カホン 作り方 自作
ドンスコパンドドスコスコパン!
どうもHina-changです。ドラム叩いてますか?
はい、僕は叩いてます。
ところでここ最近、ライブハウス以外の場所で演奏の機会を頂く事があり、そんな時にドラムセットを置いていない場所でリズムを叩かなければいけない!という場面に出くわします。
共演者の方から電子ドラムを持ってきて頂いたりして事なきを得たりしましたが、毎度そういうわけにもいかず、
アンプセットが無い場所なんかも想定すると電子ドラムの音を外に出す事もままならない状態です。
で、そういう現場はやっぱりアコースティックな環境ですので、ここは一つカホンを手元に置いておきたいな、と思った次第です。
カホンとはこういう楽器です⇒
カホン(Wikipedia)
でで、カホンをググると値段はピンキリですが大体は2万真ん中~高い物で8万くらいまで。(1万円台のカホンもあります)
ででで、「カホン」でスペースを空けると検索候補に「作り方」や「自作」という文字が並びます。
ほほぉ…自作…なるほど。
じゃあ作っちゃいましょうという事で、カホンの自作に挑戦致しました。
小学校時代の図画工作では常に通信簿の成績は「努力しましょう」だったHina-changです。
未だに折り紙の鶴なんかを折ると、不出来で可哀想な鶴が出来上がる、超絶不器用なHina-changです。
無謀に思える挑戦でしたが、結果から言うと、とにかく楽しめました。勉強になった事もたくさんあります。
挑戦する意味、意義は充分にあります。
そしてとにかく愛着が沸きます。世界で一つだけの自分だけのカホンです。
諸々の費用は板や工具、塗料など合わせて材料費1万円(上手く買えばもっと抑えられました、ここは反省点)、ホームセンターに向かうまでのバス賃が往復2回で千円ほど。カホンを作ったという経験、プライスレス。
カホンを作ったという経験、プライスレス。
大事な事なので2回言いました。
ごめんなさい、ただ言いたかっただけです。
記事の最後には自作カホンの演奏動画もアップしました。お暇があれば見て下さいませ。
今回の製作にあたり、以下のサイト様を参考にさせて頂きました。
この場を借りてお礼を言わせて頂きます。
DUB CLEAR さん(カホンって結局、木の箱なんだし自分で作れるんじゃないか?)より
Cajon(カホン)は寝て待て!© (ZO'S Cajon) さん
なみぃのお手軽スナッピーカホンの制作 さん
本当にありがとうございました。
特になみぃのお手軽スナッピーカホンの制作 さんからは、ホームページそのものをプリントアウトさせて頂き、製作工程中も紙がしわくちゃになるまで読ませて頂きました。
ちょっと長くなりますが、画像付きで解説。
※詳しい寸法や工程など専門的知識が無い為、端折っている部分や分かりづらい部分があるかもしれません。
それを踏まえて読んで頂ければ幸いです。
またこの工程は、自分なりに解釈して進めている部分もあります。
それも理解した上で読んで頂けると、と思います。
1、製図
↑
カットする板をどの様に切り分けるか、どこに穴あけを行うかを製図します。
2、木材のカット&穴あけ
今回のカホン製作ではホームセンターで木材のカット、穴あけまでやってもらいました。
恐らくこの工程を自分でやっていたら途中で挫折していたかもしれません。
木材のカットと穴あけは極力ホームセンターで行ってもらうのをお奨めします。
木材のカット、穴あけの細かい寸法は全てなみぃのお手軽スナッピーカホンの制作 さんを参考にさせて頂きました。
当記事では穴あけの寸法までは記載していませんので、予めご了承下さい。
↑
製図通りにカットされた様子。
穴が開いている板は打面裏側に使用する板で、ホール部分の穴になります。
直径は110mmです。
↑
木材へのカットが終わった後に、木ネジ(モクネジ)を嵌め込む為の穴あけが完了した画像。
3、使用する板、工具etc
ちょっと事務的になりますが、使用する板や工具の紹介。
↑
側面用。赤松(パイン)集成材 厚さ 18mm 414mm×300mm 二枚
↑
底板用 赤松(パイン)集成材 厚さ18mm 300mm×300mm 穴あけ4箇所
↑
天板用 赤松(パイン)集成材 厚さ18mm 300mm×300mm 穴あけ6箇所
↑
打面用 シナベニヤ 厚さ4mm 450mm×300mm 穴あけ7箇所
↑
裏面(打面裏) シナベニヤ 厚さ4mm 450mm×300mm 穴あけ14箇所 ホール部分穴あけ 直径110mm
↑
スナッピー取り付け用 ホワイトラワン 長さ100mm 幅8mm×長さ60mmの穴あけ、角材 長さ80mmが2個 片方に穴あけ1箇所
