僕の近所の道端に
一束の蓬草が生えてある。
僕はいつも通る度に
足を止めて眺めている。
お世辞にもその風貌は
美しいと言えない
コンクリートの隙間から
根強く生えていた、
小さな小さな蓬草。
気付かない人の方が
多い気がする。
近くの民家では
人間の手で植えられた
綺麗な花が
美しく並んでいた。
私たちを見てと言わんばかりの
色味がハッキリとした
花の数々。
その片隅で、
人の手を借りず
自力で宿っている小さな命。
きっと嘆いている様な気がする、
これでも充分幸せだよって。
僕は
こいつらみたいな存在が
大好きで仕方ない。
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