MFT(マスターファイルテーブル)の破損 - 5月3日 | アイループ パソコン修理日記

アイループ パソコン修理日記

大阪市阿倍野区のパソコンショップ「アイループ」における修理記録をつづります。

◆【お客様の自覚症状】
起動時にようこそ画面あたりから「MFTがどうとか」や「仮想メモリが足りない」という警告が何度も出てくる。[OK]を何度もクリックすると普通に起動するが、画面右下のポップで「壊れたファイル ファイルまたはディレクトリ C:\$MFT が壊れており、読み取ることができません。CHKDSK ユーティリティを実行してください。」と出て、これは消しても消してもすぐにまた表示される。インターネットも不安定になり、ソフトのインストール時にもエラーが出て、いい加減どうにかしてほしくなった。DELLデスクトップ、OS:XP_Pro、CPU:Pen4_2.8GHz、MEM:512MB。


◆【実際の症状】
MFT破損により、パソコン全体があちこち不安定になっている。


アイループ パソコン修理日記-壊れたファイル---MFT

◆【処置】
MFT(マスターファイルテーブル)が壊れているとなると致命的です。また、仮想メモリが足りないと出ていましたが、仮想メモリは設定で1024MB確保されているにもかかわらず、これが0MBとしか認識されていません。このときのメモリ使用率は30%程度(180MB/512MB)、メモリ搭載量は充分と言えます。


通常、MFT破損に対しては初期化するのが最も妥当ですが、そもそもMFTが破損するということはハードディスクに何らかの機械的な異常が発生している可能性が高く、もし初期化してもすぐにまた同様の症状が再発するものと考えるべきです。従って、初期化およびハードディスクの交換が必要と判断しました。


現在のドライバ類を「DriverMax」というソフトで抽出し、2人いるユーザーアカウントそれぞれについてデスクトップ上のファイル、マイドキュメント、お気に入り、クッキー、メールアカウント、アドレス帳、送受信メール、現在の壁紙のバックアップを行いました。


その後はいつも通りハードディスクを交換し、OSの再インストールを行いました。また、元あった2つのユーザーアカウントを同じ名前で作成しなおし、それぞれのユーザーにそれぞれのデータを戻し、適用しました。最後に、それぞれのユーザーアカウントにてアイループ式フルメンテを行いました。


◆【結果】
特に問題なく動作しています。また、各ユーザーのバックアップしたデータも正常に復元されたことを確認しました。


◆【その他】
夕方持ち込み修理→翌朝西成区までお届け。実作業時間...4時間、料金...\11,000。午前中に出張サポートがあり、そのついでにお届けしました(無料サービス)。