昨日はパートナーのいとこの結婚式でした。
中華系シンガポーリアンの場合、午前中にティーセレモニーがあります。
これは、新婦と新郎の両家で新郎新婦が両親や年上の親戚全員にお茶を捧げる儀式です。
朝9時ころに新婦の家からスタート。
新郎新婦は、すでにウエディングドレスとタキシードという格好です。
お茶はそれぞれの家や出身によって違うようですが、昨日は漢方のナツメやクコなどを使った甘いお茶でした。
お茶の儀式が終わると、家族の最長老である86歳のおじいちゃんが、なにやらトランプカードを新郎新婦に渡してカードを4枚引かせています。
何かと思ったら、4Dという4桁の数字を当てるナンバーズの予想を新婚夫婦にさせていました。
おめでたい場では必ず見られるシンガポールならではの風景です。
この数字と新郎新婦の年齢の2827という数字は紙に書かれて、親戚中に回ります。
その日の夜に結果がでたのですが、2等2927とニアミス。。。買った人たちはさぞかし残念だったでしょう。
(ちなみにもし2等が当たっていた場合、10ドル(600円)買っていたら、1万ドル(60万円)に化けます。)
ティーセレモニー後、ラッフルズホテルでの宴会へ移動。
通常は夜のディナーなのですが、今回はランチでした。
12時の開宴予定が、実際に始まったのは12時50分ころ。
この辺の時間配分は、日本と比べてとってもゆるくて、始まるのも終わるのも大幅に時間がずれます。
日本なら延長料金などがかかるのでしょうが、こちらではまったく問題ないようで、時間がずれるのは当たり前のようです。
シンガポールの結婚式の場合、通常、アンパオ(紅包)にお金を包んで直接新郎新婦に渡して終わりです。
昨日の親戚はとってもお金持ちなので、事前にアンパオは一人20ドル(1200円)で良いとの通達が周り、親戚一同、一人20ドルを包んで渡したようです。
ちなみに、通常の場合、アンパオの今の相場は、ホテルのランクにもよるけれど、80ドル前後のようです。
お金の話をあけすけにするシンガポーリアン。
式が始まって、食事しているときに、このランチは一人100ドル(6000円)だって!とおばさんが発言。
じゃ、今日は全部で約1万ドル(60万円)かかってるんだね、とすかさず誰かが応答。
出席人数100人。。確かに60万円。
格式高いラッフルズホテルで60万円はとっても安いと思いました。
お花も胡蝶蘭などふんだんに使った豪華なフラワーアレンジメントでしたし、洋食の料理もとても美味しかったです。
ランチでブッフェスタイルだったのでフルコースよりは少し安かったのかもしれません。
通常、シンガポールでのホテルでの宴会は、結婚式らしい祝辞や挨拶などはまったくなく、司会者がとりあえず開会の挨拶をしたら、すぐに食事が始まり、食べ終わったころに新郎新婦がお色直しをして再入場して挨拶をして終わり、という流れです。
終わりの時間も特に決まっていないので、14時を過ぎたあたりから帰る人もぼちぼち。
昨日の結婚式は最後に新郎が挨拶をして両家の母親に花束贈呈をして終了。
日本では母親が涙して、一番感動する部分ですよね。
が、シンガポールではまったく違います。
花束をもらった叔母さんは、兄弟姉妹のテーブルに来て一言。
『28年間息子を食べさせて育てて、最後はこの花束ひとつよ。』
これには一同大爆笑。
兄弟姉妹は、『その言葉、ステージに戻って息子に言いなさいよ』などはやしたて。。。。
こんな言葉が出るのもシンガポールならではです。
かくして、結婚式は笑いとともに終了したのでした。