実はこれ、穴あけする木材の材質を取り違えていました。
そのせいで、後々木材にヒビが入ってしまうアクシデントが・・・。
↑
その他工具など。
木工用ボンド、サンドペーパー(#100、#240、#400各1枚)、木ネジ(寸法に合わせて各サイズ揃え、皿ネジと丸ネジ使用)、底板用に滑り止めフェルト、軍手、水性ウレタンニス、ニス塗り用ハケ、キリ、糸ノコギリ、ニッパー、ロゴ入れ用カラースプレー、ボルト、ナット、ワッシャ、スプリングワッシャ、チョーナット、蝶番
画像にはありませんが、スネアの裏面に使用するスナッピー(響き線)も使用します。こちらは楽器屋などで購入できます。
4、工程
では実際の工程へ。
↑
ホームセンターでカットしてもらった木材の切断面を滑らかにする作業。
余った角材にサンドペーパー#100を巻き付けて切断面を滑らかにします。
この時に、木屑が舞いますので口元はマスクで覆った方が良いです。
床にも木屑が落ちますので、新聞紙や広告などを敷きましょう。
画像に居らっしゃるジャ●ーズの亀●君が憎いくらいにカッコいいです。
広告によるとジャケットが半額らしいですが、あまり気を取られていると歪な形になりかねないのでサンドペーパーを掛けている時も真剣に行ってください。
ちなみにカンナを掛けるのと同じ要領で、一定方向にサンドペーパーでヤスリがけを行うと綺麗にいきます。
サンドペーパーを往復させてヤスリがけを行うと、均(なら)した部分がまたケバだってしまい、綺麗にいかないどころか削りすぎて寸法が狂ってしまいます。
↑
ホール部分の穴も同様にサンドペーパーでヤスリがけ。#100で角を取って#240→#400で滑らかにします。
要は、最初は粗いサンドペーパーを使って角を落とし、そこから徐々に目を細かくしていき、滑らかにするわけです。
下取りセールで2万円引き・・・だと・・・?(ゴクリ
↑
一度仮組みをします。事前に穴あけした箇所に、指定の木ネジをプラスドライバーで通します。
仮組みとは言え、ここで穴あけされていない方のネジ穴が決定するので慎重に行います。
↑
仮組みの段階で、こんな風にズレが生じます。寸法通りカットしてもらっても、やはりこういうズレは生じます。
このズレをサンドペーパーで削るわけです。
すると…
↑
こんな風になります。正直これでも、まだ反りがあるので甘いです。ここに蓋をする要領で打面と裏面を取り付けるのですが、反りがあると後でこの部分が浮いてしまいます。
でも削りすぎると寸法が狂ってしまいます。
様子を見ながらサンドペーパーで削っていきましょう。
↑
さっきのズレをサンドペーパーで直したので打面と裏面も仮止め。
この仮止めも先ほど同様、ネジ穴が決定するので仮止めとは言え慎重に。
一応、この時点で既にカホンの形に。
次からは天板と打面のフチなどの角をサンドペーパーで丸くする作業に入ります。
これやらないと演奏時、手を角で痛めちゃうのです。
↑
というわけで、打面と天板のフチを丸くします。
サンドペーパーで目の粗さを#100→#240→#400と細かくしていくんですが、木がツルツルになっていく感覚が何とも気持ちいいですよ(´∀`)ぬほほほ
↑
さてさて、次にスナッピーの取り付けへ。使う材料はこちら。
内容は、スナッピー、蝶番、ボルト、ナット、ワッシャー、スプリングワッシャー、チョーナット。
このカホンは、スナッピーのオンオフが可能なカホンになっています。
↑
まずはスナッピーをニッパーで半分に切ります。
これが案外見た目よりは時間の掛かる作業でした、一本一本スナッピーを切らなければいけません。
ちなみにHina-changは家にあった古くて要らないスナッピーを使いました、使い古した哀愁漂うスナッピーの雰囲気はそこから来ています。
新品の方が良いとは思います。
っていうか横着せずに、新品を購入しましょう。
↑
スナッピーをホウキ状に手で広げます。あまり広げすぎても仕方無いです。
目的としては「一本一本の響き線が重なったりしない程度に広げる」事なので、その目的が達成出来ていればOKです。
↑
スナッピーを角材に取り付けます。
よっこらしょっと・・・・
↑
スナッピー部分は完成するとこんな感じです(端折ってごめんなさい)
前述した木材の材質の取り違いで、ここで木材にヒビが入ってしまいました泣。
↑
天板に事前に開けておいた穴とスナッピーを取り付けます。
蝶ネジでスナッピーと打面の触れ具合を調整できる仕様です。
画像上側を打面として、今はスナッピーが「オフ」の状態です。
次にアップする画像はスナッピー「オン」状態ですよー。
さー、とくとご覧あれ!
↑
でででん!
