畑雅文のブログ

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黄金のコメディフェスティバル2022全チーム観劇終了!

5年ぶりに復活した本大会。

開催初期と比べ、コメディを主体としてない団体の参加も増えつつあり、笑いの波状攻撃というよりかは、通常のストーリー中にコミカルな要素を交えた具合の作品が多かったです。
それは2016年頃から顕著になり、2017年においてはコメディ団体の方が少なかった印象です。

そのせいか、全体的な盛り上がりに欠けている年もあった気がしますが、今年においては、笑い所がやや微量でも、作品としての完成度がまとまってるチームが過半数を占めていたので、見応えはありました。

では、自分として面白かったと思う順に各チームの感想レポポしてみます。

①演人の夜「もしも生殺与奪の権を私が握ったら」
センセーショナルな設定の上、主演女優の爆発具合と、黒幕のベテラン感が作品の面白さを余計に引き上げ、ゴキブリというアクセントも効き、消去法に近いですが一番好きな作品です。

②劇団ラパン雑貨ゝ「コマドリのコマドリ」
お気に入りの設定です。だいぶ前に全く同じフォーマットのコントを書いた事もあり、親近感が湧きました。
所々の小ボケや軽妙な会話でも笑いを獲っており、終盤は切なくも暖かい空気が流れ、ラストは前を向いて進み出すという、良い教科書のようなお話で素敵でした。

③放課後ビアタイム「常夏ブライダル」
おそらく優勝すると思われる団体。色んな大会において、優勝する空気を出してるチームって何となく分かるじゃないですか。それです。
キャラがほぼみんな面白いしボケも効いてるし、コンスタントに笑いも重ねて、結婚式という身近で感動しやすい設定によって大団円を迎える。
まさに票を投じやすい話でしょう。事実、僕も一番安心して笑みをこぼしていた団体です。
気になったのはカメラマンのキャラ。無理に女性が渡部陽一を演じていて、そこだけ見事にスベっていました。
変わった男性キャラを普通の女子が演じるというのは、大きな箱の中に小さいボールを入れてるようなもので、身の丈に合ってないんですよね。
あれは女子のままで活かせるキャラを模索した方が良かった。コメディ要素を増やそうとして逆効果になってた印象です。
それと後半、キャラ全員で一致団結してる様子には目新しさがなく、結局は何回も見た事のある展開をハイテンションで押し進めるしかない様子にちょっと冷めてしまいました。
前半に笑いを詰め込んで、後半はストーリーに寄せて笑いが少なくなるというあるあるです。
花嫁が披露宴の前に両親への手紙を読む場面も、ただ読んだだけでピンと来ませんでした。形だけの感動的なシーンを入れたかったのか、尺を稼ぎたかったのか、いずれにせよ響かなかったです。
両親のビリーズブートキャンプ動画がバズるという展開も、招待客が集まる理由付けにしては安易に感じてしまいました。
今時バズるってもっと大変だぞ…などリアリティを気にするつまらない奴かと思われそうですが、こういう一つ一つの違和感が感情をニュートラルに戻してしまうので、改善が苦じゃないならした方が間口は広がると思われます。
でも、花嫁の人生をフラッシュモブのように再現する場面はとても良かったです。
ここを感動のピークに留めて、お約束とは別の展開に繋げてコメディ展開に転がれば文句なしの優勝な気がします。
まるで、2014年にポップンマッシュルームチキン野郎が優勝した時の感覚に似てます。あ~結局そこなんだあ…みたいな。
とか言ってここが優勝じゃなかったら僕の予想は大ハズレで、何を長文で評論家ぶってんだと赤っ恥です。

④劇想からまわりえっちゃん「黄金時代」
かなり良いストーリーでした。③の常夏ブライダルよりも完成度は高く、胸も熱くなりますが、コメディという点では惜しかったです。
面白キャラに思える人達がその期待値だけで終わり、明確な笑いには結び付いてないと思いました。やはり、キャラと言動が相まって笑えるので、キャラの濃さだけでは物足りず、かえって浅はかに見えてしまいもったいなかったです。
しかし、役者の熱演や切ない表情も含め、構成やクライマックス、エピローグなど、作品性だけで言えば今大会で最もキレイな仕上がりだと感じました。
たまにこういう、別の大会だったら優勝してたかもな…という作品もあります。
2017年のOLヴィーナスはちみつシアターもそうでした。

⑤東京ハイビーム「ゴーストよ、こんにちは!」
よくある話。主役女性の暴れっぷりと切ない表情の振り幅が良かったです。
幽霊という、コメディとして扱われまくってる題材で、お笑い筋肉の平均値がやや低そうな座組が、抜きん出た展開や大きなボケも無く展開させていくので、小ぶりに終始してしまったかなといったところです。

⑥コヒツジズ「先生、黄色い線の内側ってどこですか?」
電車が来ずにホームで右往左往しつつ交流していきながら、それぞれの事情が明るみになるという状況は面白そうなのですが、いかんせん話の目的が見えづらいまま進むので、興味と集中力を失う。
なかなかもったいない構成。コメフェスにおいては特に不利な気がしました。

以上!!

