先週の3日間はいつもと違う形の通訳を経験しました。



それは、とある研修に参加している
シンガポール人の発言と講師のやりとりを
後ろで聞きながら、研修を観察している人に通訳する、というもの。



参加者と講師は広い会議室で
通訳に関係なく話し続けるので、
資料なしで、ほぼ同時通訳に近い形に。。。。。(汗あせる



各人の独特のシングリッシュ(シンガポール英語)を聞きながら
再確認したことは、発声の仕方。



腹式呼吸を使って英語を話す人は
明瞭でクリアな英語になり、声もよく通るので
自信を持って話しているような印象を受けます。
アメリカ英語がこれ。




相手に理解されるためには
明瞭な英語を話すことが大切。



明瞭な英語を話すには
腹式でお腹の中から声を出すことが大切なんですね。



そうすると、音声は日本語を話すときよりも低くなり、
適度なボリュームと張りのある、よく通る声になります。



この発声は日本語には必要ないんですね。
喉からの発声でも日本語ははなすことができるからです。



シングリッシュの場合、
中国語発音で話されるので、独特の発音になります。
平坦な英語というか、中国語のように聞こえる英語とうか。



しかもシンガポールで話される中国語(北京語)は、
中国大陸で話されるものとは違う発音で、
音を1つ1つ切るような発音になります。

それが英語になった状態がシングリッシュです(わかるかなはてなマーク



(北京で話される中国語(北京語)は口の中で話されるため
 Rの発音が強い巻き舌気味の中国語になります。)



アメリカ英語・イギリス英語・オージー英語があるように
シングリッシュは確かにシンガポールの英語で、
皆、誇りを持って話します。



本当は、キレイなアメリカ式英語を話すけど
シンガポール人の友人とはシングリッシュを使うという
器用な使い分けをする人もいます。



シンガポール人の間では、
アメリカ式英語を話すのは気恥ずかしい
という感覚があるんですね。



例えるなら、大阪の人が大阪で
標準語を話す気恥ずかしさに通じるものでしょうか。




うちの家族の中では、
アメリカで勉強した義姉と2番目義弟の英語は
わかりやすいかな。


夫の英語はまあまあわかりやすいけど、
機嫌が悪いときはすごい早口になるので
その時は何度聞いてもわからない。


一番良くわからないのは一番下の義弟。
凄い早口で最初の頃は中国語を話しているのかと思ったほど。



が、発音はん!?っという英語でも、
シンガポール人の英語力は世界に通じる英語です。



なによりヒアリングがきちんと出来ているので
彼らはどんな国の英語でも聞き取ることができるし、
文法が変だったり間違っていたりしても
意味を汲み取ってくれます。



その意味では話しやすい人たちです。



シンガポールで英語を勉強している方たちは
積極的に現地の人と友達になって
日常生活で英語を使う習慣をつけると
より早い上達が見込めはずです。



英語はけっきょく意思疎通の道具に過ぎません。


話せてナンボ。


間違えることで人間は上達するもの。


どんどん話して、どんどん間違えて
英語を毎日の生活で使うこと。


上達の鍵は聞いて話して、実践あるのみですグー