こちらスナッピー「オン」状態の画像。上側が打面です。
スナッピーが斜めに傾いて打面に触れる仕様。
一つ前の画像はスナッピー「オフ」状態です。
蝶ネジが木を押し上げてスナッピーの傾きを作用させてます。
↑
ここから本組みに入ります。
木工用ボンドでたーっぷり、たーっぷりと接着させます。
たーっぷり。
仮止めで開けたネジ穴を参考に、接着させたら木ネジを通していきます。
↑
天板も取り付けます。
画像は打面側から見た画像ですね。
天板も木工用ボンドをたーっぷりと使います。
それが終わったら、打面と裏面も取り付けます。
ですがこの二つは慎重に取り付けて下さい。
締め方によって音質も変わりますし、この二つ(打面&裏面)はボディの板に比べて薄い材質です。
スネアの皮を張るのと同じ要領で、木ネジを均一な力で締めていきます。
打面は木工用ボンド&木ネジを使用。
裏面は木ネジのみを使用。(あとからいつでも取り外し可能な仕様です。)
↑
画像は裏面のホールから打面に当たるスナッピーを撮影した画像。ちなみにスナッピーオンの状態です。
スナッピーが画像向こう側の打面に当たっているのが分かります。
このホール部分から手を突っ込んで、スナッピーのオン/オフの切り替えが可能です。
↑
底板には滑り止め用のゴムを装備します。
底板も塗装したい人は、この作業を最後に回して下さい。
Hina-changは底板は塗装しなかったので、ここで滑り止め用のゴムを付けてしまいました。
5、塗装
さっ!完成は目の前ですよ奥さん!
↑
塗装をスタート。
室内で行う時はマスクと換気を忘れないで下さいね。
マホガニーの着色をチョイスしました、木目が生きて良い感じです。
塗装完了です!
裏面からカホンを撮影した画像です。
6、ロゴ入れ
実はこの作業、もう少し慎重にやれば良かったなぁ、と思っています。
自分の失敗も織り交ぜつつ、画像付きで紹介。
↑
カホン製作最後のロゴ入れ。
Hina-changの家にはプリンターが無いので、ロゴになる文字を漫画喫茶でプリントアウト。
画像では分かりづらいかもしれませんが、A4の紙に印刷してあります。
もっとフォントが大きい方が、後でカッターで文字の切り抜きをするのに楽でした。
3行に渡って文字が書いてありますが、一番大きい「Hina-chang」以外の文字はあまりに小さいので使用出来ませんでした。
作成日も入れたかったんですが、無念・・・
↑
文字を中抜きしてカホンに貼り付けます。
「Hina-chang」以外の文字はフォントが小さすぎてカッターで文字を切り抜けなかったので結局使いませんでした。
というわけで「Hina-chang」のみ、文字を中抜き。
ちなみに画像のままだと、
「Hina-chang」の「a」2つと「g」の1つが、文字を中抜きすると丸部分が取れてしまいます。
このままロゴ入れするとちょっとおかしな「a」と「g」になってしまいます。
というわけで…
↑
くり抜いた「a」と「g」の丸の部分は、裏にガムテープを貼ってカホン本体にくっ付けます。
これで前の画像と比べても分かる様に、文字がちゃんと全て中抜き状態になりました。
↑
文字の周りをマスキング。
スプレーでロゴを入れる為、他の部分に塗料が付かない様にします。
余談ですが、今回はスプレーでロゴを入れましたが、塗るタイプの塗料の方が綺麗にロゴ入れ出来たかもしれません。
↑
吹き付け終了。
なるべくスプレーは平行移動させて距離を保ち均一に吹き付けるのがコツです。
夏場と冬場で乾燥時間が違うと思いますが、手持ちのスプレーに記載されている時間、しばし待ちましょう。
↑
画像は日清のどん兵衛です。
こういうのを食べながら待つわけです。
食べ方は、スープの素をきつねや麺の上にまんべんなく振りかけ、お湯を規定量注ぎます。
5分経てば完成です。
コンビニに売ってます。
安定感は半端無いです。
↑
そしてこちらがロゴ入れ後のカホン打面。
これにて完了です!
カホン演奏動画
さてさて、では自作したカホンの演奏動画です。
自作したは良いものの生まれてこの方、今まで一回もカホンを演奏した事がありません笑
見様見真似で叩いています、拙い演奏ですが自作カホンの音として何かの参考になれば幸いです。
動画と音声はiPhoneで撮影しています。
動画、横になっちゃいました。ごめんなさいー!