第34回フジテレビヤングシナリオ大賞に応募してまして、三次審査を通過して最終選考に進んでます!



なんと1535作品中の11編に残ったのです!!


これは残すとこ大賞獲るしかありません。

運命の流れで決まってるようです。


なので、未来からとある画像を送ってもらいました。

パッと見、ホームページの画面をスクショしてアプリで編集した感じですが、まあ実際にはそうですが、近いうち本当になります。


ジャン!



よく見ると大賞のとこだけ「第34回」になってるし、受賞作品と受賞者の名前も!

いやー嬉しい。
ありがとうございます☆☆☆
最高です。
大賞ゲットだぜ!!!

ついにこの時が訪れました。

自身の脚本作品が10カウントを達成する毎に記録する総括の回。


キリの良い5回目です。

①NEO→②DX→③ZZ→④極

と続きまして、記念すべきGOLDに到達しました。

(最下部におさらいリンク貼り付けペタペタ)


5とゴールドを掛けてもいますし、カバラ数秘では僕のソウルナンバーは9で今年のイメージカラーが金との事なので、もうこの副題の他ありませんでした。

ちょっと何言ってるか分からない場合もリモート会議では適当に相づち打つタイプなんだからここでも理解を示したポーズを取りましょう。


それではまとめログ!


①BANANA FISH The Stage前編

往年の名作が舞台化。コアなファンが多いみたいですね。それまで原作未見だった自分が脚本を書きまして、やはり細かいチェックが多々あり、その分だけ出版社にとっても大事な作品なんだと伝わりました。


②演劇調異譚×××HOLiC

高校生の時に漫画を読んでましたから、それを自分が脚本にするとは、またしてもこの職業ならではの嬉しさを覚えました。原作のCLAMP先生とは別の舞台観覧の際に客席が隣だったり、さらに別の担当作品ではアニメ版のキャラクターデザインをされてたりと、何かと縁があると勝手に思ってます!


③CONNECT

短編リーディングアクト。超能力ものを会話劇に落とし込んだ「七つの臓器~ドナーは能力者~」と、少年時代の郷愁が漂う「23年後の借りパク」の二本立て。長編の種になりそうな凝縮した物語。またこういったフォーマットでシナリオ市のような企画を立てたいです。


④美少年探偵団

西尾維新原作の学園ミステリー。まさかトリックの部分を自分がオリジナルで担うとは光栄でした。本番はビックリするくらい過激な歌劇に変化しているのも記憶に新しい。


⑤BANANA FISH The Stage後編

そもそもあの原作全てを舞台としてまとめるというのが標高ハイの所業。三部作となってもいいところを僕が「前後編でいけます」と言ったが為に非常に鍛練となった機会でした。無事にフィニッシュを迎えて本当に安心。


⑥あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

出ました。アニメ好きなら誰もが知ってるであろうテン年代に生まれた新たなクラシック的名作。その演劇脚本を書けるチケットをもぎ取りました!誰かがやる前に自分が出来て相当な自慢です。本番も感涙必至の作品に仕上がってました。


⑦ブルーピリオドThe Stage

熱い美術系青春ステージ。上演は3時間弱ありましたが、時間の分だけ満足度も比例して上がる稀有な完成形でした。他のミュージカルではメロディに特徴がなくて飽きたりもするんですが、今作は歌唱パートの各メロディも耳に残って癖になります。心の動きが体現され、スポーツやバトルを題材にした舞台よりも躍動感を味わえました。


⑧ヲタクに恋は難しい

初のラブコメ。2.5次元作品において未開のジャンル。その分パフォーマンスの難易度も高いと感じました。漫画やアニメという表現に合った原作を、舞台という生の場所で一定のカタルシスを提供するには工夫も必要だと学びました。


⑨キノの旅-the Beautiful World-

脚本は原作準拠で、演出は小説の雰囲気を上手く再現し、舞台独自の遊びのような部分もちょうど良く出来てると自己満足しております。静かで涼しい空気感なのにストレスが極めて少ない珍しいパターン。


⑩演劇ドラフトグランプリ「Luda リューダ」

日本武道館で行われた演劇バトルにて披露した神々と人間の壮大な内容。渾身のオリジナル脚本です!ダンスと衣装についての感想が集中しそうな印象もありましたが、シナリオについてもしっかり届いて響いてくれた人も多かったようで何よりです。


以上!!


2020年はジャンプしてしまいましたが、ようやくまた一年毎の記録になってきた脚本まとめ。

次回も同じペースかそれ以上の勢力を打ち出していきましょうぞ。


べべん!


