「激突のヘクセンナハトⅢ」読了。https://www.amazon.co.jp/OBSTACLEシリーズ-激突のヘクセンナハト-3-電撃文庫-川上稔/dp/4048923358

1巻、2巻に増して熱いバトルであった。第一位ということもあって、規格外の大きさと火力を誇るマギノフレームとの戦闘。聖騎士や処刑人といった魔法少女らしからぬテーマが多い中で、「花」をモチーフにした正統派とも言えるキャラクター性、死んだ母親に執着する物悲しさといった要素がうまく掛け合わされていた人物だったように思う。いままで脇役にすぎなかった学長が途端に重要人物となったのはぽっと出感が強いが、そこは川上作品の常であろうか。

今作は「ホライゾン」よりも戦闘描写が読みづらい印象を受けた。独特の言い回しや熟語の多様を改行の多さでカバーするのが著者の特徴だったが、ページ数の縛りなのか一文の長さが目立った。ここは大きなマイナス点だと思う。といっても、もともとこの作品はコミカライズとの同時進行であり、恐らくアニメ化も考えているだろうことを鑑みると、「アニメ映えするカット」を意図的に作っているようにも思えるので賛否点かもしれない。

次の展開としては1巻挟んで黒の魔女戦だろうか。私としては早くホライゾンの続きが読みたい。