それはシンガポール。

1.5リッタークラスの日産サニーでS$72,000(453万円 ちなみに去年の為替だと576万円!)

車にかけられる税金が150%。

そして車を買うときには、同時にナンバープレートにもお金をはらわなくてはいけないのがシンガポールの仕組みなのです。

このナンバープレート代金はその時の入札によって値段が決まるのですが、過去の平均では、だいたいS$10,000(63万円)です。

このナンバープレート代金をCOE (Certificate of Entitlement)とよびます。

特別な番号、例えば8888とか1234など、を買いたい場合は、更にお金がかかります。

たんに、普通に車を買うときについてくるナンバープレートにもお金を払う必要があるので車の代金がますます跳ね上がるのです。

このCOE、2週間前までS$10,500(66万円)だったのが、今日の入札でたったのS$2(126円)になってしまいました。

つまり、今の時点で誰も車を買いたがらないということで、このCOEの値段がみるみる下がってしまったらしいのです。

1997年のアジア通貨危機の時期でS$50、一番高値のときでS$30,000(189万円)ですからS$2は、史上初の安値になっています。

そんなわけで車のディーラーたちはこの時期を利用して安い車を買うように顧客に呼びかけています。

今なら為替も安くなっているし、(日本に比べればまだまだ高いですが)シンガポールで通常の30%くらい割安で車に乗れる時期です。

が、景気後退とボーナスも怪しいこの時期、シンガポーリアンの財布の紐は硬く結ばれているようです。