ロマンスジョーが復活し、そして池袋アダムで働き、1年半が経つ。
そしてその1年半で俺はその二つをやめた。
このブログは本日をもって閉鎖します。
これからはチョメチョメ大王こと、ロマ岡大ナマイトとして生きていくので、こんなプライベートでもありバンドマンでもあるような中途半端なブログはいらないのだ。
うちの子供の話を。
生まれた時から夜泣きがとんでもなかったし、そして、まあ、体が弱い。
夜泣きは1時間に1回は起きてたし、起きてからは何をしても15分はねないので、嫁さんが授乳するなり、どちらかが抱っこするなり。
ライブが月に8~10本とかある日々にこうだったのでなかなかきつかった。
ロマンスジョーが復活して、アダムに入ってからもまあ、子供の熱、インフルエンザなどでスタジオを休まざるをえなかったり、アダムにお休みをいただいたりして。
「俺の夢を邪魔しに生まれたのかこいつは」
と思ってしまい、そしてそう思った自分に罪悪感を持ったことも100回どころではない。
でも子供は何も悪くないのは分かっているので、やりきれない怒りと自己嫌悪。
そんな毎日でした。休みの日は必ず子供と遊んでたけど。
ある日子供の血液にまで細菌が感染して、重度の肺炎も併発したときに、まあ死にそうになり。
入院したから毎日お見舞いに行っている時に、俺は変わって。
「まずは自分のやりたいことをどうするかではなく、子供を幸せにすることだ」
と思い、でも欲張りさんな俺は要するに俺のキャパを広げれば音楽も全力でやれるだろうと。
そこから変わり、子供とも今まで以上に遊ぶようになり、音楽もきちんとこなせるようになってきたのが去年の春先くらい。
ところがようやくキャパも広がり、全部がうまく回り始めてから、嫁さんが
「西の方で暮らしたい」
といい始めて。
理由は割愛しますが、子供のためを思っての決断で。
俺はバンドをやるし、いまさら移動なんてできないと言って。
別居することになり。
そして屑人間の俺は
「なぜいまさら西に行くのか。ようやく子供を見ながら音楽をできるようになったのに。だったらもっと前にいけば良かったじゃないか」
とか
「俺のこの数年間の苦しみを返せよ」
とか
勝手なことばかりいい、
まあ、喧嘩して喧嘩して。
去年の4月から8月くらいまではひどいもんだった。
たぶんどうせ別居生活つづけたら、離婚するから、きっとこの夏がこの家族で遊ぶ最後の夏だなあと思い、7月8月はいろんなところに連れて行って。
日増しに切なくなり、たくさん遊んでも夜には自暴自棄になっている俺はまあ泥酔し、
「俺この家族好きになっちゃったんだよ、なんで行くんだよ」
と阿呆の極みのように泣くこともあり。
そうかと思えば、俺がバンドを選んで行かないだけだから、逆に子供を捨てるのは俺なんだなと思って。
熱で朦朧としている子供を抱いて自責の念で泣くこともあり。
でも夏の本当に最後のあたりに、
「これまで手伝ってきたから、嫁さんは安心して自分だけで育てられると思えた。だから西に行けるんだ」
と勝手に思い。
じゃあ、この数年俺が手伝ってきたことは、俺にとっては誇りだ、と思えて。
9/1に「ロックンロール以外は全部嘘」の店主のタクミさんにお願いして、夕方のオープンまでだけ借りて。
メンバーにもお願いして。
みんな快諾してくれて。
俺のライブを見たことのない子供たちのために、市岡家貸切ワンマンロマンスジョーライブをして。
そして安心して9/2に見送ったっけ。
(まあ俺はまた東京駅で泣いたんだけど!)
でも9月のある日に。京都に遊びに行ったら。
子供が新しい保育園でまあ、先生に毎日叩かれている的なことに気づき。
発覚翌日には怒りのイチオカは動いたので、当事者の土下座と涙ながらの謝罪をいただき、事態も収拾、解決となりましたが。
まあ、それを機に俺は考えたのです。
これは子供のそばにいることが第一であるべきなんじゃないか。
音楽はやりたいけど、京都に住んでもやれるかどうかは俺のキャパシティをさらに広げればできるんじゃないか。
そう考えて。
でもできないかもね、無理かもよ、というのは確実にあるから。
ロマンスジョーは解散しよう、俺はすまんが京都に住むとメンバーに話し。
ただ音楽やりたいから、全力で新しいものを作ろうと思うんだがと話したら、タクマはなんなら正式メンバーでやるって言ってくれて。
そしてまあ2か月なんかいろいろ俺なりに頑張って今に至ります。
ロマンス&バカンスは、やけくそで始めたとライブで言いました。
確かにやけくそですが、それは適当という意味ではないです。
これでだめならもういい、俺の好きなものすべてぶっこんでやる、というやけくそです。
だからバカンスなんです(意味が分からないかもしれないけど…)!
音楽的要素にしても、ライブにしても、あこがれのニューオーリンズのガンボのようなごった煮。
陽気でばかばかしいのとか
エロいのとか
おどろおどろしいのとか
速いのとか
爽快なのとか
激しくて重いのとかも
全部夏っぽけりゃそれはもうバカンスでいいんじゃね?というごった煮の感覚で。
きちんと音楽、ライブしていく気で作りました。
メロディ、編曲、ともに俺は今のところかなり満足しています(歌詞は確かに大半の曲がただのエロですが)。
だから、本当のことを言えば。
どれだけ忙しくなっても東京でやりたくなる音楽を、京都に行く前にまず作っちまえ、というのが実は俺の中の一番のテーマでした。
自分の中ではいったん成功した。
もちろんライブで磨きをかけますけど。
そしてようやく一段落ついた俺だけど、ここからが踏ん張りどころだなあと思ってます。
京都で仕事して東京に(ライブだけじゃなくて練習も)来るには、去年同様、俺のキャパシティを広げるだけ広げなければ。
とにかくがんばるべ、まあ今日一日休んで明日から関西で社会人デビューじゃあ!
と一人怪気炎をあげました。
そんな京都生活初日の昨夜。
またこどもがインフルエンザになりました
まじでキャパシティ広げます(震え声)
お、おれならやれる!!!
改めて。
これまで応援してくれたすべての方々、ありがとう。
俺が京都行くと宣言してから飲み会開いてくれた大切な友達のみんな、ありがとう。
ラストイベントたちに快く出てくれたバンドとサーカス団、ありがとう。
世話になった池袋アダムとスタッフたち、ありがとう。
毎日バカ話した店長ワタルさん、副店長フク、後任マネージャーしのぶ、ありがとう。
こっそり貸切させてくれたロックンロール以外は全部嘘のタクミさんとヒロシ、ありがとう。
そして俺とともにバカンスしてくれるメンバー、ありがとう。
俺はやります!
真面目なのはきょうでおっしまーい!
おつか!