アロマセラピーとは、アロマ(芳香:ここでは精油)とセラピー(療法)を組み合わせた造語です。
この言葉自体は1928年にフランス人化学者のルネ・ガトフォセによって命名されました。
ただし、アロマセラピーのルーツは紀元前からあります。
世界中の人々が自分の住む土地に生息している植物を利用して、薬・化粧品・消毒・宗教的儀式につかってきた歴史があります。
日本では、ヘチマやうぐいすの糞を化粧品につかったり、笹野の葉や酢を防腐目的で使ったり。
現代に蘇ったアロマセラピーは、ストレスいっぱいの現代社会に欠かせないものとなりつつあります。
簡単にまとめると、
アロマセラピーとは、
・本物の精油(100%純粋)を使って
・好きな香りをアロマポットで焚いて、その香りを嗅いだり
・好きな香りをお風呂に入れたり
・好きな香りを体に塗ったりして
・精油を体の中に入れて、
・体と心と魂のバランスを整えて、癒し
・本来の健康状態を取りもどす手助けを促す
ということです。
人間は、肉体と精神、そして魂という3つから構成された生き物です。
肉体が病むたいていの理由は、精神や魂が病むことから始まります。
まさに「病は気から」なのです。
怒り・嫉妬・悲しみ・妬み・恨み・不安などの否定的な感情は、健康なサラサラの血液を一瞬にしてドロドロの血液に変えることができる威力をもって、体を攻撃します。
感情は理性では抑えることができないほどの大きなエネルギーを持っています。
理性では駄目だとわかっていても自然に湧き出るを抑えることができない場合もあります。
そんな時に、感情に直接訴えかけることができるアロマセラピーを使うのです。
好きな香り、心地よく感じる香りは、本能に訴え、確実に病んだ心と魂、そして体に癒しをもたらします。
香りを大きく深呼吸して、純粋にその香りを心と体で楽しむのです。
化学的な見地からみると、精油の小さな芳香分子は、鼻や皮膚から確実に体の中の血液中に運ばれて、それぞれの精油の効能によって、効果を発揮します。
その効能は、心・体・魂の3つに同時に働きかけます。
いらだった神経を沈静化したり、悲観的な心を前向きにしたり、嫉妬で渦巻く気持ちを落ち着かせたり、理由のない不安から開放されたり。
と、同時に血行が促されて体の疲れが癒えたり、ホルモンバランスが整ったり、筋肉の緊張が癒されたり、睡眠の質を向上したり、肉体の変化も感じることができるのです。
香りが体に与える反応は5感の中で一番早く、本能に訴えるので、とても強い影響力があります。
香りは脳で認知されると、一瞬で心身に作用が及ばされます。
そのため、選ぶ精油は、自分にとって心地よい香りを使うことが大切です。
今は本当にたくさんの種類の精油が専門店で簡単に手に入るようになりましたが、選ぶ基準は、自分の好きな香りです。
香りを嗅いでみて、ああ~、良い香り、心地よい、と感じるものを選びましょう。
それがそのまま、自分の心・体・魂の癒しをもたらします。
精油を使うのに慣れて来たら、好きな香りを混ぜてブレンドを作ってみましょう。
精油は混ぜ合わせることでより一層効能が高まります。
1種類よりも3種類くらいを目安にして。
私の講座でも初級から必ず精油をブレンドして、バームやヘアトニック、足浴ソルトなどを作っています。
使ってみて初めてその効果の素晴らしさに感激する人は後を絶ちません。
アロマセラピーの使い方としては、
・気分をすぐに変えたい場合は、芳香浴で、アロマポットに好きな香りを垂らして香りを嗅ぐ。
・肉体的な疲れ・冷え・痛み・深い心の痛みには、体に塗ることをお勧めします。
お風呂に入れるのも深い癒しをもたらすのでお勧めですが、個人的には、体全体にお風呂上りに塗るのがお勧めです。
質の良い睡眠がもたらされ、体の疲れと心の疲れが癒されるのを実感できるでしょう。
他にも色々な使い方があるので、随時、紹介していきます。