「それはね、家族の崩壊だよ」 | 子どもへ伝える大切なもの

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                     スウェーデン 
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本日はスウェーデンについて書いてみます。

国土面積は約44万km²で日本より少し大きく
人口は約900万人で日本の10分の以下です。

立憲君主政国家であり、高齢化問題もある。
欧州連合加盟国です。

有名どころは
通信機器メーカーのエリクソン
ノーベル平和賞のアルフレッド・ノーベルの出身地
自動車メーカー、ボルボ (VOLVO)
大型家具店のイケア(IKEA)
アパレルのH&M(エイチ・アンド・エム)である。


特徴としては
「福祉国家としてのスウェーデン」でしょう。

スウェーデン国民の税負担は約75%と言われます(すべてを含む)
日本の税負担は約35%ですから、約2倍にあたります。


その代わり「ゆりかごから墓場まで」のキャッチフレーズどおり
子供や高齢者の世話はみんな国が見てくれます。
教育費もほぼ家計負担はありません。

最低年金も保障されており、老後食べる分にも困りません。
いわゆる高負担高福祉です。

穀類の自給率は120%を超えています。
公務員は3人に1人で、
女性の社会進出も経済に大きく貢献しています。

加えて2009年までは日本と違い、経済成長を続けています。
福祉国家と男女平等が国家と経済を支えるかたちとなっています。

経済は資本主義をとり、福祉は社会主義路線です。

ですから世界はスウェーデンを
「理想的な福祉国家」「民主主義国家のモデル」と大絶賛ます。



理想の社会主義の幻想が崩壊した現在
社民党や旧社会党(民主党など)はもちろん
日本の福祉政策もこの「スウェーデンモデル見習え」とまっしぐらです。


しかし現在この「スウェーデンモデル」に陰りが見えてきています。

こんな話があります。

スウェーデンの老人にインタビューします。
「おじいさんの一生でもっとも重要な変化は何でした?」

インタビューした方は
戦争か携帯電話やパソコンなどの情報革命などを予想していたそうです。

しかし、老人はこう答えます
「それはねぇ、家族の崩壊だよ・・」


これはスウェーデンの抱える問題を一言で表したものだと思います。



日本のマスコミがあまり報じない、スウェーデンに大きな問題が起こっています。
ちなみにスウェーデンは素晴らしい国である事を言っておきます。

離婚は2人に1人で、離婚率はなんと50%を超え
平均的な婚姻年数はわずか10年です
そして事実婚が極端に多く、夫婦の崩壊で言えばもっと多い数字でしょう。

そして、なんと新生児の約50%が非嫡出子(ひちゃくしゅつし)です
非嫡出子とは、法律上の婚姻関係がない男女の間に生まれた子どものことをいいます。

自殺者は日本より少ないのですが、(人口が少ない)
自殺者における若者(15歳~29歳)の割合が4分の1を占めます。

犯罪の数は、10万人あたりアメリカの4倍、日本の7倍にもなるそうです。
アルコール中毒者の増加
麻薬の汚染
性犯罪の増加
これらも、人口比で当然日本より多いです。

老後の不安も無く、失業しても国が面倒見てくれる素晴らしい国です。
子供の教育も親の介護の心配も無しです。
女性は思い切って外で働ける素晴らしい国です。
しかしなぜ、こんなに国民が荒れるのでしょうか?


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福祉の充実したスウェーデンでは、
我慢して夫婦でいる必要もなく、親の介護の必要もなく、
自分が子育てに苦労する必要も無いのです。

また、失業しても手厚い保障が受けれるので、
我慢して働く必要がない。
親も老後は国が全部面倒見てくれるので、子供に世話になる必要もありません。

しかしこれが結果として「家族の崩壊」に繋がっていまうのです。



今日の記事は女性に嫌われるかもしれませんが、勇気を出して書きます。

これは、社会福祉とジェンダーフリー論の行き過ぎた結果でもあると思います。
スウェーデンの女性は社会進出をして、女性の労働参加率は76%に上ります。
(日本は48%)

