きのう


南三陸町で

信じられない光景を目にしました。



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両側に瓦礫が積まれた道路に 車の列ができています。


その先にあるのは


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信じられませんでしたが。。。ガソリンスタンドでした。



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津波で破壊され、辛うじて残っているこの建物が スタンドです。



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このスタンドのご主人(60代)に話を聞きました。


「いつから営業再開しているのですか?」と始めた話から

想像もつかない現実が語られました。



「今 手伝ってくれている若者たちは 

地震の後すぐに解雇したんだよ。


だってもう給料を払ってやることができないんだ。

家も財産も両親も 何もかも津波に持って行かれた。」



「それでもここは 両親が残してくれた店だからさ。」
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「地域の人のために 今 私ができることは店をやることなんだ。」


店主の思いに、

かつての従業員たちも

自分のことを後回しにして毎日手伝いに来ています。


当然 彼らも被災者です。




ご主人は、本当は・・・

まだ見つかっていない父親を探したいともおっしゃいました。


「母親は、腹を痛めた我が子の店を見下ろすように

あの木の上に座るようにして見つかったんだよ。」






「父親はきっと俺が店をやっていることを

 喜んでみてくれていると思うんだ。」




強い意志で気丈に大きな声で

話してくださるご主人の横で

私は涙を抑えられませんでした。


別れ際に握手したら

ご主人の手が冷たくて冷たくて・・・

荷物に入れていた軍手を渡して

私たちは車に乗り込み、

炊き出し現場に向かいました。




「伝えてください。この惨状を。」


ご主人のこと

私は忘れません。