解答のない問題第6章 | 税理士試験受験生&子育て兼業日記

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みなさま、あけましておめでとうございますm(_ _)m
本年もどうぞよろしくお願いします☆

新年4日目にしてノドが痛いhinatakaです。
三が日も休まず朝勉!してましたが今日は起きることができずダウン
一日のんびりします。

さて、解答のない問題の第6章の解答案です。
相変わらず固い文章ですかお付き合い下さいドキドキ

解答のない問題第6章
第6章 売上高と売上債権
第1節 営業循環における収益の認識
1 3つの収益認識基準
(1)販売基準
問6-1☆☆ 販売基準の意義とその採用根拠を簡潔に説明しなさい。

販売基準とは財貨やサービスの販売時点で収益を計上する方法である。通常の事業活動において収益は販売時点で恒久性を備えた確実で客観的なものとなるためである。

(2)生産基準
問6-2☆ 生産基準の意義と適用業種等を踏まえて具体的認識基準名称を指摘しなさい。

生産基準とは生産プロセスの進行や完了を基礎として収益を計上する方法である。不動産賃貸業や貸金業での時間基準、建設業や造船業での工事進行基準、金銀等の貴金属や契約栽培の農産物での収穫基準がある。

(3)回収基準
問6-3☆ 回収基準とは何か。適用されるケースとあわせて簡潔に説明しなさい。

回収基準とは販売代金が長期の分割払いとなる販売形態のうち代金が完全には回収されないおそれが強い場合に、代金の回収時点で回収分に応じて収益を計上する方法である。

2 利益計算への影響の比較
問6-4☆ ある製品の製造から代金回収に至る過程を想定し、生産基準および回収基準が販売基準と比較した場合の全過程とその途上での利益計算への与える影響を簡潔に説明しなさい。

過程の途上では販売基準と比較すると早期に収益を認識する生産基準では利益も早く計上され、代金回収段階で収益を回収する回収基準では利益の計上も遅くなるが、全過程を通して見ると3つの基準のいずれを採用しても利益総額は変わらない。

第2節 販売基準
1 通常の販売
問6-5☆ 売上値引、売上返品、売上割戻、売上割引の取扱いをその理由とともに説明しなさい。

売上割引、売上返品、売上割戻は製品の欠陥や返品販売促進のためなどの理由で行われる代金の減額であり、売上収益と売上債権を同額ずつ相殺して減額する。売上割引は代金回収促進のため早期支払いの際に金利相当分の支払いを免除するものであり、回収免除額は金利の性格を有するので営業外費用として扱う。

