シリーズ第9回目は、4年ぶり。

顔を合わせて、「えっ

!!○○ちゃんなの?!」の連発。

子ども達の成長した姿に感動し、笑顔いっぱいのスタート。

 

参加者は子ども9人、大人6人、講師2人、スタッフ合わせて23人です。坂本の挨拶の後は、西村の進行で自己紹介。

 

続いて、緊張をほぐす《手話でビンゴ》で大盛り上がり、

あっという間に全員打ち解けました!!

 

《子ども達の感想》

・みんなの好きなことがたくさん知れた。

・めっちゃ楽しかった!!

・負けてばかりで、自分から質問ができず、1つもビンゴにならなかったけど楽しかったです。

・3ビンゴになったのがびっくりした。手話で会話するのが苦手だから、いい機会になりました。

・思ったより意見が合う人が多くて驚きました。

 

《保護者の感想》

・答えが一緒になることが多く、ビンゴになり楽しかったです。

・みんなで交流できてたのしかった。

・同じ答えに多く出会えた。

・おもしろかった。

 

続いてのゲームは「手話の~チョキは続くよどこまでも~」

チョキで表す手話を4つのグループに分かれて競い合います。

これはいつまでも続いて、勝敗がつきませんでした。

 

《子ども達の感想》

・知らない手話がなんこかあって、たくさん勉強になった。

・めっちゃ楽しかった!!

・手話がなかなか思いつかず、指文字で答えているところが面白かったです。(「う」と「り」)

・チョキのある手話をあらためて知れた。

・みんないっぱい思いついていたのがすごいと思いました。

・ギリギリにひねり出せたので楽しかったです。

 

《保護者の感想》

・皆さんの答えを聞いて、手話を思い出すことができてよかったです。

・みんながたくさん手話を覚えていて、びっくりしました。

・たくさん、思ったよりもどこまでも続いた。

 

3つ目のゲームは、ことわざジェスチャー対決。

小学生・中高校生・大人の3つに分かれました。

グループで相談・練習→5分 発表1分。

リード役はもちろん講師の二人です。

『馬の耳に念仏』『泣きっ面に蜂』『笑う門には福来る』

 

《子ども達の感想》

・他のことわざジェスチャーがわからなかったけど、答えを知ってからなるほどと思いました。

・めっちゃ楽しかった!!

・ことわざが少し苦手なので、勉強ができて良かったです。

・ことわざと同時に手話も知れて楽しかった。

・他のグループのことわざがわからなかった。意外とむずかしかった。「馬の耳に念ぶつ」の意味

 私のお兄ちゃんの性格にあてはまってた。

・完璧な表現だと思いましたが、(見ている人は)あまりピンときてなくてショックでした。

 

 《保護者の感想》

・意外と当てるのに難しくておもしろかったです。

・まわりのジェスチャーも自分たちのジェスチャーもそれぞれ良かった。

 

楽しいレク交流の後は、いよいよ先輩のお話です。

講師紹介は

長谷川隼也君を吹田第二小学校の難聴学級で担任をされた湯川さんから。1年生の時に4人がたけのこ学級に入り、腕白揃いだった懐かしいお話を聞き、入学説明会の時に低学年図書室のソファで飛び回っていた姿を思い出しました。

 

先ずは、長谷川くんからです。

小学校時代と違い、きこえる集団の中で難聴児は自分一人だけの環境になったが、「分からない時は、隣の人に聞く」という小学校時代の6年間で身につけた習慣のお陰で新しい環境に慣れたという話は、強く心に響きました。

とても嬉しく、小さい時に習慣づけて、〈聞くことを当たり前にすること〉の大切さを改めて学び直しました。

 

中三で聞こえの壁にぶつかったが、保健室の先生の優しい受けとめで、自己受容できた話は胸に響きました。聴覚障がい児者が必ず通る道ですが、ここから聞こえない自分を肯定し、前に進んでいけて良かった!!と思いました。

しんどさを伝えること、受け止めてもらえることって本当に大切ですね。これができたから、今の明るい長谷川君が存在しているんですね。

 

ラクロスという集団のスポーツの楽しみ方・力を発揮するためには聞こえない自分が指示を出す立場に立つ・会話の工夫。これには驚くばかり、うなりました!!素晴らしいの一言!!

 

素晴らしいまとめで締めくくってくれました。

共感の拍手が起こりました。

 

続いて、坂本が徳永理波さんの紹介。他校の難聴児が手話を学びたいとの希望がきっかけで、理波さんも一緒に放課後ひまわり教室でおやつを作ったり、宿題をしたりしました。「先輩の話とレク交流会」では徳永さんはいつもリード役をしてくれていました。

 

徳永さんの講演です。

中1~中2の途中まで、吹田市立の難聴学級のある中学校だったが、わからない時に質問すると、「なにきいてた!」と

すごく怒る先生がいた。また、コミュニケーションを取れずに友達もできなくなり不登校になったという話にその当時を思い出した。

 

その後、生野聴覚支援学校に戻り、仲間の中で元気を取り戻したので、改めて仲間の大切さを感じました。

元気になり、一般の高校に入学したが・・・・・

手厚い支援を受けて、大学進学を目指した。

 

 

 

徳永さんは、最後に自分から話しかけていくこと、手話を付けて話すことが大切だと伝えてくれました。

手話表現はもう大人の手話でとても分かりやすく、途中で涙ぐむ場面もありましたが、心のこもったお話は後輩のみんなの心に深く響いたと思います。

 

