暦はもう5月ですね。


常夏にいると、常に夏、常に暑い、常に半そでなので、カレンダーを見ないと、今がいつなのか、まったく記憶が曖昧になり、年中夏ボケのような状態になってしまいます。


日本なら、雪が溶けた、桜が咲いた、セミがないた、紅葉になった、など外を見れば四季を感じさせるものが、常夏では極端に少ないので。。。


食べ物にしても年中パイナップルやスイカが市場に出回って、常に夏の毎日。


それでも、実は、常夏にもそれなりに季節の移り行きがあります。



シンガポールはだらだらとした雨季が終わり、夏真っ盛りで、1年で一番暑い時期になりました。

花は咲き乱れ、1年で一番美しい今、毎日、湿度70%以上、気温35度以上、青空で太陽が輝いてます。



暑すぎて外を歩く気分にならず、家でだら~としてるだけでも汗が吹き出ます。



こんな時期は食べるものに気をつけないと、一気に体調を崩してしまうことになります。



4月の中旬に母が無事に日本へ戻ってから、私の周りでは風邪引きさんが急増しました。



日本なら寒くなって風邪が流行るというところが、シンガポールでは暑くなると風邪が流行るんですよ。



と、いうのは、夏は、中国の陰陽でゆうと、陽の力が強くなる時期で、熱が身体の中にこもりやすくなる時期なのです。


暑いと汗が出て、体液が少なくなります。



汗や体液は身体の熱を放出してクールダウンさせる陰の働きがあるのですが、その陰が減ることで、陽が強くなり、風邪と似た症状を引き起こすのです。



周りの風邪菌に用心して毎日、ティーツリー・ラベンダー・ユーカリ・レモン・ローズウッドなど、抗感染作用・抗ウイルス作用・殺菌作用の強力な精油を焚いて身を守っていたのはいいのですが、実は、2週間ほど前、私もまんまと発熱してしまいました。。。



私の場合は、ウイルス感染というよりも、完全に身体が陽になっていたらしく、通常なら喉の痛みから始まるのに、今回はいきなり発熱して2日間寝たきり状態になりました。



実は、症状の出る1週間ほど前に、甥っ子の誕生会で、たくさん陽の食べ物を食べたのが原因らしく。。。



食べたものは、チョコレートケーキ・クッキー3枚・鶏のから揚げ3つ。。。。



すべて油で揚げたり、ベイクしたもので、食べ物に強い陽の要素があるものばかり。。。



これらを食べたせいだけで発熱するなんて、私も南国人体質にすっかり変わってしまったようです。


昔なら、この5倍くらいの量を食べてもなんでもなかったのに。



まるで眠り姫のように、眠くて眠くてたまらなくて、昼も夜も寝たつづけた48時間。



人間ってこんなに眠れるんだ、と自分自身にびっくりしてしまいました。



しかも身体もそんなにつらくなくて、眠ることが楽しいというか、昼間からソファーに寝そべって惰眠をむさぼってるうちに2日もたってしまったという感じで。


で、3日目に、やっと漢方医の元へ行ったら、やはり身体の中に熱がこもっていると指摘され、漢方4日分を処方されました。


自覚症状はなかったのですが、熱も38.5度。。。。



が、漢方薬のすごいところは効き目がすぐに出るとこと。



今回はいつもの粒状ではなく、乾燥した漢方が15種類くらい入ったものを処方され、自分で煎じて飲むものでした。



水をカップ4杯いれて、1杯分になるまで煮詰めて飲むのですが、この味といったら。。。。


たぶん、泥と木の根と木の皮をミキサーに掛けたらこんな色と味になるんだろうな、といわれるような酷い汁を茶碗1杯泣く泣く飲んだところ。。。


その日の夜に大量の発汗があり、翌日には身体はすっきり、熱も下がって、元気に仕事へ行けました。



医者に言われたとおり、その泥水漢方汁を4回飲んだころにはすっかり身体は元気を取り戻しました。



それ以来、水をいつも以上に沢山飲んで、焼いたお菓子や揚げ物は避け、元気に暑い夏を過ごせています。