精油を日常生活で使いこなす  


今日はアロマセラピーについて。


シンガポールの日本人会でアロマ講座初級でもお話しているのですが、いくらアロマセラピーを机上で勉強しても日常生活で使いこなせなければ意味がありません。


精油の特徴を知ったら、日常生活で早速使ってみましょう。


実践で使って経験することで、精油の本当の効果を体感することができます。


経験は机上の勉強とは違って、5感で文字通り体得するものなので、その特徴や効果も決して忘れません。


なので、日本でアロマ検定を受けることを考えている方も、ぜひ日常的に精油を使いこなせるようになると、

アロマの楽しさがグーンとアップします。



シンガポールという常夏の国でとても役に立つ精油がいくつかあります。


南国生活は虫との闘いですから(共存ともいいますね?!)、虫対策の心強い味方は、ペパーミント。


ペパーミントは禁忌が多く、肌や子供には扱いづらい精油ですが、這う虫にはとても効果があります。


4つ足・6つ足の虫はすべてこの香りが嫌いだからです。(アリ、ゴキブリ、ヤモリにも)


動物もこの香りが嫌いです。


これを利用して、日本で鳩の糞や野良猫に困っていた生徒さんがベランダや庭の柵にペパーミントの精油を1日何回か巻いたところ、鳩や猫がこなくなったと喜ばれました。


鳩の場合は、けっこうしつこいので、初級の実習で使うカンファー(天然笑納)と一緒にまくと、効果が持続してより効果的です。


うちでは、戸棚にカンファーとペパーミントを合わせたものを和紙で包んで虫除けとしておいてあります。


これで嫌なゴキブリを見ずに済みます。


何年か前に、バンコクにもアパートを借りていたころは、しばらく家を空けるときは、必ずこのペパーミント入りカンファーの和紙包みを何個も作り要所要所においておいたものです。


そうすると、帰ってきたときに、ゴキブリの死骸にご対面することなく、安心して家に帰ることができました。


飛ぶ虫には断然レモングラスが効果的です。


こちらではゲング熱など、南国特有の蚊による伝染病が流行るときがありますが、レモングラスをお部屋で焚いておくと蚊が来ないので安心です。


レモングラスの香りは精神をリフレッシュする効果も高いので、お部屋焚いていると、気持ちが晴れ晴れとします。


ラベンダーは、日本では安眠ややけどに良い精油として有名ですが、ラベンダーの最大の特徴は、心身をリラックスさせながら、本来のバランスを取り戻すことにあります。


その結果、安眠を導くこともできるのですが、ラベンダーの香りを嫌いな方はあまり効果を期待できないので、好きな香りを選ぶことをお勧めします。


ラベンダーのもう1つの特徴は、ブレンドする相手の効果を上げる相乗効果があることです。


たいていの場合、精油は単品で使うことはなく、3種類くらいをブレンドするのは、混ぜることで相乗効果を上げることができるからなのですが、ラベンダーはこの相乗効果作用が一番高い精油なのです。


なので、もしお手元にラベンダーがあるならば、ぜひ2種類くらいの精油と混ぜて、好きな香りを作って、楽しんでみてください。


自分にとって心地よい、快適な香りを嗅ぐと、その快感は電気信号として脳に送られて、自分の意思にかかわらず、快適な刺激は快適な反応を心と体に及ぼし、自然と心身の調子を自然と整えてくれます。


精油とアロマポットがあれば気軽に始められるアロマセラピー。


自分のお気に入りの香りを見つけて、ぜひ楽しんでみてください。


実践してみると、香りでこんなに気分がかわるものなのか、と、びっくりされることでしょう。

写真はハロウィンのかぼちゃの素焼きのアロマポットです。直接ポットに精油をたらして、キャンドルの火でポットを暖めて香りを飛ばします。


あと少しで10月。こんなかわいらしいかぼちゃでハロウィンと香りを楽しむのも良いかも。