先週の日記でヨガで体と食べ物の関係を体感したことを書いたときに
「ヨガで知る体と食べ物の関係」
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1710638925&owner_id=6069332


その中でちょっと触れた漢方についてご紹介します。



それは麻黄。



母の冷え性のために麻黄で漢方茶を作ったのですが、
その効果は抜群でした。



冷えだけでなく
脚と膝の関節に痛みも同時に解消されました。



母の場合は、飲んだ翌日から
階段を下りる時の脚の痛みがなくなって大喜び。



そして、私の場合は、
実はヨガをするときに左の股関節が少々痛かったのですが
麻黄のお茶を飲んだら、股関節の痛みがすっかり消えて
しっかり曲げ伸ばしができるようになったのです。



関節の可動性も増して、体がタコみたに柔らかくなったんですね。


それを体感したのが先週の水曜日のヨガのこと。



しかも飲むとその後は体がポカポカしてとても温かい。



また1つ素晴らしい漢方に出会えて感謝感激です。



麻黄のことは、
3月に一緒に仕事をさせて頂いた
福島の発明王から教えていただきました。



発明王は発明に専念する前は製薬会社でトップ営業マンとして活躍。


漢方にも大変精通しています。



平熱、立ちくらみや偏頭痛などの有無を聞いて
麻黄が良いとアドバイスをくれたのでした。



使った漢方薬は、以下の通り。


麻黄・桂皮・干姜(干したショウガ)・紅棗・クコ・龍眼・干葡萄



薬理学では麻黄と桂皮の組み合わせは
抗ウイルス作用が明らかになっているので
このお茶はインフルエンザ対策、風邪対策にも有用です。



味は、甘くて本当に美味しいです。


麻黄の独特の風味がお茶に加わって、
漢方薬と言う事を忘れて楽しんで飲める味です。



調べると、麻黄の効能は、 発表解表・宣肺止咳・利水消腫。


【発表解表】は、身体を温めて汗を出させる作用。


【宣肺止咳】は、咳を鎮める作用で
        インフルエンザや風邪や喘息治療に有用。



【利水消腫】は浮腫みと腫れをとる作用で、
        皮膚疾患や関節炎などに応用されます。




風邪のときに良く飲む葛根湯にも麻黄が含まれています。


麻黄の鎮咳作用などで症状を緩和し、
身体を温め、発汗させることでウイルスを体から駆除し
免疫力をあげて体を回復に向かわせます。



漢方薬による風邪の初期治療の原則は
身体を温め、発汗させることで、
まさに麻黄の効能と同じです。



花粉症にもよく用いられる小青竜湯という漢方にも
麻黄が入っていて、ただ鼻水を止めるというばかりでなく、
頭がぼーっとしたあの気だるい不快なだるさも解消してくれます。



新陳代謝を高め温熱産生に寄与しているので、
冷えからくる様々な症状に使われているそうです。



ただ効果が絶大な分、
麻黄が向かない人もいるので注意が必要です。



麻黄の主成分であるエフェドリンという成分は
オリンピックのドーピング検査でひっかかる有名な成分で
交感神経を刺激するため、心臓や血管に負担をかける場合があります。


そのため、高血圧や心臓病、脳卒中既往など、
循環器系に病気のある人は注意が必要です。



ちなみに交感神経が刺激されるので、
頭が覚醒して冴えてくる感じがあります。



実際に麻黄の漢方茶を飲むと、
いつもの昼寝をしなくてもよくなるほどで
頭が冴えて高揚作用もあるのを実感します。


よって夜に飲むのもお勧めしません。


安眠妨害になります。



体がひどく弱っている「著しい虚証」の人、発汗の多い人は向きません。


胃腸の調子が悪い人は慎重に用いるようにします。



日本ではクスリとみなされ、薬事法にひっかかる漢方です。



【注意が必要な人まとめ】


虚証・裏証(虚弱、病中・病後の衰弱期)
発汗の多い人
胃腸の病気
循環器系に病気または既往歴のある人(高血圧、心臓病、脳卒中)
腎臓病、排尿障害、甲状腺機能亢進症のある人など