骨粗しょう症の薬を飲んだ方から
気になるお話を聞いたので
久しぶりにblog書きます.

骨粗しょう症と診断され、初めて
アクトネル錠75mgが処方された方がいました。



ところが

薬を服用した翌日から、背中に強い痛みを感じ

動けなくなり、寝込んでしまったので
「もう飲まなくてもよいでしょうか?」

と伝えると
医師からは
『これは良い薬なので続けてくださいね』という
応対だったそうです。

しかし、その話を聞いて気になった薬剤師が
薬の添付文書を確認したところ

『筋・骨格痛である背部痛の副作用の疑いが

大きい』ことがわかりました。

そこで医師に
「患者が背中の痛みを訴えています。

この症状は副作用の可能性が非常に高いようです。

続けて服用すると同様の症状がでる可能性が

あります。」と伝えると


医師からは
「えっ。そんな副作用があるんですか?

では、すぐに中止して今後の事は

次回受診時に検討していきましょう。」


となったそうです。

副作用のことまで詳しく調べて

処方箋を出す医師もいれば、
副作用については、ほとんど知らない

医師もいるようです。
(もしかしたら、それは

薬剤師さんの仕事なのかもしれませんが…)


この時の薬剤師さんは、機転の利く方で
ほんとにラッキーだったな…と思います。

骨粗しょう症の症状で処方される薬とは

どういうものなのかを調べてみたところ


骨を壊す過程を抑えて骨量の低下を抑え、
骨を強くし骨粗しょう症による骨折などへの
危険性を低下させる薬で

ビスホスホネート製剤といわれているようです。


それは薬品会社によって

違う名前で出荷されていました

↓↓↓
アクトネル 
ベネット
ボナロン 
フォサマック
ボノテオ 
リカルボン
ボンビバ
リクラスト etc.


最近、 ビスホスホネート系薬剤を飲んでる方から

立て続けに似たような話を聞いたので、

気になって私も副作用を調べてみました。


下痢 、 胃不快感 、 胃炎 、 上腹部痛 、 悪心 、

 嘔吐 、 急性期反応 、 インフルエンザ様症状 、 

便秘 、 消化不良 、 胸やけ

重大な副作用

 上部消化管障害 、 食道穿孔 、 食道狭窄 、 食道潰瘍

 胃潰瘍 、 食道炎 、 十二指腸潰瘍 、 肝機能障害 、

 黄疸 、 著しいAST上昇 、 著しいALT上昇 、

 著しいγ−GTP上昇 、 顎骨壊死 、 顎骨骨髄炎 、

 外耳道骨壊死 、 大腿骨転子下非定型骨折 、

 非定型骨折 、 近位大腿骨骨幹部非定型骨折 、

 近位尺骨骨幹部非定型骨折


上記以外の副作用
 腹部膨満感 、 じん麻疹 、 浮腫 、 γ−GTP増加 、

 白血球数減少 、 頭痛 、 筋痛 、 骨格痛 、 関節痛 

 背部痛 、 骨痛 、 頸部痛 、 発熱 、 倦怠感 、

 無力症 、 疲労 、 脱力 、 BUN増加 、 顔面浮腫 、 

 四肢浮腫 、 口内炎 、 口渇 、 食欲不振 、 軟便 、

 おくび 、 舌炎 、 十二指腸炎 、 鼓腸 、 味覚異常 、

 歯肉腫脹 、 過敏症 、 紅斑 、 そう痒症 、 発疹 、 

 皮膚炎 、 水疱性皮膚炎 、 血管浮腫 、 AST増加 、

 ALT増加 、 LDH増加 、 血中AL−P増加 、 眼痛 、

 霧視 、 ぶどう膜炎 、 貧血 、 好中球数減少 、 

 リンパ球数増加 、 めまい 、 感覚減退 、 しびれ 、

 耳鳴 、 傾眠 、 血中カルシウム減少 、 尿潜血陽性 、 

 尿中β2ミクログロブリン増加 、 血中AL−P減少 、 

 血中リン減少 、 ほてり 、 動悸 、 脱毛 、 血圧上昇

薬を飲む時には、医師に全てを頼りっきり、

任せっきりにさして言われたままに飲むのではなく、

飲む側もしっかりと副作用を調べた上で

自分の体に責任をもち、

「こんな症状も起こりうるんだな」と確認してから
納得の上で飲むことが大事だなと、

改めて感じた出来事でした。