先週の土曜日、バンコクのBTSナナ付近にて。


ちょうどお昼過ぎで、暑くもない天気で、風俗王が作った綺麗な公園の前を歩きながら、フランジパニの花がキレイだな~とランスアンのホテルに向かってぶらぶらと歩いていました。


ふと、前方から何かが漂うのを感じて前を見ると、

ものすごく邪悪なオーラを漂わせた人たちがこちらへ向かって歩いてくるのが見えました。


その人たち、一見、何の関係もないように、一定の距離をあけて歩いていて、中東系かインド系の浅黒く彫の深い顔に真っ黒い髪をした、背の高い男性5人。


前方に2人、1mくらいの距離を開けて横並びに歩き、そのすぐ後ろに2人が並んで歩き、その後ろに1人という状態で、誰も話しもせずに、黙って前を見て向かってくる。


これだけのことなんだけど、非常に黒い雰囲気をこの5人組から感じた私は本能的に怖い。。。と思いました。


その時、なぜか、私の前後には誰も人がいなくて、その5人組の前後にも誰も人が歩いていなくて、


私とその5人組が対峙するように向かっている状態。



私は一抹の恐怖を抱きつつ、逃げたいけど逃れられないような心持ちで、その5人の間を通り抜ける形ですれ違いました。



こんなに緊張した気持ちで人とすれ違うなんて人生初めてです。




すり抜けてホッとした気持ちになったところで、

「すみませんけど」という声がしました。



無視しろ!と心の声がしたのだけど、おバカな私は反応して声のほうに振り向いてしましました(←ほんとうにアホです)



振り向いた時には、一人の男だけが残り、あとの4人は消えていました。



インド人「あなたが非常にラッキーのオーラで輝いていたので思わず声をかけてしまいました。」


私「?????」


インド人「あなたの人生は非常にラッキーで満たされていますよ。ただその運を上手く使いこなせていないようですが。」


私「あなた、占い師なの?」


インド人「私はインドのヨガのマスターです。」


私「タイに住んでるの?」


インド人「旅行で来ています。あなたは心が清らかで優しくとても澄んでいます。でも、人を信じすぎる。何でも人に心の内をしゃべるのを控えるともっと運を生かすことができます。」


私「はあ、そうですか。」


インド人「相手が良い人か悪い人かわかるまでは、自分のことをしゃべりすぎるのはやめないさい。それと、日曜日と火曜日に爪と髪を切ってはいけません。」



私「はあ。」


インド人「あなたの人生は95歳まで続きますよ。とっても健康で安らかで良い人生をまっとうできます。」


私「95歳ですか。そんなに長生きしたくないんですけど。」


インド人「大丈夫。95歳までの人生はとても良い人生です。自宅で眠るように亡くなるので安心しなさい。 あなたの運がもっと生かせるようになるお守りがあるんです。興味ありますか?」


私(やっぱりね、来た来た、と思いつつ)「興味ないです。私はいまのままでも十分ラッキーなので。」



インド人から離れようと思いつつ、足が動かない?!

周りを見ても一向に誰も付近を歩いてくる気配がなく、その男と私の2人きりの状態。。。



インド人「あなた、すごいお金、今、持ってますね、そのバックの中に。私には見えていますよ。」


私(内心、ドッキリ。実はこの時、銀行からおろして両替したお金を入れていて、私には大金だったから)


インド人「いくら持っているか当てましょうか?」


私「大金なんてもってないです。第一、私は財布さえもってないんですから(←これ、本当)」



インド人「何を言っても無駄ですよ、私には見えているんですから!」



私(だんだん心臓がドキドキしてくる。この人透視できるの?)



インド人「パニックにならなくても大丈夫。ほんの少しの寄付をしてくれればいいですよ、私があなたに言ったことに対する気持ちでいいのです。」



私「あなた、いつもこんなことしてるの?」



インド人「私はただ見えていることを言っていることで、あなたに対する良いアドバイスをしたまでです、それに対してあなたはあなたの気持ちを見せて欲しいのです。」



言葉は優しいけど、ものすごい威圧感で、ほとんど脅迫。


誰も言ってくれなんて頼んでないんですけど。


早くこのインド人から開放されたくて、周りを見るけど、誰も来ない。



瞬時に、ここで変な具合に反抗したり、無視して相手を憤慨させて、後ろからバックをひったくられたり、殴られたりするよりも、少しお金を上げて円満に分かれたほうが良いと考えました。



なんせ相手は2m近くもある大男。


何かされたら私なんてひとたまりもありませんから。。。。。



バックのチャックを開けて、20バーツ(55円)を男に向けると、


インド人「あなたの気持ちはそれだけですか?お願いです、誠意を見せてください。」


ああ~!なんでこんな昼間に誰もいないの??助けて~!!!



50バーツ(135円)をほとんど相手に向かって投げるように渡して、踵を返しました。


ちょうど中年のおじさんがこちらに向かって歩いてくるのが見えたからです。




インド人「いいですか、誰にでも心の内をペラペラしゃべってはいけませんよ。」



後ろからインド人の声がしました。


それって、自分のことを他人に言うなってことでしょ。




その後はしばらく心臓のドキドキが止まらなくて、久しぶりに怖い思いをしました。



やっぱりタイは楽しいけど、怖い面もあるから、知らない人に話しかけれれても立ち止まっちゃいけない!と強く自分に言い聞かせました(←今更遅いんだけど。。。。ほんとアホ!)



ホテルに帰ってパートナーにこの話をしたら、案の定、こっぴどくお説教されました。


そして、これまでのタイでの色々な過去、




バイクに引っ張られたこと(何も取られず無傷 ← 奇跡!)




市場でスリにあったこと(保険で全額保証されました)




中華街で母もスリにあったこと(被害総額555円 500円の財布と20バーツ札1枚)



トランプカード詐欺にあったこと(被害なし 逆にご馳走してもらった)




のこともまた説教されました。




タイでは色々なことがあるけど、いつも被害が大きくないことが幸いです。




やっぱり私はとってもラッキーでついています。




今回の件も、大金をもっているのだけら気をつけなさい、というアドバイスだったのかもしれません。




おかげで、その後、シンガポールに帰るまでとっても気をつけたので、何事もなく無事にもどってこれました。



それにしても、ナナ付近はこの手の人が多いようなので、皆さんも気をつけてタイを楽しまれてください。