こんにちは、北口果歩です。
改めまして、
劇団ほどよし第17回公演「チェアー」
無事終演致しました!
ご来場くださった皆様、本当にありがとうございました。
私がほどよしに入って初めて出た舞台が第13回公演「モノクローム・ダイアリー〜読劇 風の又三郎〜」で、この作品でお世話になった大好きな演出家さん、大塚雅史さんに、今回のチェアーも作・演出していただきました。
大塚さんの作品はほどよしに入る前に観たことがあって、いつかこんな作品に出てみたいな〜!と思ってたんです。
そんな大塚さんの作品に今回も参加できて、しかも主演。夢みたいでした。
今回の「チェアー」で、ブサイクな女優という主人公を演じさせていただきました。
彼女は私そのものでした。
何もできないのに、妙に自信はあって、素直になれない、一つのことしか考えられない頭のかたい女優でした。
チェアーは、オーディションを受けに来たけど、結局肝心なことは何も話さず、合格して恋も夢も叶えたという妄想だけで満足する、という話でした。
バッドエンドと捉える人も、ハッピーエンドと捉える人もいたみたいです。
私自身は、ハッピーエンドだったと思ってます。
結局夢を諦めたけど、彼女はそれでよかったんだと思います。
きっと世の中に溢れてる、夢破れる瞬間を、ドラマチックに描いた作品だったと私は考えています。
北口果歩自身の妄想を舞台の上で演じさせていただいたような、私にとってとても贅沢なお話でした。
私としては、「主人公が劇中で言われてるほどブサイクではなかった」っていうコメントがアンケートに書かれるのではないかと思ってたんですが、私が見たかぎりそんなコメントは一つもありませんでした👾
言っておきますが笑い話です。
ゲネ写真みたら演じてる時の自分は想像以上にブサイクでした。
でもそんな自分は、そんなに嫌いじゃありませんでした。
2日目と千秋楽、公演前に出演者の小川鈴さんとたなかゆずほさんがギターの弾き語りミニライヴをしてくれました。
自分も出番があるのに、公演前にギターを弾きながら歌うなんてとんでもなく難しいことをやって、しかもオリジナルソングで、その曲がどれもまためちゃくちゃ良くて。
すごすぎるなぁ、と、裏で聴きながら思ってました。例え歌が応援ソングでなかったとしても、その姿だけで勇気づけられました。
歌詞やメロディーや歌声が頭に残って離れません。
千秋楽の翌日、声は枯れ、楽日に裏で不注意で捻挫した足は腫れ、ついでに潜伏していた口内炎が悪化し食事もしんどいくらいになりましたが、公演が終わるまで体がもってくれてよかった。
逆に言えば、痛いとかしんどいとかそんなこと全部忘れるくらい公演中は楽しかった。
そんなに夢中になれることは演劇だけだと思います。今でも。
今は公演が終わってしまって寂しいけど、少し経てばセリフも段取りも忘れ、戻ってきた日常に慣れていくんでしょう。
でもこの舞台に出て感じたことを私は一生忘れないと思います。
その気持ちは、私のこれからの人生を支えていくものだと確信しています。
「チェアー」に出られて幸せでした。
たくさんの方のご協力で無事終演することができました。
本当にありがとうございました。