SSTR2016 スタート~ゴールまで | 明日死んでも後悔しない生き方をしよう (゚∀゚)

SSTR2016 スタート~ゴールまで

ようやくSSTR2016が終わりました。

 

この日のために数か月前から準備を始めて、9/17(土)、9/18(日)の二日間、石川県羽咋市(はくいし)千里浜へ行ってきました。

 

SSTRとは、サンライズサンセットツーリングラリーの略で、ものすごくざっくりと説明すると、日の出と同時に太平洋を出発し、指定されたチェックポイントを最低5か所以上回り、日の入りまでに石川県羽咋市千里浜海岸に設置されたゴールゲートを通過する競技です。

 

レースではありません。あくまでも公道のルールを遵守しながら、日本縦断(横断?)するイベントです。人によってはツーリングだったり、お祭りだったりしますが、個人的にはマラソンに近いです。そこそこストイックな耐久ツアーみたいな感じですね。

 

主催者は冒険家の風間深志さん。過去3回実施されており、初回が150台、二回目が500台、三回目の昨年が900台、そして4回目の今年が1,856台のバイクが参加しました。毎年倍のペースで参加台数が増えてます。

 

実は去年も「出たいなぁ~」と思っていたのですが、「海岸を走ってバイクが錆びたら嫌だなぁ~」と言う実にくだらくてちっぽけな理由で参加しませんでした。でもね、SSTR2015が終了し、みんながブログをアップしているのを見て、ものすごく羨ましくて、参加しなかった自分の愚かさ、器の小ささを痛感したんです。

 

そんな感じで今年は募集開始と同時に応募しました。ゼッケンナンバーは応募順に割り振られるのですが、私のナンバーは【227】でした。1,856台中の227だから、まぁまぁ早い方だと思います。

 

 IMG_20160907_212552.jpg

 

ちなみに今回準備段階からやりとりしていた大阪の漫才おばさn ギリギリガールズみおさんは、なんと【8】番をゲット!どんだけ申し込みが早いの?って話です。

 

 話を戻して、9/17(土)の東京お台場暁埠頭の日の出の時間は午前5:23なので、午前3:30起床、4:30自宅出発、前日は早いうちに支度を完了し、早めに寝ました。

 

起きてびっくりしたのが、みおさんがその時間まで「眠れないよー」とラインに連呼していたことでしょうか?ww思わず「おはよう!なにしとんねん?(笑)」と突っ込みを入れました。

 

でも遊んでる暇はないので、バイクに荷物を積み込み即出発です。事前に完璧に準備をしておいて良かったです。相当早めに出発したのに東京出発地点のメッカ、お台場暁埠頭は既にかなりの数のバイクが集まっていました。みんなゼッケンをつけたSSTR参加者です。

 

 

中にはフェイスブックで有名と言うか、SSTRの運営に関わっている方もいて、いつもブログを拝見している方なので、声をかけてみました。

 

「はじめまして、〇〇さんですよね?フェイスブックで友達登録して頂いた深ぴーです。今回初参加になります。よろしくおねがいします。」

 

「こんにちはー!初めての人は【500kmの距離を日没までに走れば良いなら簡単!】って言うんだけど、だいたいギリギリだったり間に合わなかったりするから、気を付けた方がいいですよ~(^^)」とアドバイスを頂きました。先に結果を書いちゃうと、このアドバイスを出発前に聞いたのはとても重要なポイントとなりました。

 

参加者だけがアクセス可能なSSTRシステムを起動し、すぐにスタートできるように準備します。日の出まであと約10分。みんな落ち着かない様子で、やる気満々、戦々恐々、血走っていますww

 

 

「太平洋と、日の出と、ゼッケンがついたバイクの写真を一緒に撮影すること」というのがスタート条件で、早めに海際の場所を確保したのですが、あとからじゃんじゃんバイクが入ってきて、最終的にはバイクが出られない状態になってしまいました。最初に止めた人ほど先に出られないという本末転倒な状況になるのは想定外でした。

 

とにかく日の出ちょいすぎの5:25にSSTRシステムに情報送信しました。しかし一斉に大勢がアクセスするのでシステムにつながりません。5回目ぐらいにやっと送信成功し、すぐに出発です。

 

ここからはひたすら高速道を走ります。ちなみにSSTRのルールでは、最初に書いた通り、【最低5か所以上のチェックポイントを通過すること】というのがフィニッシャーの条件になっています。

 

しかし、10か所通過するとブロンズ、15か所通過するとシルバー、20か所以上通過するとゴールドランクがもらえます。当初の予定から、私はシルバーランクを狙っていました。

 

ちなみに15か所ってどれぐらいかって言うと、お台場で高速に乗ってから、首都高、中央道、一般道、北陸道を通り、千里浜海岸までに通過する全てのパーキング、全てのサービスエリア、全ての道の駅をひとつ残らず立ち寄って、やっと16か所です。

