▼. 【宮崎駿   メッセージ集】


◆ 才能とは、情熱を持続させる能力のこと。


◆ 創造的人生の持ち時間は10年だ。
    君の10年を力を尽くして生きなさい。


◆ 朝起きて、すぐ布団をたたんでしまうっていうのをきちんとやるだけで、全然違うんですよね。それやるだけで、全然違う人間になるんですよ。


◆ 面倒くさいっていう、自分の気持ちとの戦いなんだよ。 世の中の大事なことって、たいがい面倒くさいんだよ。


◆ 半分素人の方がいいんですよ。それは自分が選択して、自分がプロだからやるんじゃなくて、自分がこれをやりたいと思うからこれをやっているんだという、やっぱり精神の方が大事なんですよ。


◆ 人に運命を委ねない。


◆ あなたは消費者になってはいけない。
  生産する者になりなさい。


◆ 人恋しくなるほうが良いんです。ずっと人と付き合ってると、うんざりしてくるんです。だけど、一人でいると誰かと会いたくなる。だから、ちょうど良いんです。


◆ 一つの仕事を一生懸命やれば、マイナスの部分が生じることもある。それでも精いっぱい力を尽くして生きるしかない。


◆ 一度怒られたくらいで、ダメになってしまうんじゃ、こっちが困る。怒られたら、次は30センチ近寄るくらいでやれ!と言いたい。


◆ 無意識の、もっと底に行かなきゃいけないんだよ。無意識じゃないんだよ。どこに繋がっているんだか分かんない底に行くんです。作品ってそうだよね。意識の下が、全部無意識だっていう考え方は間違いだよ。無意識っていうのは、個人のもんだけど、もっと下に個人のものじゃないものがある。


◆ すぐインターネットで検索するのは、やめたほうがいいと僕は思う。それで分かった気になったら、それでおしまいになる。分かったことにならない。


◆ 人間は決定的なことって言葉で考えたりはしないんです。「どうして僕は、彼女が好きなんだろう」って考えたりはしない。そんなことは分析したって無駄なんですよ。


◆ なんとなく歩き回って、たまたま本屋入ってもね、けっこう出会うもんですよ。自分の興味持ってるものは出会うんですよ。探さなくても、慌ててインターネットに飛びつく必要はないんですよ。だって、時間かけて集めたほうがいいもん。


◆ 困ったことにひとりでいるのが結構、好きなんですよ。ひとりでいる時間は、しっかり確保したいんですよ。何してるのかって言ったら、別に難しい哲学的なことを考えてるわけじゃない。ただひとりで呆然としてるんですよ。その呆然としてる一定量が要るんですよ。


◆ 機嫌のいいときにたそがれどきの街を歩くと、けっこう風景に親しみを感じたりするわけですから。だから素直にもう一回自分のまわりを見てみようと、「耳をすませば」をつくったとき、そう思いました。


◆ 感受性も刻々と変化するでしょう。いつもなら「いいなあ」と思える景色が、今日は条件が全部揃ってるのに全然目に入ってこないとかね。それから、なんでもないくだらない状況なのに、やたら景色がよく見えるとかね。それは、みなさん経験してることだと思いますよ。


◆ つまらないことを子どもに自慢してる親は説得力がないんですよ。自分の非常に愚かな、空洞化した価値観を子どもに押しつけようとする結果、子どもは困るんですから。相談している母親、あなた自身が自分のことを考えたほうがいいんじゃないっていうことが多いですね。


◆ 考えてみれば、こんなバカな国はないですよ。全部を係数化してしまったんですから。土地も自然も生活も学校の成績も、人間そのものも係数化してしまった。偏差値教育がその際たるものだと思うのですが、そんな教育の中から援助交際や少女売春が起こるのは当然のことですね。


◆ 子供がある肯定的なものに作品の中で出会ったときに、こんな人いないよとか、こんな先生いないよとか、こんな親はいないよって言っても、そのときに「いないよね」って一緒に言うんじゃなくて、「不幸にして君は出会ってないだけで、どこかにいるに違いない」って僕は思うんですよ。