※動画容量の関係で携帯からの閲覧が出来ない場合があります。その場合は恐れ入りますがパソコンからの閲覧をお願い致します。
=通常演奏=
その1
=勝手に考えた(スタンダードかもしれないけどあんまり詳しい事は知らないので)特殊演奏方法=
その2(右足の踵で側面をキックしているver)
その3(左腕の腕時計をアクセントに使っているver)
低音と高音がiPhoneのマイクで録音しているのであまりハッキリと分からないかもしれませんが、
生で聞くと結構重い音は重く、軽い音は軽く、そしてスナッピーの音もキチンと出てくれています。
裏面は木工用ボンドは使用せず木ネジのみで取り付けてあるので、取り外し可能な仕様です。
つまり色々とカスタマイズやメンテナンスも可能なわけで、改造も今後していきたいなぁ、なんて思っています。
カホン製作 所感
長くなってしまいましたが、製作工程などは以上です。
以下は今回カホンを製作してみて思った事、感じた事。です。
色々とあるので長くなりますが・・・
・普段何気無く演奏している楽器も、それを作っている人が居なければ演奏出来ない。
これって忘れがちな事ですけど、でもその通りですよね。作っていて思いました。
値段の大小、生産されている数量に関わらずそこには作ってくれている方々が居るわけで、
いざ自分が作ってみて初めて大変さが分かった事もありますし、
「音を出す」という事を追求する素晴らしさ、面白さ、というのも分かりました。
ただ「音を出す」だけではなくて
「如何に良い音を出すか」を追求するとなれば、
その「良い音」は人によって様々なわけです。
その上、演奏方法も人によって千差万別です。
でもそんな多種多様な場面に出くわしたとしても、
・一般的に良しとされる音
・どんな状況下でも一定以上のクオリティを維持して音を出す事
を求められるわけですから、
つまりは作っている方々の尽力があって初めて、我々演奏する人間が音を出せるのだなぁ、と痛感しました。
・っていうか家とかビルとか作ってる人、凄すぎる
少し発想が飛ぶんですが、Hina-chang自身、挑戦した事の無いジャンルに挑戦した時っていつもこういう風に思うんです。
自分が挑戦して達成できたゴールが今回はカホン製作だったわけですが、飛躍して考えると今住んでいる家やそこら中で見かけるビル、何から何まで人の手で建てられたものですよね。
450mm×300mmほどの箱を作り上げるのに、10日間を要しました。
この中には人なんか住めません。
じゃあ今こうして、雨風凌げて、水も電気もガスも使えて、安心して眠れるこの家、どうやったら作れるんだ?って思いました。
そう考えるとカホンを製作してみただけですけど、有り難味をそこかしこで感じることが出来ますし、何より道をただ歩いているだけでも今までとはちょっと目に付く場所とか、はたまた物の見方までも変わりました。
・そもそも挑戦した事の無いジャンルを「やってみる」という意味や意義
今回ホームセンターでカットと穴あけをやってもらったのですが、Hina-changがホームセンターでその2つの作業をやってもらう頃には、カット時間の終わりである20時が近付いてしまっていました。(お店はまだ閉まらない)
つまり中でカットしてくれる方(とても気の優しいおじさん)は20時を過ぎれば勤務時間外で、もう僕の相手なんかしなくても良いわけです。
でも結構な穴あけの量を見るなり、
おじさん「うーんじゃあこの穴あけする場所の採寸は自分でやってもらっていいかな?おじさんその間にどんどんカットしていくから」
という分担作業をお願いされました。
慣れない手付きで、穴あけの場所に×印を付けていきました。
その間にもさすがおじさん、ほぼ瞬殺で木材を全てカットし終えるじゃありませんか。
カットし終えたおじさんが一言。
おじさん「おじさんがその×印を付けていってあげてもいいんだけどね、それだとすぐ終わっちゃうでしょ?多分ね、それだと意味が無いんだ」
と、おじさん。でももう20時手前。大丈夫かな?と思っていると
おじさん「いいよ、今日は最後まで付き合ってあげる」
と。
その後もあーでもないこーでもないと、本当に不器用全開でおじさんから見ればイライラするであろう印付けの作業も横から暖かい目で見守ってくれて、時にアドバイスくれたり冗談混じえたりしながら本当に最後まで付き合ってくれたんです。
その途中でおじさんが言ってくれた一言。別に今回の件に限らず、楽器でも音楽でも人生でも(ちょっと大袈裟ですけど)、全ての事柄に共通して言える事を言ってくれました。
おじさん「何が分からないか自分でも分からないんだよね、最初は。
でもやってみるとさ、何が分からないか分かる様になるでしょ?そこでようやくスタートラインに立てるんだよね。
だからおじさんがやってあげてもよかったんだけど、それだと君が何が分からないか自体、多分ずっと分からないままだと思う。
こうやってやってみる事でさ、分からない事が何か分かる様になって、そして最後には全て分かる様になるんだよね。
おじさんも最初はさ、この道具(寸法計測用の直角定規を指差して)の使い方すら分からなかったもん。でも皆最初はそうだよ。」
その後おじさんは、
おじさん「穴あけ代は君が頑張ってくれたから要らないよ、カット代だけもらうね」
と言ってくれました。
うぅ…本当にありがとうございます。
今回のカホン製作も同じで、やってみて楽器を作る大変さや面白さ、考えは飛躍して家やビルの建築物に至るまで、とにかく人の手で作られているし、
そのどれもが自分なんかでは到底作れない代物で、そういう事は今回のカホン製作をやってみないとそもそも考える事すら無かったんです。
まさにおじさんの言う通り、やってみて初めて「自分が何が分からない事なのか」という小さい事柄だけでも「分かる」様になりました。
でもカホン製作をやっていなければ、それすらも分からない、つまりは素通りしていた事だったと思うんです。
・愛着沸く(´∀`)
言わずもがなですよね。
敢えてここには長ったらしく書きませんが、世界で唯一の自分のカホンなので。
というわけで長くなりましたが、作ってみる価値は充分にあると思います。
何事もそうですけど、例えば何かに挑戦してそれが成功しようと失敗しようと、結局何を得られたかが重要なんだなぁって思います。
そういう意味で自分は、カホンを作れたっていう事実よりもっと得られた物があったと思えるので、それが何よりの収穫でした。
ではこれからカホン演奏の上達も頑張ります!笑
もちろんドラムの方も頑張りますよー!
