日本結婚教育カウンセラー協会
二期生カウンセラーの山本峰司です。
いつもブログをお読みいただきありがとうございます。
今日は、「なぜ結婚教育が必要なのか」、について
お伝えさせていただきます。
「結婚」は「社会の最小単位」です。
「この人となら」と結婚を決め、いざ結婚してみると
「あれ?」と思うことが多々あります。
どんなに意気投合し、お互いを求めあい、
ときめいていたとしても
その小さな溝は、時間と共に大きくなることさえあります。
相手に嫌われたくなかったり、
けんかをさけようとすれば、ガマンのストレスはたまります。
かといって
相手に自分の正しさを主張したり、
感情のままに声を荒げると、これもストレスはたまります。
お互いに「好き」という気持ちや
相手の良さを認め合って結婚したのに
何かが違う・・・と思い始めます。
なぜでしょうか?
それは、
「自分も相手も違う」という前提がないからです。
そして、
その違いを認め合うことが難しいからです。
結婚とは、多様性を認め合うことが求められ、
それは簡単なことではありません。
自分が、どんなご先祖様の家系から生まれ、
どんな価値観を持つ環境で育てられたのか、
を知っていますか?
自分が、どんな環境の下で、
どんな文化やどんな人の影響を受けてきたか、
を知っていますか?
あなたにとっての「あたりまえ」は、
他人にとっての「あたりまえ」であるかどうかはわかりません。
それが、「社会の常識」であろうとなかろうと、
関係ありません。
そもそも「常識」という基準はありません。
大切なことを3つあげるとしたら
1.お互いの「あたりまえ」をまずは知ること
2.認め合うこと
3.対話をすること
です。
ひとつめの「お互いの『あたりまえ』をまずは知る」
についてです。
自分の価値観や考えは、「あたりまえ」と
誰しも思っていますが、それがとんでもない勘違いなのです。
相手の育った環境を知っていますか?
自分と相手の育った環境や文化の違いを知り、
自分の価値観を押しつけないようにすること、
相手の価値観をまずは受け容れようとすることなしに、
「何か違う」思いの溝を小さくさせることはできません。
次に、ふたつめの「認め合うこと」についてです。
自分が育った環境、経験が「正しい」と思っても
正しさを主張することは意味がありません。
相手の考えや価値観を否定することも意味がありません。
なぜなら、相手にそれをされても嫌になるのと同じだからです。
なので、正しいか否かにとらわれず、
どんなに心がざわついても
あるがままの事実を受け容れることが大切です。
相手の違いを認めるだけでも全然違います。
そして、みっつめの「対話をする」についてです。
お互いのことをいろんな角度から、
その価値観に至る背景を知ろうとするなかで、
いままで知らなかった真実に出会うこともあります。
だから、感情的にならずに、
自分の思いやキモチ、その理由を伝え、
何度も話し合いを続ける中で、理解しあえることもできます。
結婚とは、多様性を認めあうことであり
その営みを通じて、本当の「夫婦」に
なることが問われるものです。
私たち結婚教育カウンセラーは、
結婚という概念を長い目で見ています。
それぞれの時期に応じた結婚や結婚生活のあり方を
総合的な視野から見て捉え、
幼児期には幼児期の、老齢期には老齢期に
大切にしなければならない考え方を踏まえて
相談に応じております。
自分と相手の歴史を知り、
家庭の中で生い立ちも育ちも価値観も異なる
相手と関係を育み続けて、お互いの家庭の
伝統を引き継ぎながら、新たな歴史を
築くことであると感じています。
ぜひ、私たちとともに学び、結婚して良かったと
思える人を増やしていきましょう。