数ヵ月ぶりに戻ったふるさとは春の香り

見慣れたはずのソメイヨシノがウチを感傷的にする
はかなく舞い散る淡いピンクはウチの姿か
かぶりを振ってネガティブ思考を追い払う


山麓の通い慣れた職場、旧知の笑顔が懐かしい
「やせたね」の言葉に目頭が熱くなる
山笑う季節、優しい眼差しがウチの背中をそっと押す

“君は大丈夫”


一歩目は勢いで踏み出せた

なのに、二歩目で早くも戸惑いが・・・

夢に向かって三歩目を踏み出そう

もう後戻りなんて考えない

だって、ウチを拾ってくれた会社があるんだもの


ファインダーの向こう側-桜