 

楽勝と思った人いるでしょ?ww15か所立ち寄るの、めちゃめちゃ大変でした。普通500kmぐらいのツーリングだと、行き3か所、帰り3か所、合計で6か所程度しかPA/SAって立ち寄らないですよね?片道だけで15か所に立ち寄るってかなり大変です。休まないで走るのも大変ですが、全てのSA/PAに立ち寄る方がもっとはるかに大変です。

 

ちなみに20か所以上立ち寄るには、首都高、関越道、北陸道を通るコースでないと無理です。中央道コースだと、チェックポイントの数が足りないんですね。関越道コースであれば、30超えも簡単なのでチャンピオンになれます。ちなみに今年のチャンプは32か所立ち寄りでした。

 

ただし最低でも指定された道の駅1か所に立ち寄らなければならないのですが、関越道コースだと、指定の道の駅に立ち寄るのが難しいので、私はゴールドをあきらめました。気力と体力がある人なら、ゴールドもチャンピオンもそれほど敷居が高くないと思います。

 

私はずーっと一人で走ってましたが、どこを走っても、ゼッケンナンバーを付けたバイクが手を振ってくれるし、パーキング、サービスエリアではどこでも話しかけたり、話しかけられたり、みんな同じゴールを目指しているので、寂しい感じはしません。むしろ同じゴールを目指す仲間意識が凄いので、どこでも気軽にお互い話し合えるんです。そこがSSTRの良いところだと思います。

 

また駐車場の整理のおじさんや、観光してる家族に「なんかすごい沢山バイクがいるけど、何かあるの?」って何度も聞かれました。そのたびに「SSTRというイベントで、1,856台の日本中のバイクが、日の出と同時に太平洋をスタートし、日の入りまでに日本海のゴールを目指して走る競技に参加してるんです。」と説明しました。日本縦断と聞いて、ほとんどの人がびっくりしてましたね(笑)

 

中央道の中央道原PAに立ち寄ると、どこかで見覚えがあるバイクが・・・

 

 

そう、縁(ゆかり)サンです。赤のGSR250、クリアのハンドガード、一発で分かりました。

 

「すいません、ゆかりさんですよね?」

 

「はい、そうです・・・」

 

「はじめまして、深ぴーです。」

 

「あー!深ぴーさん!ようやく会えた!」

 

みたな感じ?(笑)

 

でも競技の途中なので、挨拶もそこそこにスタンプ押して、とっととスタートします。

 

あ!途中までSSTRシステムを使っていたのですが、アクセスが集中し、サーバーがダウン、途中からアナログなスタンプに切り替えました。パーキングにてスタンプをペッタンと押してスタートです。

 

びっくりしたのは、かなりのスピードで走ったのに、次のパーキングに行き、スタンプをして出発しようとするころにはいつも縁さんが追いつくんです。これにはびっくりしました。まさか追いつかれるとは思わなかった。

 

 

順調にスタンプを押し、最初の数時間で相当数のスタンプをゲットしていました。あとは下に降りて道の駅をゲットするだけです。まずは道の駅風穴の里↓

 

 

物凄い数のSSTR参加者の数です。ここでも縁さんに追いつかれました。

 

安房峠の有料道路を通るころには冬のように寒くなり、今年初のホットコーヒーを飲みました。ここまで何も食べてないので、温かい缶コーヒーが身に沁みます。

 

 

次は道の駅細入↓

 

 

ここで一番びっくりしたのは、縁さんが先に到着していたこと!どこか違うコースを通ったか、いつの間にか抜かれたんですね、ホントびっくりしました。缶コーヒー飲んでる間に抜かれたのかなぁ?

 

ここで初めて椅子に座って休んでいると、いきなりバケツをひっくり返したような大雨。屋根のあるところでカッパを着ることが出来て良かったです。

 

写真はチェックポイントばかりなので、バイクがたくさんいますが、日本海側へ近くなるほどバイクの数か減り、峠を走るときはほとんど孤独です。

 

激雨、激寒の中、必死にバイクを走らせていると、ついに千里浜へ到着。ちなみに千里浜ってとても長い海岸で、関東でいう九十九里浜みたいな感じなんです。横幅が凄い!なので、海を背にして左側にゴール、右側に入口があるのですが、バカな私はゴールのすぐ目の前に出てしまい、右にはゴールゲートをくぐり、歓喜の雄たけびを上げるライダーが、左には物凄い隊列のこれからゴールするライダーが砂浜を走ってくるのが見えました。

 

中央赤い矢印が、私が間違えて侵入した道。すぐ右側にゴールが見えました。

 

 

「やばい!宿(本来の入口)交差点へ行かなくては!」慌てて道を引き返します。

 