(脚本まとめアーカイブ)


https://ameblo.jp/im-moralist/entry-12273701858.html 


https://ameblo.jp/im-moralist/entry-12397297880.html 


https://ameblo.jp/im-moralist/entry-12522049364.html 


https://ameblo.jp/im-moralist/entry-12677109196.html 


『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』を観て参りました。


結論としては、近年のアガる作品群の水準には達しない佳作といった感じでした。


カンフー

新婚旅行

ラクガキングダム

天カス学園


という最強ラインナップに続くか期待してましたが、残念ながら及ばず。


ジャングル

オトナ帝国

アッパレ戦国

ヤキニクロード

カスカベボーイズ


の5作連続当たりの良作期間の長さには並びませんでしたが、平均値は同等かそれ以上をマークしてると思います。


何しろ、過去作を踏まえての新作なので、進化はしており、アクションやストーリー展開は色々と凝っているので、ポイントは加算されるのは当然でしょう。


なので今回の作品も、色んな工夫がされてはいました。

でも表面的な小技や構成という、芯の部分ではない部分でのポイントです。

どうして周年作品だと盛り上がりに欠けるのでしょう…。


宇宙のプリンセス

宇宙人シリリ

もののけニンジャ


これらはメモリアルナンバーの回ですが、どれも残念な印象です。


今作でイマイチ乗れなかった理由としては、やっぱりゲストキャラのフィーチャー具合が過剰だった事、クライマックスの展開がユルかった事が大きいです。


それと、別に感動を求めてるわけではないですが、しんのすけが野原家の子ではないという疑惑があまり主軸ではなかったみたいで、予告編の煽りと違ったのも肩透かしでした。


是枝監督の映画「そして父になる」のような設定をクレヨンしんちゃんに持ち込んだ時のドラマも期待しましたが、意外とあっさり解決されて、ハードルを下回ったのは事実。


これまで30作もそれぞれ違う山場を作るのはかなり大変なのでしょうが、直近の4作でそれを実現していたので、劇しんでは可能だと信じてました。


橋本監督が共同脚本という時点で懸念はありました。

うえのきみこ単独脚本にすればまた違ったのではないかと欲が出てしまいます。

制作事情は知らないので、上記の点が問題ではないのかもしれませんが、ずっと当たってきた作品群と何が違うかと言ったらやはりその点なんです!


決して駄作ではないし、楽しめたのですが、B級グルメサバイバルと同じTVスペシャル感は拭えなかったです。


クライマックスの展開が野生王国と被りますし、しんのすけがそこまで活躍しませんし、親近感がないキャラの描写に時間を割いてるし、ピンと来ないまま終わりました。


スパイ大作戦、シリリ、ユメミーと競い合ってる具合です。


しんのすけが見る夢のシーンはめちゃくちゃ良かったです。

あそこだけはかなり感慨深いけど、だったらその路線で進んでも良かったのに…と悔やまれます。


予告ですと、次回作はCGでやる様子です。

高橋→橋本という監督のラリーの中に京極尚彦が入った時みたいに、また変化球で別の監督が担当すると踏みました。


ドラえもんのSTAND BY MEみたいにはしなくていい。

CGだとキャラの動きがぬるくて、しんちゃん独特のチャカチャカした細かいアクションの面白さが無くなるのに抵抗ありですが、あくまで予想。


チャレンジに期待します!

待ちに待った映画『ザ・バットマン』を映画館で鑑賞。


絶賛評も多いみたいだけど、なかなか判断が難しい。

さすがに3時間は長過ぎた。

でも2時間のテネットに覚えた苦痛は感じなかった。

たぶん、それがこの作品のすごいところだと思う。


3時間もあるのに苦痛じゃない。

それすなわち絶賛に値する。


とにかく暗くて重くて登場人物が誰も笑ったりしない。

悪役による不適な笑みや狂気じみた笑い声のみ。


そして間を溜めさせまくる。

さすがマット・リーヴス監督。

『猿の惑星』シリーズで感じた硬派な作り。

否定すると軽い人間だと思われそうで、褒めとけば賢くて深みのある人間だと思われそうな作品づくりに定評がある方!


とりあえず、この内容は2時間以内に収めてくれたら歴代バットマン映画トップ3に入っただろうなと。


スーパーヒーローものではなく、犯罪ミステリー映画だから、趣向を凝らしたアクションも、珍しい武器もない。

ヒーロー映画にダークでシリアスなトーンを持ち込んで話題となったノーラン版でさえ、ポップな娯楽サービスでいっぱいだったのかと分かるくらい、今回はスペクタクルの波を感じにくい。


しかしバットマンという大前提があるので、まずファンは受け入れ体制からスタート。間延びした箇所さえ丁寧かつ繊細と謳われるような変換作用をもたらす。

今までのシリーズと比べれば全てが新鮮に写るから、肯定的に捉える人も多いでしょう。


大好きなリドラーも銀幕で観られたし、ペンギンも面白いし、部分的には大満足なんだけど、やっぱ暗くて長いなあ。


ここまで暗くすると、間口が狭くなるような気がした。


今後、この監督で新たなバットマンシリーズが作られるとしたら、あと5年くらいは陰鬱MAXのゴッサム映画に付き合わなければいけない。

それはちょっと気が進まない。


ノーラン版でダークの傑作シリーズは満足したから、もうそろそろ奇妙ながら多少の明るさや、怪しげなファンタジー感を取り戻したバットマンも観てみたいと感じてしまった。


次回作でリドラーとジョーカーが組んでペンギンも騒いでる様相を呈すれば、ハードボイルド探偵物語から少しは方向転換して楽しめそうだから、ひとまず期待。