ブレイクダウンが勝敗を決する。

 なるほど、なるほど。

 でも、そもそもブレイクダウンって何よ?って疑問も、なるほど、なるほどだ。

 しばらくラグビーを離れ、一番戸惑ったのは、ラグビーそのものが変わったことでなく、やたらと日本語でない用語が増えたことだ。

 ただでさえ、ラグビーはルールが分かりにくいと言われているのに、ますます観客を遠ざけてしまっているように思う。

 そこで、思いつきの用語入門。ラグビー経験を見始めたが、解説を聞いても、よく分からない人をイメージしながら、書きたいと思います。このブログと同様に、どこまで続くのか分かりませんが、とりあえず始めてみました。

 さて、ブレイクダウンとは。
 
 ブレイクダウンとは、日本語でいうところの「接点」。

 ボールを持った選手がタックルを受けた後、攻守ともに複数の選手が参加してボールを奪い合うことです。

 そこから、ボールがパスで出されると、そのブレイクダウンはひとまず終了。パスを受けた別の選手がタックルされると、新たなブレイクダウンが生まれるわけです。

 では、なぜブレイクダウンがそんなに大事なのでしょう。

 野球のように攻守が明確に分かれている競技とは違い、ラグビーはボールを「奪い取る」か、「渡してもらう」かしないと攻められないわけです。

 「渡してもらう」というのは、相手が反則を犯したり、キックを蹴ったりした場合です。これに対し、積極的に「奪い取る」プレーがブレイクダウンの局面で生まれるのです。

 攻撃側はブレイクダウンからボールを継続して攻め続けようとしています。いかに早いテンポでボールを出せるか。密集に入る選手を少なくできるか。ここがポイントです。

 なぜなら、早くボールを出せれば、守備側の態勢が整わないうちに攻められるからです。さらに、少ない人数でボールが出れば、より多くの人数でパスをつないで攻められます。もし、ボールを急に奪われたとしても、密集に入る選手が少なければ、多い人数で広いスペースを守ることができるのです。

 これに対し、防御側がボールを奪いとれれば、一気にチャンスです。ボールを持っていたチームは攻める布陣を敷いていたので、ボールを急に奪われると、すぐに防御の態勢をとれません。

 防御側がボールを奪いとったときには、すばやく外側に展開するとチャンスが生まれやすく、攻撃のために前に上がっていた選手の背後に落とす裏へのキックも有効になりやすいのです。

 キック中心から、パスを回す展開ラグビーが主流になった10年ほど前からブレイクダウンの重要性が増したようです。密集に人をかけずに、多くの人数でスペースを埋めることで、防御網が乱れにくくなりました。どうチャンスをつくるかといえば、ブレイクダウンでボールを奪ってからの攻めです。

 いかにボールを奪うか。そこで「ジャッカル」や「スイープ(オーバー)」が出てきます。

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