『演劇移動図書館』というプロジェクトを始めました!~その① | やる気マンマン男・清水宏のブログ~炎の演劇部部長が行く!!
9月23日
奈良だけで行われた
「演劇移動図書館」という公演イベントのことについて書きます。

その概要
その報告と
これからの展望

そして呼びかけ、です。

ブログ不精なおれですが、
これはやはり記録しておかねば、
そして
共感する人を募らねば
と強く思い

きちんと書くことにします。
たぶん数日にわたると思います。

どうぞお付き合いください。

そもそも
劇団カムカムミニキーナの主催・松村武君と
少人数のフットワークいい感じでなにかやりたいね、
という話をしていたんだけど、

その松村君が出身地の奈良で
地元のアマチュアの有志を集めて始めた
「草芝居」イベント
『ナライブ』

という企画の中で
いい機会だから形にしようと、

長年のコツコツと暖めていたアイディアを
一気に立ち上げました。

出演メンバーは
清水宏、佐藤拓之(双数姉妹)市川訓睦、野口かおる、松村武

損得抜きで体を張れる、
東京の演劇人
まあ
ある意味変人たちが(笑)集まりました。

稽古は最小限。
セットや衣装も最小限、というより無し。

どこにでも出かけていって
どんな環境、どんな客の前でもやろう。

という心積もりで始め、
それを共有できる面子が集まったって感じです。

松村君と俺の間にあったのは
やはり
3月11日の震災以降
演劇をどんな風にやっていくのか
どんな演劇をやっていくのか
俺たちの演劇はどうやって生き残っていくのか
(僕の場合はそれに加え、ピンでどんな芸を、どんなネタを、どんなパフォーマンスをやっていくのかってこともあります)

ということでした。

現在おそらく被災地以外の日本、ことに東京では

今までにない規模の震災および,疑いなく人災である原発の事故、そのとても大きい影響が
だんだん半ば意図的に半ば無自覚に風化させられようとしている。

というのが僕らの考えで、

あの震災直後
本当にどうするんだろう
どうしていったらいいだろう

切羽詰る思いで苦悶していたことと
きちんと長期的に向き合い

風化しないように
形にしていこうという共通のおもいがありました。

松村君は
ボクより年下ですが
彼の物事に対する考え方、とくに演劇に対する妥協のなさ、
役者に対する要求の苛烈さ(笑)
には
苦し紛れに噛み付きながらも
かねがね尊敬に近い気持ちを持っていて

こういうことをやるならやはり
松村君とだろうと
思っていました。

8月のイギリス・エジンバラ公演の準備中に
彼からこの機会に形にしましょう、と
持ちかけられたとき
まずはとりあえずやってみるか

踏み出したのですが、

9月初旬に
日本に帰ってきたとき
スポーツ新聞や日本の検索エンジンのニュースのラインナップを見て

さらにいてもたってもいられなくなりました。

なんだこの現状維持一辺倒、なにがなんでも対立忌避、変革スポイルの風潮は!?
本気でなにもやらないし、やらせないつもりだな、と。

…すこし気負った書き出しになりましたが
そんな気持ちがありました。
(つづく)