よくシンガポールでは誰でも英語が話せるから
英語圏から来た人には暮らしやすい国、と言われます。


タクシーのおじさんも、道行く人も確かに英語をしゃべります。


シンガポール、現在は、
英語とマンダリン(標準中国語)のバイリンガル教育が
徹底しているので、シンガポールできちんと教育を受けていれば、
英語も中国語も難なく話せるのが普通。


バイリンガル教育は3歳の幼稚園から始まります。


まだ鉛筆もちゃんと持てないような幼子が
ノートに英語や漢字のスペリングを毎日書いて
一生懸命勉強に励みます。


国を挙げての取り組みなので、家庭でも親が一生懸命教えます。


家庭によっては、英語が日常会話語だったり、
マンダリンが日常会話語だったりの違いはあるけれど、
学校では英語で授業が行われます。


テレビもすべて2ヶ国語放送、もしくはどちらかの字幕がついて、
国を挙げてのバイリンガル教育は徹底しています。


バイリンガル教育は、小さな国のシンガポールが
世界で生き残る術でもあります。



ただし、今から約45年以上前は、独立後の混乱時で、
バイリンガル教育が徹底していなかったため、
会話はバイリンガルでも中国語が書けなかったり、
英語よりも中国語のほうが得意だったりなどの
偏りがある人も大勢います。



私のパートナーは、ちょうどその境目の頃の生まれだけど、
彼の時代は男の子は英語をメインとする学校へ、
女の子は中国語をメインとする学校へ行くのが普通だったそう。



で、結果、彼の場合は、学校では英語、
マレー系の友達とはマレー語、
家庭ではホッケン語(中国語の地方語)、
テレビ放送は広東語とマンダリン(標準中国語)、
中国語学校へ通っていた姉とはマンダリン、
と多種多様な言語が生活の中にあったため、
そのすべての言葉を自在に使えるようになったとか。



また、シンガポールで話される英語は、
シンガポール独特のシングリッシュというもの。


英語圏でもイギリス、アメリカ、
オーストラリアでは特有の発音があるけれども、
そのどれとも格段に違うのがシンガポールで話される英語。


時々英語を話しているのか中国語を話しているのか
良くわからない発音の人や文法がめちゃくちゃな人がいるけれど、
本人は自信満々に話しています。

(語学は間違っていても堂々と自信満々に話すことが大切です)



あと、60代から上の層のおばさんたちの英語力はちょっと??
の部分もあります。


先日、4週間ぶりにヨガクラスに参加して、
クラスが始まる前に先生や他の生徒のおばさんたちと雑談してて、
ところであなた何歳?という質問が。


41歳、と答えたところ、

先生が『21歳なのね?』、と言うので(←ありえないでしょ^^;)、


いやいや、41歳です、と答えたら、

『31歳なの。若くていいわね~』と、隣のおばさん。


『いや~、41歳です。』と繰り返すものの、
聞こえてるんだから聞こえてないんだか、

『31歳ね、まだまだこれからね~!』と、
先生や後ろのおばさんたちに口々に言われ、
もうどうでもいいや、と、更に否定せず。



ヨガクラスでは私は31歳ということになっています(笑)


おばさんたちにとっては31歳も41歳も変わりないのかもしれません。