洗顔する時の大切な要素を挙げます。
・水の温度は35度以上41度以下
・洗顔料はよ~く泡立てなくても大丈夫
・擦らず優しく肌をなでるように洗う
・すすぎは泡やぬるぬるがなくなった後からが本当のすすぎ
しっかり最低1分はすすぐこと
・清潔な柔らかいタオルで肌の水気をふき取る
ここでちょっと科学のお話し。
肌は健康な状態で弱酸性で、Ph4.5くらい。
それに比べて水はPh7で中性だけど、肌にとっては弱アルカリ性。
石鹸のアルカリはPh8~10と強いアルカリだけど、
濃度が低いので肌を傷つけません。
よく弱酸性の洗顔料が肌に良いとか言うけど、
肌は健康であれば自然に分泌される皮脂で弱酸性に戻る力があるので
弱酸性のものが肌に良いというわけじゃないんですね。
逆に酸性は、
肌を収斂して毛穴を締める働きがあるので
汚れがちゃんと落ちないかも。。。
アルカリ性は、その逆で
肌を柔らかくして、毛穴を広げる働きがあるんですね。
これで汚れも落ちるけど、洗顔料を選ばないと、
汚れの落ちた毛穴の中に界面活性剤成分が入って、
自然の皮脂の分泌=潤いを妨害することになります。
オイルクレンジング、化学物質の基材の多い洗顔料や石鹸は
残留も多いので肌トラブルの原因になることに。
肌に残留した界面活性剤は
熱いお湯で1時間すすいでも落ちません。
42度以上の熱いお湯を使って洗顔すると
毛穴が開きすぎて、ますますたくさんの界面活性剤成分を
肌にいれることになるので肌の老化を早めることに。
お湯の温度が35度以下だと、汚れ落ちが悪くなるので
汚れが残ってトラブルの原因になることに。
だから、顔を洗うお湯の温度は大切なんですよ。
お湯を肌につけたときに、冷たくも熱くもない、
まさに人肌の温度でちょっと温かさを感じる温度が理想的。
理想的なお湯温度に設定したら、お肌をお湯で何度か濡らし
肌を柔らかくして毛穴の汚れを出しやすくします。
次に洗顔料を使っての洗い。
洗う時は泡で洗うことが大切じゃなく、
肌の上で洗顔料を優しくなでるように
指の腹や手のひらを動かすことが大切。
例えるなら、赤ちゃんの柔らかい肌を優しくなでるような感じ。
おでこ、まぶたと目の周り、頬全体、
鼻筋と小鼻とその周り、口周り、あご、フェースライン、
とパーツごとに優しく優しく愛おしむようになでていきます。
この作業を優しくゆっくりするためには、
最低でも1分は必要です。
泡でチャッチャとお顔を包むことで洗った気分になってはダメですよ。
それが終わればすすぎ。
すすぎは肌の上の泡やぬるぬるが落ちてからが
本当のすすぎです。
最低1分はよ~くすすぎます。
特におでこやフェースラインの洗い残しに気をつけて。
そして最後にふき取り。
柔らかいコットンのタオルを顔全体に包むようにして
肌に残っている水気をふき取ります。
決してゴシゴシ擦ってはいけません。
洗顔は、古くなって酸化した皮脂(自分の汗と油で作る天然美容液)、
お化粧を落として、毛穴をきれいにするために必要なのです。
毛穴にお化粧や酸化した皮脂が残っていると、
毛穴の中でどんどん酸化して肌トラブルの原因に。
毛穴が綺麗になると、健康な肌は自らの力で
汗と皮脂(=自分だけの天然美容液)を出して肌を潤わせ、
弱酸性を保ち、外敵から肌を守ってくれます。
子供の肌がきれいなのはこの働きがスムーズだからなんですね。
なので、お化粧も毛穴を詰まらせるような
ファンデーションは肌の負担になります。
今、乾燥肌でお悩みの人は洗いすぎにも注意です。
夜はちゃんと洗顔料で洗顔して、
朝は人肌の水で洗うのみでOkですよ。
私も朝は水洗顔のみです。
また、界面活性剤が沢山入っている
オイルクレンジングも乾燥の元。
防腐剤や化学薬品の沢山入った基礎化粧品も
皮脂分泌を抑制するのでお勧めしません。
肌トラブルがある人は、
クレンジングや洗顔料の見直し
洗顔するお水の温度
洗い方
を再度見直してみてくださいね。
トラブル知らずの素肌美人になりたければ、
毛穴を詰まらせない(例えば毛穴を詰まらせるお化粧はしない)
汗を適度にかいて自分の天然美容液を分泌させる
が基本になります。