こんばんは。原田綾子です。


ちょっと長くなるのですが

小学校教員時代の経験談を書きます。


隣のクラスがだんだんと荒れ始め

授業中、先生が怒鳴り声と共に

時々壁を蹴っている音が聞こえてきて

(実際に観たと他の先生や子どもたちから聞いていました)

心配になったことがあります。


音が聞こえ始めると

うちのクラスの子どもたちも

「また始まった・・・」

と怖がる始末。



その先生は、だんだんと口数が少なくなり

表情も乏しくなり

温かい優しい人だったのに

怒りっぽくなっていき

私ともあまり口をきかなくなりました。

(わたしよりずっと年上のベテラン先生です)


特にクラスのAくんという児童に

手を焼いていて、

クラス全体がまとまらなくなってしまったようです。


そして、その先生は

だんだんと学校に来なくなってしまったのです。


そして、とうとう病休に入られ・・・


次の担任が見つかるまで教務の先生と

空き時間には

私が授業をするようになりました。




先生の怒鳴り声と、子ども達の騒ぐ声

壁を叩く音・・・


隣の教室で壁越しにそれを聴いていたので

どんなにひどい状況なのだろうと

初めて授業をするときに

恐る恐る、教室に入ってきました。

緊張しながら。


確かに学級全体に落ち着きはないのですが

問題とされていたAくんは、

案外素直なのです。




授業中も一生懸命挙手をして

特に問題もありません。


子どもらしく

お尻がイスから離れるほど意欲的に

手を挙げている姿からは

彼の心の声が聞こえてくるようでした。


「ぼくを見て!

ほら、僕だってがんばっているんだよ

見て欲しい、認めて欲しい・・・」


そんなふうに

彼の心の声が痛いほど伝わってくるようでした。


そして私は思ったのです。



Aくんは乱暴でひどいと聞いていたけど

Aくんは実は

乱暴な子ではないのでは???

と。




その先生は

Aくんは凶暴な性格で困ったことばかりする

と話していたのですが

わたしから見ると、どうもAくんは、そう見えないのです。


(でも実際にAくんと、Aくんの親は何度も校長室に呼ばれて

注意を受けていました。)





その翌日、わたしが自分のクラスの授業を終えて

教室を出ようとすると

ドアのところにAくんが一人立っていました。


「どうしたの?」

というと、何も言わず恥ずかしそうにこちらを見ている。


「もしよかったらうちのクラスの子達と

一緒にドッジボールしない?」


と誘うと、嬉しそうについてきた!!


Aくんと私と、

校庭でドッジボールをしていた子どもたちに混じって

楽しく遊んだ。


Aくんはキラキラ輝いていた。

とても優しい笑顔をしていた。



とってもかわいい笑顔を

していた・・・




そしてそれから数年後、

アドラー心理学に出逢い

Aくんが、なんのために担任に反抗していたのか

乱暴な行動を繰り返していたのか

隣のクラスの担任の先生が、

悩み病休に入ってしまったのか

わかったのです。


それは昨日わたしがFBに投稿した記事と同じ。




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反抗的な子どもなんて
存在しないんだよな


反抗的な子どもの前には
反抗的な要素を引き出す大人...

=強圧的な大人がいる



それだけなんだ


横の関係で
子どもに寄り添い
勇気づけ、
干渉しすぎず
子どもを信頼し、
相互尊敬&相互信頼の関係が築けると

お互いハッピーな関係でいられる


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反抗的な子どもがいるのではなく

子どもを反抗させる大人の接し方がある。


アドラー心理学では

人と人との間に「性格」があると考えます。

(厳密にはアドラー心理学では「性格」とは言いませんが

ここれはあえてわかりやすく、そう書きます)





ある講座の中で、

教員の方が質問されたんです。

※その先生のクラスのことではありません


「B子は家では普通なのだが

学校に来ると性格が激変する。

学校では荒れる。

家庭では平気なのに何故でしょう?」

と。


それは


B子と母親の関係性の中で見せる性格



B子と学級担任の関係性の中で見せる性格


で違うから。



アドラー心理学では、人の行動には

目的と相手役がいる、と考えます。





さっきの事例の逆もあり


学校では普通なのに

家では親に反抗ばかりする

という子どももいます。


このことからもわかるように

その子の「その要素」は

人と人の間に「ある」ということなのです。



では、どうしたらよいのか

については

長くなったのでまた今度書きます。







つけたし。


病休で休んでいた先生が

復帰したとき、

またAくんは反抗的な態度を繰り返し

いつものように、親も呼ばれ

校長室で先生たちから説教を受けていました。


家庭のしつけがまずいから

この子は学校でこういうことをして困るんですと

Aくん親子に注意をするのです。


生徒指導委員会で、Aくんの話題になったとき

ぺーぺーの私は勇気を出して

学校の対応は違うのではないかと

意見を言いました。

手に汗を握りながら・・・。


そしたら、隣に座っていた先生に

足を蹴られ、

耳元でボソっと


「新米教師が余計なこと言うんじゃねえ。

ビシっとしつけないともっと大変なことになるんだぞ」


そう言われて、私は愕然としたのでした。






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