先日久しぶりに矢沢永吉の自伝『成りあがり』を読みました。キャピキャピ系の女の子に誕生日プレゼントであげたはずの永ちゃんがなぜうちにあるのかは置いといて。そもそもなぜキャピキャピ系女子に永ちゃんを勧めたのかは置いといて。前読んだのがまだ学生だったので「人生成りあがっていかなければいけない」という感覚が薄かったのですが、今社会人となって働いている中で読むととても共感する部分が多くあります。

「働くとは命をかける事」
「勝つか負けるか。どっちかしかない」
「合った職を探す。それが才能よ」

最近読んでいる松下幸之助の『道をひらく』の言葉も相まって、矢沢さんの言葉一つ一つに感動しつつ、ふとある事に気付きました。ぶわーっとやる気が満ちてきて自分の悩みなんて小さいものなんだなと思わせてくれるこの感覚…壁にぶつかった時こそ踏ん張り時、新たな視野の見つけ時だと教えてくれるこの感覚…『佐藤二朗なう』を読んだ時と同じだと。そうあの存在感が凄まじい脇役俳優佐藤二朗のツイート集『佐藤二朗なう』を読んだ時と同じだと。

美輪明宏のbotも孫正義のツイートをも凌ぐ(時がごく稀にある)佐藤二朗のツイートには人を幸せにする力があると思うのです。「よし明日からも頑張ろう」と思わせてくれる見えないし見たくないけどたまに頼りたくなる力があるのです。やはり長年芸能界にいらっしゃる方は違いますね(?)仕事で悩んでいる方、恋愛で悩んでいる方、勉強で悩んでいる方にぜひ読んでいただきたい、そんな一冊です。『佐藤二朗なう』が。あえて内容には触れませんが、読んで「この時間何だったんだろう」と虚無感に襲われればそれもそれでふと息抜きになりますし、どうでもいいツイートを深読みして変に「名言だなぁ」と納得してみるのもすごく無駄で楽しいです。

永ちゃんからの松下さんからの二朗さんでも、永ちゃんと松下さんによる二朗さんサンドでも、二朗さんからのもう一回二朗さんからの松下さんからの二朗さんでも、好きなように楽しみつつ人生の糧となる知恵をあなたの心の中に。時にはしまいっばなしにしておいたほうがいい言葉もあるかもしれませんが、そんな時は松下さんの本を読んで忘れましょう。本の楽しみ方は人それぞれなのですから。



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