きのうのお話。
栄養後に痙攣が起き、吸引や体の向き、顔の角度、思い当たることは全てやってみたのですが、なかなか止まらず
バイタルは安定しているし、さほど大きな痙攣じゃないのでダイアップを使うほどではないでしょう、との主治医の見解によりしばらく様子見に。
その後も痙攣は変わらずで、いい加減使ってあげたほうが本人も楽なのでは?!と看護師さんも私も少しイライラしていると…
『うーん… これは僕の予想なんだけどね、もしかしたらいぶちゃん寝ぐずりをしているのかも。』と先生。
ね、寝ぐずり?!
伊吹が?!
『栄養も終わってお腹もいっぱいで、眠たいのになかなか寝つけない。甘えてるんじゃないかなぁ。こんな時は抱っこをしてあげたら治まっていくかもしれません。』
この先生は何を言ってるんだと目が点になったものの、
たしかに最近伊吹はお腹が空いたり、オムツが汚れてしまって替えてほしい時にも、お顔のピクつき(小さな痙攣)で教えてくれるようになりました。
いぶ、ママに抱っこしてほしいって思っているの?
甘えてるって本当なの?
眠たいよーって意思表示してくれてたの?
肩をトントンとしてあげながら、いぶちゃん眠たかったら寝たらいいんだよ~ママが夢に会いにいってあげるからね~と寝かしつけること十数分…
心拍もぐっと落ち爆睡モードに。
痙攣もピタリと止まりました
主治医の予想は、見事に的中。
寝ぐずりとか寝かしつけとか、そんなの自分には無縁なんだと思っていました。
母親ならば日常茶飯事であり、当たり前の事なのに、それがすごく新鮮で、幸せで。
あぁ、伊吹が甘えてくれてる。
わたし何時間だって、何日だってこうしてられるよと、うれしくてたまらなかった。
呼吸器をつけ一日中医療ケアが欠かせない伊吹には、子育てというよりはやっぱり看護的な要素が強くて、そんなもんだと言い聞かせている自分がいました。
脳のCTやMRIの結果などを見るとどうしても、現実的に考えてしまっていた部分もあって。
でも、やっぱりこれは子育て以外の何物でもない。
他の子が泣いて教えてくれるように、伊吹は伊吹なりの方法で教えてくれる。
何も特別なことはありません。
“ 意思表示ができないんじゃなくて、こちらが感じ取れないだけ。”
伊吹は私達が思っている以上に、いろんな事を感じ、想い、伝えようとしてくれていました。
いぶ、パパとママは勘違いをしちゃっていたね。
伊吹の事なら、何だって分かっているつもりだったのに。
一番大事なこと、分かってなかった。
うれしい時、たのしい時、機嫌が悪い時、泣きたい時、甘えたい時だってあるよね。
伊吹なりの方法で、一生懸命伝えてくれてありがとう。
これからはどんな事だって以心伝心できる、スーパー母ちゃんになるからね。