どうもHina-changです。ドラム叩いてますか?
はい、僕は叩いてます。
ところでここ最近、ライブハウス以外の場所で演奏の機会を頂く事があり、そんな時にドラムセットを置いていない場所でリズムを叩かなければいけない!という場面に出くわします。
共演者の方から電子ドラムを持ってきて頂いたりして事なきを得たりしましたが、毎度そういうわけにもいかず、
アンプセットが無い場所なんかも想定すると電子ドラムの音を外に出す事もままならない状態です。
で、そういう現場はやっぱりアコースティックな環境ですので、ここは一つカホンを手元に置いておきたいな、と思った次第です。
カホンとはこういう楽器です⇒
カホン(Wikipedia)
でで、カホンをググると値段はピンキリですが大体は2万真ん中~高い物で8万くらいまで。(1万円台のカホンもあります)
ででで、「カホン」でスペースを空けると検索候補に「作り方」や「自作」という文字が並びます。
ほほぉ…自作…なるほど。
じゃあ作っちゃいましょうという事で、カホンの自作に挑戦致しました。
小学校時代の図画工作では常に通信簿の成績は「努力しましょう」だったHina-changです。
未だに折り紙の鶴なんかを折ると、不出来で可哀想な鶴が出来上がる、超絶不器用なHina-changです。
無謀に思える挑戦でしたが、結果から言うと、とにかく楽しめました。勉強になった事もたくさんあります。
挑戦する意味、意義は充分にあります。
そしてとにかく愛着が沸きます。世界で一つだけの自分だけのカホンです。
諸々の費用は板や工具、塗料など合わせて材料費1万円(上手く買えばもっと抑えられました、ここは反省点)、ホームセンターに向かうまでのバス賃が往復2回で千円ほど。カホンを作ったという経験、プライスレス。
カホンを作ったという経験、プライスレス。
大事な事なので2回言いました。
ごめんなさい、ただ言いたかっただけです。
記事の最後には自作カホンの演奏動画もアップしました。お暇があれば見て下さいませ。
今回の製作にあたり、以下のサイト様を参考にさせて頂きました。
この場を借りてお礼を言わせて頂きます。
DUB CLEAR さん(カホンって結局、木の箱なんだし自分で作れるんじゃないか?)より
Cajon(カホン)は寝て待て!© (ZO'S Cajon) さん
なみぃのお手軽スナッピーカホンの制作 さん
本当にありがとうございました。
特になみぃのお手軽スナッピーカホンの制作 さんからは、ホームページそのものをプリントアウトさせて頂き、製作工程中も紙がしわくちゃになるまで読ませて頂きました。
ちょっと長くなりますが、画像付きで解説。
※詳しい寸法や工程など専門的知識が無い為、端折っている部分や分かりづらい部分があるかもしれません。
それを踏まえて読んで頂ければ幸いです。
またこの工程は、自分なりに解釈して進めている部分もあります。
それも理解した上で読んで頂けると、と思います。
1、製図
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カットする板をどの様に切り分けるか、どこに穴あけを行うかを製図します。
2、木材のカット&穴あけ
今回のカホン製作ではホームセンターで木材のカット、穴あけまでやってもらいました。
恐らくこの工程を自分でやっていたら途中で挫折していたかもしれません。
木材のカットと穴あけは極力ホームセンターで行ってもらうのをお奨めします。
木材のカット、穴あけの細かい寸法は全てなみぃのお手軽スナッピーカホンの制作 さんを参考にさせて頂きました。
当記事では穴あけの寸法までは記載していませんので、予めご了承下さい。
↑
製図通りにカットされた様子。
穴が開いている板は打面裏側に使用する板で、ホール部分の穴になります。
直径は110mmです。
↑
木材へのカットが終わった後に、木ネジ(モクネジ)を嵌め込む為の穴あけが完了した画像。
3、使用する板、工具etc
ちょっと事務的になりますが、使用する板や工具の紹介。
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側面用。赤松(パイン)集成材 厚さ 18mm 414mm×300mm 二枚
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底板用 赤松(パイン)集成材 厚さ18mm 300mm×300mm 穴あけ4箇所
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天板用 赤松(パイン)集成材 厚さ18mm 300mm×300mm 穴あけ6箇所
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打面用 シナベニヤ 厚さ4mm 450mm×300mm 穴あけ7箇所
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裏面(打面裏) シナベニヤ 厚さ4mm 450mm×300mm 穴あけ14箇所 ホール部分穴あけ 直径110mm