引き返して海岸入口の宿交差点を目指しますが、これがまた長くて1kmぐらいあります。先ほどのゴールで歓喜するライダーの映像と、これからゴールするライダーがたくさん砂浜を走る映像が瞼に焼き付いてしまい、「あー、とうとう千里浜まで来たんだな、ついにゴールだ、数か月前から準備し、シルバーランクの条件もクリアした。自分もついにゴールへ来たんだ!」と思うと、熱いものが込み上げてきて、自然に涙があふれてきました。

 

宿交差点に入る直前になると続々と色んな所からバイクが集まってきて、海岸入り口には列が出来ます。千里浜は日本で唯一バイクや車で走れる海岸と聞きましたが、入口・出口だけは普通の砂浜で、一気に走らないとコケると聞いていたので、車間をとって慎重に侵入しました。

 

すると真正面に見たことがあるオフロートバイクとテルテル坊主が・・・。とーちゃんでした。でも私はまだゴールしてないので、短い挨拶をかわし、とっととゴールを目指します(笑)

 

実は海岸に入る前に、感動して嬉しくて感極まり泣いてしまいましたが、海岸を走っているときとゴールゲートを通過するときは冷めてました(笑)というのも、「あー、こんな感じなんだ、地面は思ったより硬いんだなー、たまにハンドル取られるなー、写真撮りたいから停車しようかなー、でもサイドスタンドめり込んじゃうからムリポw」とかあれこれいろいろ考えちゃって、感動とかしてる場合じゃなかったですw

 

それと、「海岸走行中の写真撮影をするので、なるべく車間を開けて走ってください」というので、ゆっくり車間を開けて走っていたのですが、これを追い抜く大バカ野郎がいるんですよ。もうね、頼むからSSTRに参加する人ならちゃんとマナーやルールを守れや!クズが!って感じですね。せっかく最後の感動するところなのに腹が立ちました。

 

まぁカッチョイイ写真を撮ってもらえたので良しとします。千里浜海岸を走る、ゴール直前の筆者です。

 

 

そしてついにゴールしました。ここまで長かった…。走行距離のことじゃなくて、いろんな手続きやら準備やらいろいろと…。ゴール後の手続きとかあるのですが、疲れてししばらくぐったりです。駐車場でしばらく呆然としていました。

 

 

少し休んでからゴール手続きに向かうと私のすぐ前に縁さんがゴール手続きをしていました。思わず声をかけてツーショット写真をパチリ!

 

 

ゴールでおにぎりや温かい貝汁をもらったので、次々ゴールゲートをくぐるライダーを見ながら食べました。実は必死に走り過ぎたので、朝からゴール(16:30)まで全く何も食べていませんでした。もらったおにぎりが死ぬほどおいしくて、ここでも感極まって泣いてしまいました。

 

 

羽咋産のお米を使ったおにぎりで、具も入っていない普通の塩おにぎりなのですが、とんでもなく美味しく感じたんです。おじさんは涙もろくていかんですね。

 

ところで↑この写真の左下に写ってるの野宿さんですかね?違うかな?

※やっぱり野宿さんだそうですww

 

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これでSSTR2016 スタート~ゴールまでの話はおしまい。

 

キャンプの話、夜の宴会の話、翌日のイベントの話はまた今度気が向いたら書きます。それとこのイベントでは本当にたくさんの人にお世話になりました。それはキャンプ編のときにお礼と一緒に書きたいと思います。

 

またSSTRの準備でツーリングや飲み会を断ったりしてごめんなさい。大げさですが、これに命かけてました(笑)仲間とのツーリングや飲み会はいつでもいけるけど、このイベントは年に一度しかないので、本気で挑みたかったんです。時間もお金も体力も、これに集中したかったんです。おかげで良い結果が出せました。

 

あと自分のブログに来たコメントは返すようにしていましたが、読者登録したブログへの訪問がほとんどできませんでした。まだしばらく片付けなどがあるのでゴタゴタしますが、時間を作って遊びに行きます。

 

最後に、SSTRってどんな感じ?と聞かれたら、私は「マラソンかな」と答えます。結構辛いです。過酷です。楽しい事ばかりじゃないです。体力や経験がないとゴールできません。実際ゴールできずにリタイヤする人、日没に間に合わない人、いっぱいいます。

 

だけどね、その壁を乗り越えると物凄い感動とか喜びがあります。すれ違うライダーや、パーキングで出会うライダーが全部仲間です。普通にみんな話しかけます。あんなイベントは他にないと思います。

 

とても大変で、辛くて過酷なのに、一度参加した人は次の年も参加します。SSTRはそれだけ魅力があるからです。私もまた来年も出場する予定です。バイク好きなら一度は参加して体験した方がいいと思います。SSTR参加せずに人生を終えたら一生後悔するでしょう。

 

終わった後は、あしたのジョーよろしく真っ白な灰になります。何もかもすべてが終わった感じになります。しばらく普通の生活に戻れませんww

 

 

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