「舞台版こちら亀有公演前派出所」をみて | やる気マンマン男・清水宏のブログ~炎の演劇部部長が行く!!

「舞台版こちら亀有公演前派出所」最高でした。
笑って泣いて前のめりになって、魂の鎮魂も演劇の力。漫画、アニメ、舞台のファンみんなが一体に。キャストスタッフの皆さん、ラサールさん、秋本治先生皆さんお疲れ様でした!かつて関われたことに感謝します。

第一回、二回、三回目の舞台版にマンガ原作には登場してないキャラクター両さんの下に配属された新人警官・向島三四郎という役をやらせてもらっていた。
エリート出世街道を歩むつもりが葛飾管轄に配属されて、不満たらたらだったが、両さんに振り回されて次第に真の警官魂に目覚めていく、そんな新人警官。

両さんが表の主役なら、裏主役と言ってもいい大きな役でした。
17年前になるんだな。
マンガ原作にいない役ということで原作ファンは面白くなく思うかもしれないと思ったが、暖かく迎えてもらい、亀有リリオホールという地元での公演の千秋楽では、それこそ地元のお客さんに最後のシーンで暖かい拍手をいただいて、この仕事やっててよかったと心から思いました。
全力でやってその時の自分を全部舞台に投げ出したような作品でありましたので、久しぶりの、それも最後になろう作品に出演できないということは、それは複雑な気持ちでした。
見に行くのもなんか怖かった。
元々本当に素晴らしい作品だったし、きっと今回も素晴らしいだろうし、(素晴らしい志の素晴らしい人たちが関わっているのだから素晴らしくならない訳が無い)そうなると多分自分が出てなくても面白いという事実にしょげてしまうかもしれない。
ある時期の自分を代表する作品だったから、観劇に行くまで楽しみだわ、気が重いわでびくびくしていました。
しかしいざ幕が開けると、
もうただただ笑い涙し、かつて一緒に出演した人も新しい方達も、皆さんが無心で登場人物として舞台を生きているさま。キックオフから最後までみんなでボールを繋ぐ、全員サッカーのような抜群のチームワークを見て。
もう色々の小さな感情やこだわりはマッサラに無くなった幸せな旅でした。
ラサールさんは両さんだったし、坂本あきらさん、俵木さん、スゴく素敵だった。でもやはり今回かつての自分の役をやった、
池田鉄洋くんが献身的に世界を支えていて目頭が熱くなりました。

かつて中川役で今回は海パン刑事役で客席を圧倒していた伊藤明賢くん。


どうしようも無く涙し、ココロをつかまれました。
こち亀はオレだけのものじゃない(当たり前なんですが苦笑)
こち亀はみんなのものなんだと心から知りました。(今更だけど)
だからいろんな人が次々と関わっていけばいいし、いくものなんだ。
色々受け入られました。

結果舞台が終わる頃には、
色んなやっかみや、スネや、苦さが全部きれいに洗い流されて晴れ晴れとしていました。
オレも次の場所に行くことが出来そうです。
「こち亀」という作品にはそういう鎮魂みたいな力があります。

ラサールさんお疲れさまでした!
秋本先生、素敵な世界をありがとうございました!
お世話になりました。あの当時の週間ジャンプで先生の担当だった故小池さん、アトリエびーだまにお邪魔した時暖かく迎えていただいたアシスタントの皆さん、ネルケプランニングの当時のそして今の皆さん、アサツーDKの現場の皆さん!岡島君、当時ご一緒したスタッフさん、当時の、そして現在のキャストも皆さん!
お疲れ様でした。ありがとうございました!
まだまだ東京では19日まで、おおさかもあります!
オレの大好きな『こち亀』皆さんには是非見て欲しいです!
写真はなぜか会場で偶然隣の席だった八嶋智人くん。これしか写真が無い、みなさんと撮り忘れた。

こち亀大好き!こち亀ありがとう!

Hiroshi Shimizu's photo.