《子ども達の感想》

・聞くことが大事なんだなと思いました。

・わからないことを聞く→聞けるような人間関係を作る。周りに手話通訳をたのめるような環境を作る。

・勉強になった。

・中学から気が合う友達や先生がいなく、つらかったというはなしを聞いて、心に残りました。

・いろいろなけい験の話があって、いろいろなことを知った。これからに活かしたいと思った。

・長谷川さん・・理解できない所はちゃんと聞くのがすごいなと思った。自分はほったらかすタイプだから。

・徳永さん・・・人工内耳をつけてる。たけのこ学級にかよっていた。好奇心(母のすすめ)で共通している所

苦労した事をのりこえてるのがすごいなと思う。

・途中参加でしたが、十分な参考になるお話をたくさん聞けてよかったです。これらの情報を使って、将来の活動に活かして頑張りたい。

 

《保護者の感想》

・いろいろな苦難がありながらも、たくましく大学生活を送られているので、今後娘が成長していくうえでとても勇気をもらえた。

・中学以降からのコミュニケーションで心掛けたらいいこととか、その時期に考えていたことなど、本音が聞けて娘も勉強になったと思います。

・子どもに向けて、こうした方がいいと話してくれて分かりやすかったと思う。今までは、親目線だったので。

・二人の様々な経験が聞けてとても参考になりました。子どもが何か一つでも自分の行動力につなげてほしいと思いました。

・あきらめないで取り組み続けること。コミュニケーションを自分からなど前向きな取り組みを教えていただき、ありがたかったです。

・お二人の勉強熱心なところを息子にも見習ってもらえたらと願うばかりです。お会い出来て感謝します。

・①わからない時に聞く習慣をつける②聞こえないからできないことはできないとみとめる③あきらめないで取り組む→①と②はなかなか難しいですよね。③は大丈夫!!

手話をつけて話す→私がまだ乗り越えてないので、反省です。

理解のない先生の話は、あるあるだと思った。勇気を出して質問しているのに、「なにきいてた!」とおこられると長く引きずってしまうので、この事は、学校の先生には言っておいた方がよいと思いました。子どもは勇気を出して聞いているので、受け止めてほしいです。

 

講演の後は、子どもと保護者に分かれての話し合いです。

 

子ども達に聞きたいことを書いてもらいました。

先ずは、

朝起きる時、親以外に起こしてもらう方法から。

・腕時計や枕の振動で起きるなど

 

続いて、教室がざわざわしている時に、誰かがおもしろい事を言って笑っているけど、何て言ってるかわからない。

みんなはどうしていますか?

・隣の人に聞けるときは聞く

・その時の雰囲気で聞く時とやり過ごす時がある

 

次はグループで話し合う時の方法について

・ロジャーを回してもらって、一人一人順番に話してもらう

・うるさい時はロジャーを外す

・紙にみんなで書く方法もあるよ

 

後は英語の勉強の仕方や復習の方法を尋ねていました。

 

最後に、「勉強をしなくて良いようにするためにはどうすればいい?」に、えっ!!

即座に、徳永さんが「好きなことにハマればいい」と言ってくれたので、「そうだ!ハマれば良い!!」

好きなの何?と聞いたら、「サッカー」と教えてくれたので、「ハマれ!」「ハマれ!」と言って大盛り上がりとなりました。これには参りました。

子ども達の交流は最高です!!

 

その後は筑波技術大学を目指す高校生から、具体的な質問(寮・料理・家具購入などや人工内耳が壊れた時はどうする?役所関係など)があり、詳しいお返事がとても参考になったようです。

 

《子ども達の感想》

・みんなの困ったことを話して、なるほどと思ったりしました。

・一番よかった(寮・役所系・英語について)

・私のなやみに共感する人がたくさんいてよかったです。

勉強しないためにはどうすればいいか、というなやみがおもしろかったです。

・困っていることを話し合えて楽しかったし、自分が困っていることのアドバイスをもらえて、これからそのアドバイスを役立てようと思った。

・こまった時の対しょ法を聞けて良かった。

・貴重なアドバイス、話を聴けて良かったです。

 

小4~高校生・専門学生まで全員が手話と声で伝え合っていて、素敵でした!!

 

保護者の交流では

*学校の支援には市によって違いがある。途中で支援を要望しても無理だと聞いたので、新学期前なので、迷っている。

*支援に行くと友達が減るのでは?

*友達がいるのか心配している。

*本人は困ってないと言うが、全て理解出来ているのか疑問である。

*ロジャーについて子供は嫌がる(周りの音がうるさくてイヤと言う・恥ずかしい?)

*学校では控え目の子供である。子供もそれで良いと思っているようだが、親としては積極的になって欲しい。

*中学校になってから、あまり家から出ない。親とは会話をしている。

*高校では公立・私立で支援がどれくらいあるのかわからない。

*家族で話す時は口話が中心で、ほとんど手話は使わないし、また手話が出来る家族も少ない。

 

《保護者の感想》

・子どもの前では聞きにくい質問もできたので、分かれての交流はよかったです。

・子どもは身近に難聴の子がいないので、子どもだけで耳のことを話せる機会があったのはよかった。

・貴重な時間になった。知らないことがたくさんあることに、改めて気づかせていただいた。

 

最後のにもう一度みんなで集まりました。

終了後は子ども達が講師の周りに集まり、話が尽きないようでした。

 

二人の先輩の講演・仲間との交流で悩みや課題が共有できたことは、自信や希望に繋がったと思います。

子ども達・ママパパの笑顔が輝いていました!!