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アイサンの部屋の窓には、網戸がないんだ(・д・)

夜はオレンジ色のルームランプをつけて、
窓を2ヶ所、開け放って、カーテンを閉めて過ごす。

昨夜もそうだった。そうしていた。
アメブロユーザー専用アバターチャット(ピグ)で盛り上がり、

寝ようと思った明け方…。

東の窓のカーテン裏で、激しい音。


「ジジジッ」
「バタタタッ」



すぐわかった。


セミだ。


セミが窓から飛び込んで、カーテンのヒダに引っ掛かったんだ!


。(´д`lll) うわーん!


東の窓は、窓辺に本棚が置いてあり、本棚の上にカーテンの裾が乗っている。
本棚の裏にでも落ちられたら厄介だ…
カーテンを伝って、窓から出てってくんないかなー
そう思って、カーテンをちょっと持ち上げたら…



「ジッ!?ジジジジジジ!!」





――――――カション……





(;´□`)!?





(゜▽゜)本棚裏に落ちた―――――っ!!


やだやだやだ!(ノ><)ノ

この時点でちょっとパニックww

このまま、室内でミギャーン・ミギャーン鳴かれても嫌だけど、
(T_T)うちの本棚裏で成仏されても寝覚めが悪いし!!


恐る恐る、本棚裏の壁際を覗き込む。
2センチくらいの隙間に、セミがひっくり返っている(。。;)

窓からは朝日が眩しい。
私は、パソコン用のハタキをとりだして、
セミを傷付けないように、ふわふわでつついた。



「ミギャギャ!ピミ!」



暴れた!(。。;)←びびって鳥肌ぞわわっ

退勢を整えたセミと目があった(多分)

「救出してくれ!」と、つぶらな目が訴えている(多分)




ので。




早朝のサルベージ計画を開始!

痛い腰にムチ討って、本棚を少し手前に引っ張った。
本棚裏に7センチくらい隙間ができる。
ハタキのふわふわで、何回かつつくと、セミさん、壁をたどたどしく上りはじめた。


超・慎重派のロッククライミングを見守ることしばし。




つるん。


↓↓↓落下


カション


「ミジジジミ!ギャミ!!」




うるせぇ!(゜□ ゜#)

落ちたのは自分が悪ィんだろ!?

キレてんじゃねえ!がんばれよ!!(=□=;)



こんな調子を2~3繰り返したので、
反対側の窓で目隠しに使っているスダレをたらしてやった。



「ミジジジ!ミギャー!」(訳:痛ぇーぞコラ!)


「あ、ごめん。当たった?(、、」


そして、セミさんと私の、初めての協同作業が始まった。
   BGM:「地上の星」by中島みゆき



多分、本棚の裏で暴れて、疲れてきたあいつ。
足元もおぼつかない様子で、また、壁を上り始めた。
私は本棚の横に手を入れて、スダレの裾を持って、
落下防止マットの代わりに、ゆっくりと、セミさんの跡を追う。

いつ落ちても、おまえの努力は無駄にはしない。
気付くと、いつの間にか、「がんばれ、がんばれ」と
小声でつぶやく私がいた。


(´Д`)だって、ここで死なれたら寝覚め悪いじゃない!ww



おまえの夏は、まだまだ。

まだ終わっちゃいねえ。


あの輝く陽射しを夢見て、長い間、土の中で
がんばってきたんだろうがってばよ!←!?ww



あと4センチ。


あと1センチ。


窓辺の木枠を乗り越えられるのか?

いや、大丈夫。

おまえの背中は私が守ってやんよ。
四面楚歌でも、おまえと私が背中を守りあえば、お互いに三面楚歌だ。
(※セミの背中ですがww)

最後はスダレにちょっとぶつかってキレながら、
あいつの背中は朝日に向かって飛び出して行った。


「ジジジジビ!」(訳:俺は行くぜ、あばよ!)


(´Д`)おまえ礼ぐらい言ってけよ!!




ていうか、もう戻ってくんなよヾ(。`Д´。)ノ