◆ 児童文学というのは、人間の存在に対する厳格で批判的な文学とは違って、「生まれてきてよかったんだ」というものなんです。生きててよかったんだ、生きていいんだ、というふうなことを、子どもたちにエールとして送ろうというのが児童文学が生まれた基本的なきっかけだと思います。


◆ よく「自然を大切にというテーマで映画を作ってください」とか「ゴミ問題を扱ってゴミ怪獣が出てくるのはどうでしょう」っていう手紙がくるんですけど、最低ですね。そういう脳みその表面で思いついたようなことは、映画作りには何の役にも立たないです


◆「おまえのところには悪人が出てこないな」っていうふうに言われますけど、悪人が出ないようにしてるんであって、僕は回復可能なもの以外は出したくないです。本当に愚かで、描くにも値しない人間を、僕らは苦労して描く必要はないですよ!


◆ 模倣は非難できない。通俗文化の領域では、真似から始まり、しだいに自分のものを出してくる者が多い。かといって、達者に見えて真似から一歩も出られない者も多い。


◆ キキは魔女として生きていけばいいわけだけど、トンボは試験に合格して大学に行って、仕事をみつけなければならない。それができて初めて「ぼくとデートしてください」とキキを誘うことができるんです。


◆ 女性の場合は、そこにいるだけでキャラクターとして成り立つんですが、男性のキャラクターを成立させるには社会的な立場や地位、もしくは何らかの宿命を背負っているといった、目に見えない何かが必要なんです。


◆ 映画でキキが運んでいったパイが、ああいう扱いを受けたっていうので腹を立てる人はいっぱいいると思うんだけど、気がつかないうちにその腹を立てられる側をやってるんですよね。


◆ 自分で、すぐ自分を許せる人間は、大した仕事をやらない。


◆確かに僕は矛盾に満ちているかもしれない。でも仕方がない。矛盾のない人間はたぶんつまらない人だ。


◆ 希望というのは善だいいものだと思っているわけでしょ。必ずしもそうじゃないですよ。暗い時に希望というものを作り上げて、それによってごまかしている部分があって、いい加減な希望より絶望の方がましだと言う人間もいるくらいですから。映画がいつも希望を語らなけりゃいけない、なんて僕は思わない


◆ 森を壊し自然を壊す人間たちを悪人で、レベルが低くて野蛮な人たちだと言うなら、人間の問題というのはずいぶん解決しやすいんです。そうじゃなくて人間の最も善なる部分を押し詰めようとした人間たちが、自然を破壊するところに人間の不幸があるんです


◆ 私たちが、貴いと思うものはみな自然界から手に入れたものではないでしょうか。雲間から光が差し込むと“荘厳”な感じを抱き、雲の向こうに何かがいるのではないかと思う。人間の力を超えた何かがある。それは不条理で圧倒的な力を持つ存在なんです。


◆ やっぱり日本人はシシ神を殺したんだと思いますよ、室町期くらいに。そして森を恐れなくなったんだと思う。本当に室町期かどうかは、地域差がずいぶんあるはずですから妖しいんですけど、少なくとも古代から中世のある時期までは、ここから先は人間が入っちゃいけない場所だっていう境界があった。


◆ 死の棘をアシタカは体内に入れて生きていくわけです。それが21世紀の人間の運命です。棘なんかないよと言っている人がいますけど、それは嘘ですね。幸せな明るい未来が待っているとか、そういう根拠のない希望を謳ったってしょうがない。だからと言って生きるに価しないのかというと、そうじゃない。


◆ 零戦、零戦と騒ぐマニアの大半はコンプレックスで凝り固まり、何かに誇りを持たないとやっていけない人間です。思考力や技術力を超えた堀越二郎の天才的なひらめきの成果を、愛国心やコンプレックスのはけ口にして欲しくはない。僕は今度の映画で、そういう人々から堀越二郎を取り戻したつもりです。


◆ もちろん、憲法9条と照らし合わせると、自衛隊はいかにもおかしい。おかしいけれど、そのほうがいい。国防軍に  しないほうがいい。職業軍人なんて役人の大軍で本当にくだらなくなるんだから。今、自衛隊があちこちの災害に出  動しているのを見ると、やっぱりこれはいいものだと思います。


