マウナケア問題その2 | 光のハワイ日記

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ハワイ島在住フリーランスライター相原光のハワイ情報。Webマガジン「MY LOHAS」、総合旅行サイト「トラベルコちゃん」などに記事を書いています。電子書籍版「光のハワイ島日記」BOOKWALKERで独占先行発売中!夫婦で営む玄米寿司店「ドラゴンキッチン」は8年目に入りました。

昨日に引き続き、マウナケア問題の報告です。


まず、私がチェックしそびれていたのですが、
金曜日にハワイ州知事から建設工事延期の発表がありました。
ただし、今回は「いつまで延期」という指定はなく、
今後のスケジュールについてはTMTから発表されるとのこと。


知事はあくまでも個人の判断で延期を決めたのですが、
TMTは法的に工事を進める権利があることも付け加えていました。


そして、今日、
TMTプロジェクトに反対する人たちの署名が知事に提出されました。
その数なんと52,000人!


2週間前は、「目標30,000人」だったので、
ものすごい勢いで増えてます。


マウナケアを守りたい方は、
こちらで署名できます。


わたしのフェイスブックにもシェアしてあります。
https://www.facebook.com/hikaru.aihara.37


ところで、
マウナケアって誰のものなのでしょうか?


そんな何億ドルものプロジェクトって、
いったい誰の管轄なの?
という素朴な疑問を調べてみたのですが、
簡単にいうと「誰のものでもない」のです。


マウナケアは自然保護区に指定されてはいるのですが、
管理の担当はハワイ州土地自然資源省という役所です。
そこからハワイ大学が山頂の土地を賃貸していて、
ハワイ大学がその敷地を又貸しするということになります。


「ハワイ大学に又貸しする権利はない」というのがひとつの意見なんですが、
大学とお役所側は、「これがいかに地元にお金をもたらすか」というところで換算していて、
話しがまったくかみ合っていないんです。



我が家での感想は、
「これだけ地元の人が嫌がっていることを、なぜ外国人が強行するのか?」
につきます。
これじゃ前時代の植民地とまったく同じではないですか?


最先端のテクノロジーをもっと喜んでくれる場所が、
世界にはあるかものしれないので、
やはり建設地を再検討するべきだと思います。



このプロジェクトには7年の歳月が費やされたと言われているんですが、
それは反対者にとってもまったく同じなんですね。
いや、7年どころではなく、50年以上反対している人がいるのです。



私がハワイに引っ越した直後、
2009年にTMTの建設が決定したんです。
以来、ずっとこの件に注意してきました。
建設反対者はもちろん最初からたくさんいたのですが、
社会からはまったく無視されていたのが現実です。
私も5年以上、書こうとして書けなかったんです。
どう書けばうまく伝わるのかわからなかったんです。



でも、4月2日の逮捕から、
突然流れが大きく変わったように思います。



マウナケアを守ることは、
単に自然を守るだけではないのです。
ハワイを愛する人たちの、
心を守ることにつながるのです。



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