今年8月にオープンしたEnter Dance Studio御坊校。御坊市出身のYUKIOさんは、HIP HOPとフリースタイルのインストラクターを担当しています。海外でダンサーとして活動し、地元に戻ってきたYUKIOさん。ダンスへの思いや、将来の夢についてお話しいただきました。
◆ダンスとの出会い
― ダンスを始めたきっかけは?
高校3年生の時、友達にレッスンに誘われたのがきっかけです。その時は全然踊れなかったんですけど、めちゃくちゃ楽しくて毎日練習してましたね。大学の時は授業よりも踊ってる時間のほうが長かったです。
その後26歳くらいの時にふとすることがなくなって。ダンスを始めるきっかけになった友達に相談したら、「オーストラリア行ったら」って言われたんです。
― すごい展開ですね。
その子のお姉ちゃんが住んでたんですよ。僕はたぶん直感でしか動けない人間で、彼は結構僕の中でキーマンだったので、その日の夜にビザを取りました。
その後、ある人に「海外に行くなら謙虚じゃだめだ。俺にはこれがあるっていうのを出さないと相手にしてくれない」って言われて。だったら僕はダンスしかないと思って、現地でスタジオを探してダンスバトルに出ました。そこで認めてもらって、初めてクラスを持ったんです。英語は全然喋れないのでボディランゲージで。そこでダンスは世界の共通語だって感じましたね。
ある時、ダンス仲間がタイで仕事が決まったので遊びに行ったんです。そこでレッスンの代行をさせてもらってたら、あるスタジオのオーナーさんからHIPHOPの先生を探してるって連絡があって。レッスンを受けた子のお母さんで、僕のことを知ってくれてたみたいです。それから4年ほどタイでインストラクターをしました。
その後は上海でダンサーを探してるチームがあるって聞いて、1年間そこで活動させてもらいました。
― 色んな繋がりがあって、どんどん活動の場が広がっていったんですね。
そうなんですよ。だから面白いんですよね、人生は。
◆地元でインストラクターを
― 海外での活動を経て、地元に戻ってきたんですね。
このスタジオは県内に4校あって、御坊校以外は5月にオープンしたんです。田辺校でクラスを持ってる子に、御坊でインストラクターをしてほしいって言われてたんですけど、僕はシンガポールでレッスンの予定があったので保留にしてました。でも今シンガポールでビザを取るのってかなり難しくて、僕のビザも取れなくて。それで覚悟を決めて、地元でいっちょやったろかい!って感じで引き受けました。
日本に戻ってきてスタジオの工事にとりかかったんですけど、オープンまで時間がなくて。お金もないからできることは自分でやろうと。建築関係の仕事してる同級生に助けてもらって、昼間はプロの人にお願いして、夜は自分で作業するっていう感じでした。苦労して作り上げたので愛着はめちゃくちゃありますね。
― 地元に戻ってきていかがですか?
こっちにいたのは中学校までなんですけど、正直20代の頃は大嫌いだったんですよ。帰ってきても居心地よくなかったし、面白いことも一つもない。
けど年をとったからなんでしょうね。田舎の良さっていうのをしっかり理解できたっていうか。スタジオまで自転車で通ってるんですけど、夕日を見ながら走る時とか、帰りに星がめっちゃきれいだったりとか。海もあるし山もあるし最高やん、と。
あとOne Loveっていうお店とかBacchusっていうバーとかしょっちゅう行ってて、そこで色んな繋がりもできました。今までは興味がなかったから感じなかったけど、よく見たらちゃんと楽しい場所もあるなって思いますね。
◆ダンスは世界の共通語
― スタジオを構えてどんな気持ちですか?
僕はこれまで色んなところに行ったんですけど、結局自分がダメだった時期って、ダンスができない環境にいる時だったんですよ。踊れる環境にいればどこでもいいんだろうな、って思うんですよね。こうしてスタジオをオープンしても、生徒さんがいなかったら「全然面白くない」って感じてたと思うんです。生徒さんが来てくれるおかげで一緒に踊れるので。今は色んな層の生徒さんがいるんですけど、全員が楽しんでもらえるようにしていきたいと思います。
― 今後の目標を教えてください。
自分にしかできないことをやりたいです。海外でダンスをしてきたコネクションを使って、このスタジオの生徒に海外のコンテストに出てもらったり、海外の子たちに日本に来てもらったり。
僕は異文化交流って大事だと思うんですけど、特に田舎に住んでたらそういう意識はあまりないんですよ。そういう人たちにも海外の人と交流する楽しさを感じてもらいたいですね。
◆ダンスの魅力を伝える
― 最後にYUKIOさんからお知らせです。
12月25日に和歌山市民文化会館でEnter4校の発表会をやらせていただきます。御坊校はできたばかりで作品は少ないんですけど、それだけ凝縮したものを作っているので、ぜひ観にきてください!
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