◆ 『風立ちぬ』で、僕は戦争シーンや戦闘シーンは描いていないです。それは、アフガニスタンやイラク、シリアなど、世界中で同時多発的に惨憺たる状況が生まれていますから、それを見ない人は戦争の話もできない。現実を見ない人ですから。


◆ 誤解を招くかもしれませんが、庵野は現代で一番傷つきながら生きているんですよ。それが声に出ている。初めは庵野が喋っていると思ったのですが、映画が最後までいったらちゃんと堀越二郎になっている。それがとても良かったと思います。


◆人間の世界から外れたところには、何かがいるという自然観を日本人は持っていたんです。だから、自然に対して謙虚で、慎ましい態度をとっていました。ところが自然に対して優位に立つと、その畏れを捨てて振舞ってきた


◆ ぼくは地球の地殻変動や自然災害というのは、人間の営みとまったく無関係じゃないとどこかで思っているんですね。人間社会の行き詰まりなんかとちゃんとつながっているんじゃないかって気がしてしかたがない。


◆ 地震はこれまで何回もあったことがまた起こったんです。たくさんの悲劇がありましたが、震災を受けた人たちは、乗り越えていけると思います。ですが 原発の問題はね、これはエネルギーを過剰消費していく文明のありように、はっきり警告が発せられたんだと思うんです


◆ 大量消費文明が終焉する第一歩なのかどうか、僕にはよく分からないが、今の世の中は緊張感に満ちていると思う。かつて堀越二郎と堀辰雄もこの先どうなるのか分からないということについて、どうもこれはまずいと意識しながら生きたに違いない。堀越二郎と堀辰雄が生きた時代と現代に、同時代性を感じた


◆ 突如歴史の歯車が動き始めたのです。生きていくのに困難な時代の幕が上がりました。この国だけではありません。破局は世界規模になっています。おそらく大量消費文明のはっきりした終わりの第一段階に入ったのだと思います。


◆ 福島の原発が爆発した後、風が轟々と吹いたんです。絵コンテに悩みながら、上の部屋で寝っころがっていると、その後ろの木が本当に轟々と鳴りながら震えていました。爽やかな風だけじゃない、轟々と吹く、放射能を含んだ風もこの世界の一部なのだと思いました。風は世界だと。


◆ 自分たちは正気を失わずに生活をしていかなければなりません。「風が吹き始めた時代」の風とはさわやかな風ではありません。おそろしく轟々と吹きぬける風です。死をはらみ、毒を含む風です。人生を根こそぎにしようという風です。


◆ 人間のやることには必ず愚かなことが付きまとうから。権力はすぐに腐敗するし、歴史はいつも残酷な結果を押しつける。要するに、この世界は不条理だということ。悪いことをしても天罰が下るわけではなく、良いことをしてもお褒めに預かるわけではない。じゃあ何が違ってくるかというと、「顔が違ってくる」


◆ 先頭を切って一生懸命やんなきゃ話になんない。死ぬ気でやるしかないんです。どんな方法でもとにかくあげるしかない。自分の人生のためにやるしかないんです。


◆ 今の世の中全体のことで、政治がどうとか、社会状況がどうとか、マスコミがどうのこうのということじゃなくても、自分ができる範囲で何ができるかって考えればいいんだと思います。それで、随分いろんなことが変わってくるんじゃないでしょうか。


◆ 自分の今いる場所で、可能な限り誠実に、力いっぱい生きるしかない。世界のあらゆることに関心をもち、政治情勢によって自分の行動を決めるなんてことはできないですから。職業人は職業に専心することによって、小さな窓から世界を眺めて、初めて世界を感じ取ることができるんじゃないでしょうか。


◆ ぼくは生まれてこないほうが、良かったんじゃないかなって思ってる子に、「生まれてきてよかったんだよ」って言ってあげるんだよ。
ワクチンの副作用としてヘルペスやエイズに感染する可能性がある場合、それは非常に大きな問題があることを意味します。

これらはファイザーが知っていて

あなたから隠しているワクチンの副作用です。 ワクチンの副作用 のリストを含むファイザーのドキュメントをここで読むことがで きます :

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