんで体が曲がってるの?ねぇ、どうして?」と しつこく聞いてきて、 そんなもん、往来でわざわざ左肩を目立つほど下げて歩く人はいないわけで、普通は察して黙すると思うのですが。頭髪の少ない人に、「どうして少ないの?」とは直接聞かないのと同じでしょ。


仕方ないので、
「これ、不便はないけど、軽い身体障害なのよ」と、暗にそういうことを 聞くものじゃないよ?という意味をこめて言ったんですけど、「えーー」とか言いながら、へらへら笑ってるんですね。気分悪いですよね。



こういう人に限って、「そういうことを言うのはやめて」とか言ったら、 悪気が無かったか言って、かえって言われた方が悪者っぽくされちゃいますからねぇ。    


悪気が無かったって、いい歳こいた人がそんなことを言うのは、 悪気があるか、知性が無いかのどちらかだっつぅ話だ。 で、どっちだ、オマエは?と聞いてやろうかと思いましたヨ。


で、その人、それだけじゃないんですよね?仕事にもプライベートにも、何かにつけてデリカシーのない余計な一言落としたり、知ったかぶりして、場をしらけさせる。あのすみません、あなた、年齢だけは年上ですけど、他に何か取り柄あるんですか?まずは、それを私に認識させてくださいよ。したら、耳を貸しますけど??と内心毒づいたりして。まぁ、とてもお気の毒な人だなぁと、やり過ごしていますが。


いやー、アラフィフですけどね、こんなアラフィフは見習いたくないねぇ。



ほんと、いらぬ一期一会もあるもので。 そして、俺には先生にような素晴らしい一期一会を作る度量は まだ無いっつぅことで。でも、年相応のデリカシーは身に付けていかないとね。  


あ、ちょっといい話が、むかつく話になったトコロで、おほほほ、 おしまい。