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毎月、体の中で何が起こっている?
毎月、体の中で何が起こっている?②
女性の体には1ヶ月の間に大きく分けて月経期、卵胞期、排卵期、そして黄体期という4つの変動パターンが訪れます。それぞれ特徴を見ていきましょう。
まずは月経期(生理中)について
月経期はエストロゲンとプロゲステロンが安定していて、精神的なダルさはあるものの落ち着いた状態です。が、月経血を出そうと子宮が頑張って収縮するため下腹部痛や腰痛などが起こりやすいですおまけに収縮を促す物質(同時に炎症も促す)、プロスタグランジンが産生されてその量が高まると頭痛や発熱、下痢などの症状が出ることもあります。つまり、月経血の排出を妨げる要素があると、生理痛はひどくなるということです。
ちなみに出産をすると生理痛が軽くなる理由は、子宮口が広がり月経血が流れやすくなるからだと言われています。月経血が子宮にたまってしまうと、腹部に逆流して子宮内膜症の原因にもなりますから、出産することは子宮内膜症の発症を防ぐことにもなります。
月経期は通称「どくぬき期」と言われていて、お肌のバリア機能が低下して乾燥しやすくなります。月経血はもちろん、そのほかの体内に溜め込んだ老廃物が出て行きやすいので、かぶれや湿疹、クマやくすみが出てしまうんですね
次に卵胞期
月経終わりから排卵にかけて、卵胞が成長している時期です。卵胞期はエストロゲン値が次第に上昇していきます。エストロゲンは美のホルモンとも言われ、美肌にかかせないコラーゲンの生成を促します。なので、この時期のお肌の調子はサイコーですし、体も軽いので運動しやすくダイエットを始めるのにとってもいい時期なんですもちろん気分もアゲアゲでして、元気はつらつ何事にも積極的になれますし、そういう意味では性欲もガンガンですね。それもそのはず、排卵が近づいているので、体は自然に受精へと気持ちが傾くわけです。
この卵胞期は「ごきげん期」と呼ばれ、女性が一番輝いていられる時期でもあります。
そして排卵期 これは排卵後ということになりますが。
排卵後はエストロゲン値に代わってプロゲステロン値がぐぐぐーっと上がってくる時期です。同時に体温も上がってきて高温期となります。プロゲステロンは妊娠のホルモンですから、体は赤ちゃんができたときのために準備を始めます。よって「調整期」と呼ばれます。少しずつ体温を上げて血流を増やしたり、水分を溜め込んだり、分泌物を多くしていくわけです。水分が溜まると体はむくみ、体温が上がると睡眠が障害されます。(眠りは体温がすーっと下がっていくときに訪れます)
分泌物が増えるというのはつまり、おりものや黄白色のネバネバしたものがあったりするということです。これは気づく方多いのではないでしょうかね。排卵時にはちょっとした下腹部痛を訴える人もいますよね。これらの症状があって、体調が少し鈍ってきたなと思ったら、排卵した後である可能性が高いです。
最後に黄体期
これはみんなが嫌いな月経前の時期のことです黄体期はプロゲステロン値がどどーんと上がる時期でして、上記で書いたような不調がどかーんとやってきます代謝が悪くなる上に水分やナトリウムを溜め込むため、体はむくみ、便秘になりがちです。なのでこの時期は「溜め込み期」と言われています。また、乳腺の細胞が増殖するため乳房が張ったような痛いような感覚になります。良い意味でいえば、この時期に一番胸が大きくなるのです
体が栄養を蓄えようとするので、ただでさえ太った気分なのに食欲は止まらない。。となると、皮下脂肪も分厚くなりますね。精神的にも、イライラ、憂鬱、不安、落ち込み、集中力の低下などの症状を訴える女性が多く、重症だと人格が変ってしまうほどの振る舞いをすることも実際、女性の犯罪や自殺はこの月経前に行われることが最も多いという研究も報告されているくらいですからね。
改めて女性の体のリズムを振り返ってみると、調子が良いときって1ヶ月のうち1週間しかない・・・となると、1年のうち絶好調なのは84日、約3ヶ月生理が煩わしい、イヤだと思っていると、とんでもなく損した気分になるのは私だけ・・・不調をうまく乗り切る対策があれば、もっと活発にいきいきと過ごせる日々が増えると思いませんか
次回は、月経時の不調について詳しく書いていきまーす。