購入時にAmazon、楽天、価格ドットコム等のユーザーレビューを参考にする方は
とても多いと思います。
もちろん自分も家電製品購入時にはよく参考にしていますが、
やはりそのレビューを鵜呑みに出来ないこともよくあることです。
USBメモリに関して目にするのが、本体の発熱に対するレビュー。
PCに接続してファイルを転送した後、本体を触ると「とても熱い」「発熱がすごい」と感じて
「こんなに熱いとすぐ壊れるのではないか?」と思い悪いレビューをする方が多い。
特に最近登場したUSB3.0メモリを購入した方々に。
確かに、PCパーツは熱に弱い。
CPUでは100度が限界、80度以上での長時間使用は危険だというし
HDDだと35~55度が使用に耐えうる温度で、さらにいうと50度を超えた長時間使用は
HDDの寿命が10分の1以下に短くなるという結果もある。
ではUSBメモリ、または内部に同じフラッシュメモリを搭載しているSSD、SDメモリカード、
コンパクトフラッシュメモリ(以下、CF)の耐熱温度はというと
一般的に0~60度といわれている。
CPUには少々劣るがHDDに比べれば断然熱に強い。
しかし、フラッシュメモリ製品は他にも発熱の原因がある。
それはメモリを制御するコントローラだ。
が、こっちはCPUと同じくらいの耐熱性を持っているのでもっと安心して良い。
それに、CPUと違ってコントローラに高い電力は必要ない為、
使用中にどこまでも温度が上昇するということがないので
ある一定の温度を保ちながら動作するからファンで風を送り冷却する必要もない。
では、ある一定の温度とは?と、聞かれると
実は自分は測定器で測ったことはないので憶測になってしまうのだが、
所持しているフラッシュメモリ製品は
どんなに熱くなっても“触り続けていられる程度”なのだ。
これをお風呂の温度で例えるならば、43度前後といったところではないだろうか?
体感温度には個人差があるし、43度は十分熱い部類に入るとは思うのだが
ケースの外側でこの程度の温度ならば内部を直接触っても50度前後であろう。
製品の動作温度としては余裕の動作範囲内だ。
むしろ、ケース外側を触って熱いと感じるならば内部から外部へしっかりと熱が伝わり
放熱がされていると解釈すべきである。
また、USB2.0よりも電力供給が2倍近く増えたUSB3.0ならば
USB2.0メモリでは感じられなかった本体の発熱がより増えたとしても当然である。
・・・なんか言いたいことがまとまらなくなってきたな。
まぁ要するに、USB3.0メモリを含むフラッシュメモリ製品は
使用時に発熱するのが当たり前で
それだけで、悪いと決め付けるのは(例えバルク製品だっとしても)よくないということ。
「使用中にエラーが出た」「データが記録されない」「データが消えた」等を
発熱のせいにする前に、もう一度自分の使用状況が間違っていないか
十分確認すべきであるとユーザーレビューを読んで思った訳である。
追記:
これを書いたあと、実際にUSBメモリの温度を計った結果もブログに掲載しています。
ご興味のある方は↓へ飛んでください。
2012年03月01日(木) USBメモリの発熱を温度計で調べてみた
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