今、シンガポールで話題の事件があります。



去年12月のこと、ルーマニアの外交官のアウディ車が、真夜中、シンガポールの歩道で次々に人を跳ね飛ばし、1人が死亡、2人が重症を負う事件がありました。



この外交官は、事件の翌日、ルーマニアへ帰り、今現在もルーマニアに滞在。


彼が言うには、自分の車は盗まれた。自分は人を跳ねていない。ルーマニアに戻ったのは、シンガポールでの職務が終わったので帰国しただけ、と言ってます。



先日、傍聴陳述があって、裁判所にこのルーマニア外交官のガールフレンド(愛人)が呼ばれました。


彼女は、シンガポール在住の韓国人。


当日の夜、外交官とバーでお酒を数種類飲み、彼が運転するアウディ車が次々と人を跳ねたことを認めました。


車中で大喧嘩をしている最中だったとのこと。



他にも目撃者の男性が裁判所で証言。


ドン!という鈍い大きな音を聞いて、店の外をでると、猛スピードで次々に人を跳ねているアウディ車を目撃。


ルーマニアの外交官が運転席で運転しているのを目撃。


この車は、人を3人も次々に跳ねたにもかかわらず、止まることなく、走り去ったと証言。



バーのママさんの証言。


確かに当日の夜、外交官は韓国人の彼女とバーにいた。テーブルの上に数種類の酒類があったが、彼がお酒を飲んでいたのかどうかは私にはわからない。



外交官は、メールにて、自分はもうシンガポールに戻ることは二度とないが、事故に合った人には出来る限りの償いをしたいと言っているのだとか。



罪を認めたって事?



いえいえ、頑として車は当日の夜盗まれて、領事館に戻っていたと証言し、罪は認めてないのだけど、

自分の車で犠牲になった人に対しては何とかしたいと言っているのだとか。



明らかに黒ですよね。



何人も目撃者もいるし、実際にガールフレンドは彼が跳ねたと証言しているのですから。



ルーマニア政府も頑としてこの外交官を守ろうとしている姿勢で、
シンガポール政府は国際警察に訴えてこのルーマニアの外交官を追うと見られています。



権力を矛に自分の過ちを認めないのはどこの国も同じですが、それにしても酷い話です。