10.夜明け前
いったいどれくらいの
涙を流したろうか
いったいどれくらい
笑って歩いたんだろう
振り返ってみてもそこには
途切れ途切れの足跡だけが
ここに居る今の僕から
ただ伸びているだけ
ねぇ、君の夢ってなんだっけ？
聴いたような気がしたんだけどさ
忘れてしまったような
ねぇ、僕の夢ってなんだっけ？
確か、君に預けた気がしたんだけど
なんて
そんな自問自答
もう 終わりにしよう
腐っていても何も変わりはしないぜ
もう 終わりにしよう
腐っていても何も変わりはしないぜ
ここから見える景色に心を澄まして
夜の帳の静けさの中
ため息の音しか響かないような
狭い狭い狭い狭い世界の中で
息を殺してさ 膝を抱えていても
泣き出しそうなしかめっ面のままで
涙ひとつ零せないような
そんなちっぽけな
ちっぽけな大人に
僕ら一歩づつ近づいて行くから
今ぐらいはどうか
どうか今ぐらいはさ
好きなことを好きなだけ
歌ってやろうぜ
もう 終わりにしよう
腐っても誰も助けちゃくれないぜ
もう やめにしよう
こんな日々からもう逃げ出すんだ
もっともっと高い所へ
飛ぼう
もうすぐ朝も
この世界を迎えにくるから
もう終わりにしよう
全て手遅れになる前に
ここからでも
僕はまだ生きていけるから
僕はまだ生きていたいから