雪マジ!19 | 池の平の管理人ブログ

雪マジ!19

スキー場業界は1992年をピークに20年近くにわたりまっさかさまに市場規模を縮小させてきました。
実のところ、売上がピーク時の10%・20%というスキー場すら決して珍しくありません。

そして、今後のスノー業界を占う絶望的なデータがあります。

1.現在の20歳は、30歳の85% 35歳の65%しかいない。
さらに10学年下の10歳は20歳よりもさらに10%少ない。

2.現在の20代社会人は45%にスノーボード経験があるが、現在の学生には18%しか経験がない。

3.高校卒業後19歳-22歳の間にスキー・スノーボード経験のない人は、90%以上の確率でその後、一生、スキー場に足を運ぶことはない。


1.2.3.を総合すると、非常に絶望的な展望を割り出すことができます。

10年後、スキー場市場は、現在の40%程度に縮減する。

設備の陳腐化や施設の閉鎖まで踏まえるならば、これはむしろ楽観的な展望といえるでしょう。




但し、これはあくまで何の手も打たなかった場合のシミュレーションに過ぎません。



ひとつ希望が持てるデータがあります。

学生に対するアンケート

昨年、スキー場に行きましたか?  へのYES回答 が9% しかいない 一方で

スキー場に行きたいですか? へのYES回答が 50%超。

40%以上の潜在需要があることが分かったのです。


これが裏付けているものは、
スノー市場のポテンシャルと同時にスノー業界の無策・怠慢です。


20年以上に続く衰退期間

設備投資もプロモーション投資も行われることがなく、価格も硬直的。

言い訳探しに奔走しながら、他人任せで何もしてこなかった人為的な失敗が、現在の衰退を引き起こしていることは明らかだと思います。



努力をすれば、報われる土壌は十分にある。

それも同時に確信できるデータです。



今のペースで今までのようにスキー場を続けていくという選択肢はありません。


今のままでは、数年後にはほとんどのスキー場が事業を継続できなくなってしまうことが確実なのです。




10年後・20年後のスノー業界のために、一丸となって具体的な手を今すぐに打つ必要がある。


そう危機感を募らせながら昨夏に書いたブログ

SWEET19プロジェクト
http://blog.ikenotaira.net/blog/kanrinin/2010/08/sweet.html



この記事が契機となり、多くの方の協力により、70以上のスキー場が参加し
19歳無料化プロジェクトが現実のものとなりました。


題して雪マジ! 19
池の平の管理人ブログ

奇しくもスキー場全盛時、1992年生まれの世代が今シーズンの対象となります。



ご尽力頂いたリクルートの皆様、本当にありがとうございました。
間違いなくスキー場間の話し合いで実現できるものではありませんでした。
リクルート様の無償のご尽力あってこその成果であったと思います。
頂いたこの機会に果実を実らせたいと思います。


今の現状を打開するには、ある程度の弊害は覚悟しなくてはなりません。

当然、多くの猛烈な反対意見が存在します。




このプロジェクトの意味は

19歳 とスキー場を 強く結びつけることにあります。

高校卒業したらとりあえず冬はスキー場

というカルチャーを再構築することが最大の目的になります。


1シーズンは好きなだけ無料でスキー場を利用することができる。

この1シーズンに初心者を抜け出て楽しさを知ってもらい
生涯の顧客になってもらおう という 

まさに 損して得とれ! のしたたかですっきりとした方法だと考えています。



現在、この世代でスキー場を訪れる人は数%しかいません。

これを十数%もしくは20% 30% に引き上げることができたならば何もやらないときと比較してどれほど将来のユーザー数に影響を与えるでしょうか。


今年、効果的にこのメッセージが伝わったのならば、スノー業界には一筋の明るい兆しが見えるでしょう。

但し、メッセージを効果的に伝えるということは、極めて困難なことです。



スキー場を愛する皆様。

スキー場を継続していくために、スノー仲間を増やすことが必要です。

可能な限りこのプロジェクトの存在を多くの19歳にお知らせください。




70以上のスキー場が無料で滑れる雪マジ19!にはご登録が必要です。(11月1日スタート予定)

それに加えて、池の平はイケノタイラ19のお申し込みで、池パスと同等の優待を受けることが可能です。

多くの19歳の皆様、お申し込みとご来場を心よりお待ちしております。

http://www.ikenotaira.net/yukimaji19/