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スナッピー取り付け用 ホワイトラワン 長さ100mm 幅8mm×長さ60mmの穴あけ、角材 長さ80mmが2個 片方に穴あけ1箇所
実はこれ、穴あけする木材の材質を取り違えていました。
そのせいで、後々木材にヒビが入ってしまうアクシデントが・・・。
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その他工具など。
木工用ボンド、サンドペーパー(#100、#240、#400各1枚)、木ネジ(寸法に合わせて各サイズ揃え、皿ネジと丸ネジ使用)、底板用に滑り止めフェルト、軍手、水性ウレタンニス、ニス塗り用ハケ、キリ、糸ノコギリ、ニッパー、ロゴ入れ用カラースプレー、ボルト、ナット、ワッシャ、スプリングワッシャ、チョーナット、蝶番
画像にはありませんが、スネアの裏面に使用するスナッピー(響き線)も使用します。こちらは楽器屋などで購入できます。
4、工程
では実際の工程へ。
↑
ホームセンターでカットしてもらった木材の切断面を滑らかにする作業。
余った角材にサンドペーパー#100を巻き付けて切断面を滑らかにします。
この時に、木屑が舞いますので口元はマスクで覆った方が良いです。
床にも木屑が落ちますので、新聞紙や広告などを敷きましょう。
画像に居らっしゃるジャ●ーズの亀●君が憎いくらいにカッコいいです。
広告によるとジャケットが半額らしいですが、あまり気を取られていると歪な形になりかねないのでサンドペーパーを掛けている時も真剣に行ってください。
ちなみにカンナを掛けるのと同じ要領で、一定方向にサンドペーパーでヤスリがけを行うと綺麗にいきます。
サンドペーパーを往復させてヤスリがけを行うと、均(なら)した部分がまたケバだってしまい、綺麗にいかないどころか削りすぎて寸法が狂ってしまいます。
↑
ホール部分の穴も同様にサンドペーパーでヤスリがけ。#100で角を取って#240→#400で滑らかにします。
要は、最初は粗いサンドペーパーを使って角を落とし、そこから徐々に目を細かくしていき、滑らかにするわけです。
下取りセールで2万円引き・・・だと・・・?(ゴクリ
↑
一度仮組みをします。事前に穴あけした箇所に、指定の木ネジをプラスドライバーで通します。
仮組みとは言え、ここで穴あけされていない方のネジ穴が決定するので慎重に行います。
↑
仮組みの段階で、こんな風にズレが生じます。寸法通りカットしてもらっても、やはりこういうズレは生じます。
このズレをサンドペーパーで削るわけです。
すると…
↑
こんな風になります。正直これでも、まだ反りがあるので甘いです。ここに蓋をする要領で打面と裏面を取り付けるのですが、反りがあると後でこの部分が浮いてしまいます。
でも削りすぎると寸法が狂ってしまいます。
様子を見ながらサンドペーパーで削っていきましょう。
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さっきのズレをサンドペーパーで直したので打面と裏面も仮止め。
この仮止めも先ほど同様、ネジ穴が決定するので仮止めとは言え慎重に。
一応、この時点で既にカホンの形に。
次からは天板と打面のフチなどの角をサンドペーパーで丸くする作業に入ります。
これやらないと演奏時、手を角で痛めちゃうのです。
↑
というわけで、打面と天板のフチを丸くします。
サンドペーパーで目の粗さを#100→#240→#400と細かくしていくんですが、木がツルツルになっていく感覚が何とも気持ちいいですよ(´∀`)ぬほほほ
↑
さてさて、次にスナッピーの取り付けへ。使う材料はこちら。
内容は、スナッピー、蝶番、ボルト、ナット、ワッシャー、スプリングワッシャー、チョーナット。
このカホンは、スナッピーのオンオフが可能なカホンになっています。
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まずはスナッピーをニッパーで半分に切ります。
これが案外見た目よりは時間の掛かる作業でした、一本一本スナッピーを切らなければいけません。
ちなみにHina-changは家にあった古くて要らないスナッピーを使いました、使い古した哀愁漂うスナッピーの雰囲気はそこから来ています。
新品の方が良いとは思います。
っていうか横着せずに、新品を購入しましょう。
↑
スナッピーをホウキ状に手で広げます。あまり広げすぎても仕方無いです。
目的としては「一本一本の響き線が重なったりしない程度に広げる」事なので、その目的が達成出来ていればOKです。
↑
スナッピーを角材に取り付けます。
よっこらしょっと・・・・
↑
スナッピー部分は完成するとこんな感じです(端折ってごめんなさい)
前述した木材の材質の取り違いで、ここで木材にヒビが入ってしまいました泣。
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天板に事前に開けておいた穴とスナッピーを取り付けます。
蝶ネジでスナッピーと打面の触れ具合を調整できる仕様です。
画像上側を打面として、今はスナッピーが「オフ」の状態です。
次にアップする画像はスナッピー「オン」状態ですよー。
さー、とくとご覧あれ!
↑
でででん!