2 特殊販売
(1)委託販売と受託販売
問6-6☆ 委託販売の収益認識を簡潔に説明しなさい。

受託者がその商品を販売した時点または売上計算書が委託者に到着した時点で収益を認識する。

(2)試用販売
問6-7☆ 試用販売の収益認識を簡潔に説明しなさい。

得意先が買取りの意思表示をした時点で収益を認識する

(3)予約販売
問6-8 予約販売の収益認識を簡潔に説明しなさい。

決算日までに商品の引渡しやサービスの提供が完了した部分について収益として認識する

(4)割賦販売
問6-9☆☆ 割賦販売における原則的な収益認識を簡潔に説明しなさい。

商品等を引き渡した時点で収益を認識する

(5)工事契約
問6-10☆☆ 収益認識基準としての工事完成基準と工事進行基準とは何かそれぞれ簡潔に説明しなさい。

工事完成基準とは工事が完成し引渡しが完了した時点で収益を認識し、工事進行基準とは工事の進行度合いに応じて収益を認識を行う方法である

問6-11☆☆☆ 工事契約に関する会計基準における工事契約の収益認識を簡潔に説明しなさい。

工事の進行途上において、その進捗部分について成果の確実性が認められる場合には工事進行基準を適用し、成果が確実と認められなければ工事完成基準を適用する

問6-12☆☆☆ 成果の確実性が認められる要件を簡潔に説明しなさい。

工事収益総額、完成までの工事原価総額、および決算日における工事進捗度の全てを信頼性をもって見積もることができなければならない

第3節 生産基準
1 継続的役務提供
問6-13☆ 継続的役務提供契約に時間基準(生産基準)が認められる理由を述べなさい。

取引の相手方とその対価が確定しているため、時間の経過に基づいて確実かつ客観的な収益を算定できるからである

2 工事進行基準を適用する工事契約
問6-14☆☆ 工事収益総額を見積る前提を簡潔に説明しなさい。

工事の完成見込みが確実であり、対価の合計額や決済の条件と方法等の定めがなければならない

問6-15☆☆ 工事原価総額を見積る前提を簡潔に説明しなさい。

工事原価の事前見積もりが実際発生原価と比較可能な形で作成され、適時・適切に見積もりの見直しが行われていることが必要である

問6-16☆☆ 工事進捗度を見積る方法を2つ簡潔に説明しなさい。

技術的・物理的な尺度を基礎とする方法と工事原価総額の見積額のうち当期末までに発生した実際工事原価の割合による方法がある

問6-17☆☆ 工事進行基準を適用した契約について、工事収益総額、工事原価総額、決算日における工事進捗度に変更が生じた場合の取扱いを述べなさい。

変更の影響額を変更年度の損益として処理する
 
問6-18☆☆ 工事損失引当金が計上される場合を簡潔に説明しなさい。

工事原価総額等が工事収益総額を超過する可能性が高く、かつ、その金額を合理的に見積もることができる場合に工事損失引当金が計上される

3 金銀及び契約栽培の農作物
問6-19☆ 金・銀や全量買取契約が締結されている農産物に収穫基準が適用される理由を述べなさい。

収穫基準を適用した場合、確実性や客観性が損なわれることがなく、経済的事実をより反映した結果がもたらされるためである。

第4節 回収基準
問6-20☆☆ 割賦販売の例外的な収益認識基準を簡潔に説明しなさい。

割賦金の回収期限の到来日に売上収益を認識する回収期限到来日基準と、割賦金の入金の日をもって売上収益を認識する回収基準の二つがある

問6-21☆☆ 割賦販売について、例外的な収益認識が認められる理由を簡潔に説明しなさい。

代金回収が長期の分割払いであることから代金回収上の危険率が高いので貸倒れ・代金回収費・アフターサービス費に関する引当金の計上に特別な配慮を要するがその算定にあたり不確実性と煩雑さを伴う場合が多いため、例外的な収益認識が認められる。

第5節 売上債権
2 受取手形
問6-22☆☆ 金融資産の消滅の認識につき手形割引を例に説明しなさい。

手形の割引が行われると、1.譲受人には手形上の権利が法的に保全され、また2.譲受人はその権利を通常の方法で享受することができ、3.譲渡人はもはやこれを買い戻す権利を有していない。この3つの要件を満たした場合に手形は消滅したと認識される。

3 貸倒引当金
問6-23☆☆ 売上債権に対する貸倒損失の性格を簡潔に説明しなさい。

貸倒による損失は、販売促進のため信用を供与したことに伴うコストであるから売上収益に対応する費用であると考えられる

問6-24☆☆ 債権の貸借対照表価額について述べなさい。

債権の貸借対照表価額は取得価額から貸倒引当金を控除した金額とする。債権を債権金額より高い価額または低い価額で取得した場合には償却原価法に基づいて算定された価額から貸倒引当金を控除した額を貸借対照表価額とする。

問6-25☆☆ 貸倒引当金の算定方法の名称を債権の区分ごとに指摘しなさい。

一般債権では貸倒実績率法、貸倒懸念債権では財務内容評価法またはキャッシュ・フロー見積法、破産更生債権等では財務内容評価法による。

問6-26☆☆ キャッシュ・フロー見積法について簡潔に説明しなさい。

将来の見積キャッシュ・フローを当初の約定利子率で割引いた現在価値と帳簿価額との差額を引当金とする方法である。