障がい者の介護タクシー利用補助が実現 10月から
2024年の当初予算で計上された障がい者の移動支援・リフトタクシー補助。1回の乗車につき3,000円のクーポン1枚使用。年間48枚支給するというものです。こういうやつです。(写真はトヨタレンタリース京都のサイトより転載)今年10月からのスタートのため、枚数は半分になります。議案提案時の資料には、今後、利用意向照会ということで、当事者の方にお知らせが行くものと思われます。実は、このリフトタクシー利用への補助を検討してほしいと、2022年の11月定例会で要望していたのです。市は、障がい者福祉年金の廃止により、現金給付から現物給付に支援の仕方を変えるとしていたので、福祉年金の費用をこちらに一部振り替えたものとも言えます。何とも皮肉なことですが。ただ、現金で支払う分をクーポンで支給するので、金銭給付に近いと思います。以下、質問内容と答弁を紹介します。Q:高齢者、障がい者等車椅子利用者の外出支援について伺います。 他市では、リフト車を使わなければ外出できないような車椅子利用者に対する支援制度を実施しています。吹田市でも実施してはどうでしょうか。 寝屋川市では、社会福祉協議会がボランティアと共に運営し、市内なら片道300円で利用できます。大阪府内でも最高2,000円で利用できるようになっています。 高槻市では、同じく社会福祉協議会による移送サービスが行われ、6kmで500円という料金。 豊中市でも、医療機関や公的機関に限られますが、月2回まで4km以内は300円という料金設定です。 摂津市も医療機関、公的機関に限られますが、月4回までかつ無料で実施をされています。近隣ではこういう状況になっています。 民間バスやコミバスでも、車椅子利用者が乗れるような仕様になってはいますが、同じ車椅子といっても、その人の状態、自宅や目的地の場所によっては、電車やバスなど一般の交通機関では難しいという方もいます。 子どもの場合は、親がリフトつきの大型車を購入して送迎するなど、家族で対応できている場合もありますが、高齢夫婦の場合などは非常に難しいと考えます。 介護タクシーの利用料は通常タクシーよりも高く、他市のような移送サービス実施や利用料補助など、制度創設を提案をいたしますが、所見をお聞かせください。これに対して、高齢者と障がい者では、答弁内容は違っていました。A(福祉部長):高齢者、障がい者等車椅子利用者の外出支援につきまして、福祉部より御答弁申し上げます。 初めに、高齢者につきましては、通院困難者タクシークーポン券事業を実施する中で、介護タクシーの利用に関する要望等は特に寄せられていないことから、まずは事業の利用者に対して、リフト車の使用状況等の実態把握に努めてまいります。 次に、ふだんから車椅子を利用され、交通機関による移動が困難な在宅の障がい者への外出支援につきましては、障がい者の暮らしを支え、社会参加を促進する観点からも必要な支援と捉えており、外出に際してどのような支援が可能か、ニーズの把握に努め、他市の先行事例を参考に研究してまいります。ということでした。その後、どう研究、検討したのか?という後追い質問できていなかったのですが、今回予算化されました。いま、市役所駐車場にも車いす利用者用の駐車スペースに屋根をつける工事が行われようとしています。これも以前議会質問で求めたものです。車いす利用者が、もっと自由に!もっと気軽に!外出できる社会にしたいですね。