こちらスナッピー「オン」状態の画像。上側が打面です。
スナッピーが斜めに傾いて打面に触れる仕様。
一つ前の画像はスナッピー「オフ」状態です。
蝶ネジが木を押し上げてスナッピーの傾きを作用させてます。
↑
ここから本組みに入ります。
木工用ボンドでたーっぷり、たーっぷりと接着させます。
たーっぷり。
仮止めで開けたネジ穴を参考に、接着させたら木ネジを通していきます。
↑
天板も取り付けます。
画像は打面側から見た画像ですね。
天板も木工用ボンドをたーっぷりと使います。
それが終わったら、打面と裏面も取り付けます。
ですがこの二つは慎重に取り付けて下さい。
締め方によって音質も変わりますし、この二つ(打面&裏面)はボディの板に比べて薄い材質です。
スネアの皮を張るのと同じ要領で、木ネジを均一な力で締めていきます。
打面は木工用ボンド&木ネジを使用。
裏面は木ネジのみを使用。(あとからいつでも取り外し可能な仕様です。)
↑
画像は裏面のホールから打面に当たるスナッピーを撮影した画像。ちなみにスナッピーオンの状態です。
スナッピーが画像向こう側の打面に当たっているのが分かります。
このホール部分から手を突っ込んで、スナッピーのオン/オフの切り替えが可能です。
↑
底板には滑り止め用のゴムを装備します。
底板も塗装したい人は、この作業を最後に回して下さい。
Hina-changは底板は塗装しなかったので、ここで滑り止め用のゴムを付けてしまいました。
5、塗装
さっ!完成は目の前ですよ奥さん!
↑
塗装をスタート。
室内で行う時はマスクと換気を忘れないで下さいね。
マホガニーの着色をチョイスしました、木目が生きて良い感じです。
塗装完了です!
裏面からカホンを撮影した画像です。
6、ロゴ入れ
実はこの作業、もう少し慎重にやれば良かったなぁ、と思っています。
自分の失敗も織り交ぜつつ、画像付きで紹介。
↑
カホン製作最後のロゴ入れ。
Hina-changの家にはプリンターが無いので、ロゴになる文字を漫画喫茶でプリントアウト。
画像では分かりづらいかもしれませんが、A4の紙に印刷してあります。
もっとフォントが大きい方が、後でカッターで文字の切り抜きをするのに楽でした。
3行に渡って文字が書いてありますが、一番大きい「Hina-chang」以外の文字はあまりに小さいので使用出来ませんでした。
作成日も入れたかったんですが、無念・・・
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文字を中抜きしてカホンに貼り付けます。
「Hina-chang」以外の文字はフォントが小さすぎてカッターで文字を切り抜けなかったので結局使いませんでした。
というわけで「Hina-chang」のみ、文字を中抜き。
ちなみに画像のままだと、
「Hina-chang」の「a」2つと「g」の1つが、文字を中抜きすると丸部分が取れてしまいます。
このままロゴ入れするとちょっとおかしな「a」と「g」になってしまいます。
というわけで…
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くり抜いた「a」と「g」の丸の部分は、裏にガムテープを貼ってカホン本体にくっ付けます。
これで前の画像と比べても分かる様に、文字がちゃんと全て中抜き状態になりました。
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文字の周りをマスキング。
スプレーでロゴを入れる為、他の部分に塗料が付かない様にします。
余談ですが、今回はスプレーでロゴを入れましたが、塗るタイプの塗料の方が綺麗にロゴ入れ出来たかもしれません。
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吹き付け終了。
なるべくスプレーは平行移動させて距離を保ち均一に吹き付けるのがコツです。
夏場と冬場で乾燥時間が違うと思いますが、手持ちのスプレーに記載されている時間、しばし待ちましょう。
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画像は日清のどん兵衛です。
こういうのを食べながら待つわけです。
食べ方は、スープの素をきつねや麺の上にまんべんなく振りかけ、お湯を規定量注ぎます。
5分経てば完成です。
コンビニに売ってます。
安定感は半端無いです。
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そしてこちらがロゴ入れ後のカホン打面。
これにて完了です!
カホン演奏動画
さてさて、では自作したカホンの演奏動画です。
自作したは良いものの生まれてこの方、今まで一回もカホンを演奏した事がありません笑
見様見真似で叩いています、拙い演奏ですが自作カホンの音として何かの参考になれば幸いです。
動画と音声はiPhoneで撮影しています。
動画、横になっちゃいました。ごめんなさいー!