家族という最も大切なコミュニティーで核となるのは、やはり「母親」です。
それは親父ではないのは日本でも明確です。
例外はあっても、これが事実なのです。

男女は公平であるべきだと思いますし、男尊女卑の考えでもありません。
ただ、どう考えても体つきは違いますし、男に子供は産めない。母乳も出ない。

他の哺乳類がそうであるよう、原始の時代から性別に応じて役割は当然違うのです。
自分たちの種を残せる最善策をとってきたからです。

それを無理に変えようとしても、やっぱりほころびが出てくる。


田嶋陽子氏と喧嘩になりそうな記事ですけど、そう思います(笑)。
ただ、何回も言いますが男女は公平であるべきですし、
優秀で仕事が出来る女性はたくさん見てきました。

それを踏まえた上でも、家族にはやはり女性の力が必要なのです。
子どもには家族の力が必要なのです。
みんな一人では生きていけない。家族の支えが必ず必要なのです。

ですから、母親に子育てや介護の負担がかかり過ぎないように、
夫や子供やご近所で助けあう事の方が重要です。

ただ亭主関白のような日本男性が多かったのも事実ですが
多くは元々、日本にあったものです。

「向こう3軒 両隣り」、「遠くの親戚より近くの他人」と言って、
近所付き合いを大事にしてきました。何かあれば助けてくれる日本でした。

大家族で住み、姑さんから嫁は学んだり、時に甘えたりしました。
孫はおじいちゃんの昔話などを聞き、道徳観や人生勉強ができました。
ちょっと子供を見て欲しい時など、祖父母に預けることも可能でした。

そんな家族だから介護してあげたい、それが日本人の美風でした。


スウェーデンの家族崩壊は行き過ぎた福祉政策と
フェミニズムの蔓延が原因にあると思います。


家族の崩壊は、帰る場所の無い旅行者のようなものです。
友人と楽しい時間を過ごしても、仕事で成功しても
人は虚無感に襲われたりするものです。

スウェーデンの女性は、個人主義や似非平等の権利を過度に要求して、
実は最も大切なものであるはずの、家族、愛情、優しさ、生きていく心のあり方を失くしてしまった。


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武器輸出大国として何とか経済成長と社会福祉を両立してきたスウェーデンですが
この世界的不景気で、福祉政策も見直さなければならない状況まできました。

重い税負担から若者の国外への流出。
国内企業の買収や国外への移転。


人材を補う為に、国外からの参政権を与えてまでの移民の受け入れ。
それによる治安の悪化。

過剰福祉からの悪平等。


何か日本の問題点や今後予想される問題点と類似していませんか?



スウェーデンはやっぱり民間でできる福祉は民間でやれるような政策転換を図っています。
市場原理主義のアメリカでさえ、家族単位の絆を見直す動きがでているくらいです。



自由、平等、平和、人権、弱者の味方、福祉
などという言葉は誰にも反対できない言葉です。
だから、この誰にも反対できない言葉を利用して
国民を愚民化する政治家や政党は信用するべきでないのです。



「コンクリートから人へ」なんて美化したキャッチフレーズで
「子ども手当て」を支給する民主党。
一度得た既得権を国民から削るのは、当然、混乱が起きる。
ギリシャがいい例です。

社会福祉は本当に困っている人々をサポートする為にあるべきです。
90歳の母を70歳の方が介護する日本。
教育が受けたくても受けられない日本人。
働きたくても働けない日本人は当然、救済するべきです。

それ以外は、やはり家族の絆を取り戻す政策や
近所付き合いなどの地域のコミュニティーの連携をサポートする政策が必要です。

それを踏まえた上で、選択性夫婦別姓法案ならまだ理解できる。(僕は反対ですが)国家のビジョンも無く、世界情勢にも疎く、脳内お花畑状態で
偏ったイデオロギーを、「誰にも反対できない言葉」で「移民」や「外国人参政権」を押し付けられても国民は判断に困るのです。



福祉を声高に叫ぶ人

平和を声高に叫ぶ人

人権を声高に叫ぶ人

平等を声高に叫ぶ人


にはご用心



世界は公平であれ


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