実は、
今年の4月に妻を亡くしました。
乳がんだったのです。
昨日、その悲しみから、ようやく自分は乗り越えることができたんだという確信を得ました。
虚無感と闘いながら、くいしばって仕事に精を出し、四十九日を越えて、心の傷も癒えてきて、
以前のような精神状態に戻ってきたように感じていました。
それでも、日常のほんのふとした瞬間や、妻の話をしたりしたときに、思いがけなく心の底から噴き上げてくるものがあったり…
乗り越えていないほんとうの自分と対峙させられることがありました。
ぽっかり空いてしまった、仕事以外の時間を、自分探しの小さな旅に出たり、ブログを始めてみたりして…
そうしたら、運命的と思えるような人々との巡り会いもありました。
昨日は、ガン患者の方、家族や親しい方がガン患者である方が集まって、ガンを克服して、真の健康と気づきを得られた女性の講話を少人数で聞き、体験を分かち合うという趣旨の会に誘われて参加してきました。
そこで、自分の体験を、素直に自然に話している自分に、内心驚いていました。
10年以上に渡った、あらゆる意味で「重い体験」を、感情の噴出無しに語れるわけはないと思っていました…
結局は、時間が解決するというものではなくて、時間は関係がなくて、逃げずに向き合う勇気が必要だっただけなんだと知りました。
妻との小さな物語をこれから紡ぎ出し、今後、いくつかに分けて、このブログにリリースしたいと思います。
世の中に、一人でも、この物語によってヒントを得て、救われる方が現れたら、妻の供養になると思うのです。
よかったら、おつきあい下さい…