※動画容量の関係で携帯からの閲覧が出来ない場合があります。その場合は恐れ入りますがパソコンからの閲覧をお願い致します。
=通常演奏=
その1
=勝手に考えた(スタンダードかもしれないけどあんまり詳しい事は知らないので)特殊演奏方法=
その2(右足の踵で側面をキックしているver)
その3(左腕の腕時計をアクセントに使っているver)
低音と高音がiPhoneのマイクで録音しているのであまりハッキリと分からないかもしれませんが、
生で聞くと結構重い音は重く、軽い音は軽く、そしてスナッピーの音もキチンと出てくれています。
裏面は木工用ボンドは使用せず木ネジのみで取り付けてあるので、取り外し可能な仕様です。
つまり色々とカスタマイズやメンテナンスも可能なわけで、改造も今後していきたいなぁ、なんて思っています。
カホン製作 所感
長くなってしまいましたが、製作工程などは以上です。
以下は今回カホンを製作してみて思った事、感じた事。です。
色々とあるので長くなりますが・・・
・普段何気無く演奏している楽器も、それを作っている人が居なければ演奏出来ない。
これって忘れがちな事ですけど、でもその通りですよね。作っていて思いました。
値段の大小、生産されている数量に関わらずそこには作ってくれている方々が居るわけで、
いざ自分が作ってみて初めて大変さが分かった事もありますし、
「音を出す」という事を追求する素晴らしさ、面白さ、というのも分かりました。
ただ「音を出す」だけではなくて
「如何に良い音を出すか」を追求するとなれば、
その「良い音」は人によって様々なわけです。
その上、演奏方法も人によって千差万別です。
でもそんな多種多様な場面に出くわしたとしても、
・一般的に良しとされる音
・どんな状況下でも一定以上のクオリティを維持して音を出す事
を求められるわけですから、
つまりは作っている方々の尽力があって初めて、我々演奏する人間が音を出せるのだなぁ、と痛感しました。
・っていうか家とかビルとか作ってる人、凄すぎる
少し発想が飛ぶんですが、Hina-chang自身、挑戦した事の無いジャンルに挑戦した時っていつもこういう風に思うんです。
自分が挑戦して達成できたゴールが今回はカホン製作だったわけですが、飛躍して考えると今住んでいる家やそこら中で見かけるビル、何から何まで人の手で建てられたものですよね。
450mm×300mmほどの箱を作り上げるのに、10日間を要しました。
この中には人なんか住めません。
じゃあ今こうして、雨風凌げて、水も電気もガスも使えて、安心して眠れるこの家、どうやったら作れるんだ?って思いました。
そう考えるとカホンを製作してみただけですけど、有り難味をそこかしこで感じることが出来ますし、何より道をただ歩いているだけでも今までとはちょっと目に付く場所とか、はたまた物の見方までも変わりました。
・そもそも挑戦した事の無いジャンルを「やってみる」という意味や意義
今回ホームセンターでカットと穴あけをやってもらったのですが、Hina-changがホームセンターでその2つの作業をやってもらう頃には、カット時間の終わりである20時が近付いてしまっていました。(お店はまだ閉まらない)
つまり中でカットしてくれる方(とても気の優しいおじさん)は20時を過ぎれば勤務時間外で、もう僕の相手なんかしなくても良いわけです。
でも結構な穴あけの量を見るなり、
おじさん「うーんじゃあこの穴あけする場所の採寸は自分でやってもらっていいかな?おじさんその間にどんどんカットしていくから」
という分担作業をお願いされました。
慣れない手付きで、穴あけの場所に×印を付けていきました。
その間にもさすがおじさん、ほぼ瞬殺で木材を全てカットし終えるじゃありませんか。
カットし終えたおじさんが一言。
おじさん「おじさんがその×印を付けていってあげてもいいんだけどね、それだとすぐ終わっちゃうでしょ?多分ね、それだと意味が無いんだ」
と、おじさん。でももう20時手前。大丈夫かな?と思っていると
おじさん「いいよ、今日は最後まで付き合ってあげる」
と。
その後もあーでもないこーでもないと、本当に不器用全開でおじさんから見ればイライラするであろう印付けの作業も横から暖かい目で見守ってくれて、時にアドバイスくれたり冗談混じえたりしながら本当に最後まで付き合ってくれたんです。
その途中でおじさんが言ってくれた一言。別に今回の件に限らず、楽器でも音楽でも人生でも(ちょっと大袈裟ですけど)、全ての事柄に共通して言える事を言ってくれました。
おじさん「何が分からないか自分でも分からないんだよね、最初は。
でもやってみるとさ、何が分からないか分かる様になるでしょ?そこでようやくスタートラインに立てるんだよね。
だからおじさんがやってあげてもよかったんだけど、それだと君が何が分からないか自体、多分ずっと分からないままだと思う。
こうやってやってみる事でさ、分からない事が何か分かる様になって、そして最後には全て分かる様になるんだよね。
おじさんも最初はさ、この道具(寸法計測用の直角定規を指差して)の使い方すら分からなかったもん。でも皆最初はそうだよ。」
その後おじさんは、
おじさん「穴あけ代は君が頑張ってくれたから要らないよ、カット代だけもらうね」
と言ってくれました。
うぅ…本当にありがとうございます。
今回のカホン製作も同じで、やってみて楽器を作る大変さや面白さ、考えは飛躍して家やビルの建築物に至るまで、とにかく人の手で作られているし、
そのどれもが自分なんかでは到底作れない代物で、そういう事は今回のカホン製作をやってみないとそもそも考える事すら無かったんです。
まさにおじさんの言う通り、やってみて初めて「自分が何が分からない事なのか」という小さい事柄だけでも「分かる」様になりました。
でもカホン製作をやっていなければ、それすらも分からない、つまりは素通りしていた事だったと思うんです。
・愛着沸く(´∀`)
言わずもがなですよね。
敢えてここには長ったらしく書きませんが、世界で唯一の自分のカホンなので。
というわけで長くなりましたが、作ってみる価値は充分にあると思います。
何事もそうですけど、例えば何かに挑戦してそれが成功しようと失敗しようと、結局何を得られたかが重要なんだなぁって思います。
そういう意味で自分は、カホンを作れたっていう事実よりもっと得られた物があったと思えるので、それが何よりの収穫でした。
ではこれからカホン演奏の上達も頑張ります!笑
もちろんドラムの方も頑張りますよー!