行くで花脊。
花脊の峠の向こう側に、楽しい山と補陀落山荘が待っている。


この前の鬼の下り坂(甘いらしいけど)をクリアするために、この日はガンガン転けるつもりでやって来ました花脊の峠のさらに上!

今回も、SAWADA氏のガイドがしっかり付いているのであります。












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いや、KONAやから転けても良いとかそんな邪険な扱いをしてるんじゃ無くて。

…まあ、pikeで転けるよりも心のダメージが非常に少ないのは否定しようが無いけど。





して、SAWADA氏の自転車は。










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ぬお!
何ちゅうゴツいタイヤ!
これが噂の雪の上とか走れてしまうパグスレーでありますか。





…てなわけで、早速この前の尾根道に突入であります。

今日はなんぼでも転けたるでー。
KONAよすまぬ。共に玉砕しまっせ。
コワガリマセン、タツマデハ。











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おお!
前より格段にスムーズであります!
転倒覚悟で落ち着いて下れば、絶賛高所恐怖症であるわたくし不肖マツヲでも、ある程度なら乗れるのやな。
SAWADA氏、解りやすいレクチャーおおきにです!



まあ、一回立ったら終わりやけど。










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怖い所を下ってしまえば、後はまさにご褒美のトレイルが待っている。
このまま、補陀落農園の前まで行けてしまうというナイスな山であります。


…結局、今回は一回も転倒無し。
「転けて知る事もある」は、全く機能しまへんでしたわい。












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農園を見て回り、補陀落山荘で一服したら、帰りはまさかの送迎車付きでございました。
SAWADA氏、重ね重ね感謝っす。







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ハイエースにKONA一台という贅沢。

これで補陀落山荘から花脊の峠まで送ってもらい、わたくし不肖マツヲは一仕事こなすために下界へ一気に下るのであります。







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何と言ってもこの日は、このアドベンチャーバイクが楽しそうで仕方無かったですな。

自転車がどれだけ軽くて高性能になったとしても、本人が楽しめなければ意味が無い。

この日の尾根道なんて、もしかしたらフロントサスペンション付きのKONAよりも、フルリジットのpikeでガタゴト走った方が楽しめたのかもしれない。
pikeで転けたら倍凹むけど。






そう言えば、パグスレーは雪国で威力を発揮してるとか。


…鳥取に帰るなら、これやな。
pikeが納車されてから、KONAの扱いに困るぐらい万能なニューマシーン。

てなわけで、ツーリングは専らpikeであります。
豪雨の翌日に登った花脊も、実はpikeやったりして。

KONAに乗るよりも速く走れる気がして、32歳現役ド素人の不肖マツヲは、pikeの上に流れ落ちる汗よりも大量の水をがぶ飲みしながら苦行の花脊をこの日も登る。



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うーむ絶好調。
自転車の見た目が。
何言うとんねん。


この日の補陀落山荘は、空井戸サイクル大将の知り合いの皆さんが前日から飲み明かしていたらしい。
まったりした午前中であります。


まったりしたし、ほな帰ろか。帰らんわ。
絶好調(自転車が)の不肖マツヲはこの日、補陀落山荘からほど近い、ド素人でも楽しく走れるトレイルを紹介してくれると言うお誘いを受けて、飛んで火に入る夏の虫のごとくホイホイと補陀落山荘までやって来たのであります。
これは行かなあかんやろ!






山荘で一服したら、花脊の峠まではトレイルを走る。
素晴らしい。ほぼ乗車したまま峠に着いた。








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サイクリスト達の集う峠で一服。
この日は、案内役のSAWADA氏と空井戸サイクルの店長、そして店長の友達の計4人でございます。



これからどんな素敵なトレイルが待ってるのやら。
楽しみで仕方ないわい。

ド素人の不肖マツヲでも楽しめる道とはどんな道やろか!??










…あれ。






















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…もはや道では無い。

物凄いええ顔で木の影から覗いてる御仁が、SAWADA氏。



32歳現役高所恐怖症の不肖マツヲに、この坂を下らせるとは。
これはハイレベル過ぎる気がしますがいかがなもんでしょうか?!!

…なぬ。
非常に甘い?
そう言われたならば行くしかないでしょう!

なるほど。鬼傾斜の下りは、前転しないように腰を思い切り引いて重心を後ろにすると。頭をしっかり下げると。
…。
ぬお!
ズボンが下がってきて、今度はサドルに戻れなくなったりして!
そしてそのまま木の根っこに引っ掛かって、頃がってみたりして!




てなわけで、派手に転けたり奇声をあげたり紳士的に自転車から降りて下山してみたりと、32歳現役ビビリの不肖マツヲだけが賑やかに山を下っていったのでありました。

新車のpike、絶対に転けへんつもりやったが、そんな事言うてられまへん。

こんな高所恐怖症の不肖マツヲであるが、皆さんと走るのは楽しいですな。
そして、もっと気持ち良く下れるようになりたいもんです。

てなわけで、必ずまた近い内に下りまっせ。
どうせ転けまくるし、次はKONAでちんたらいこうかな、と。



















$煩悩駆け巡るガレージ

帰り道は来た道を戻るのではなくて、補陀落山荘から花脊峠の手前で芹生から旧花脊峠に向かうトレイルに入る。
登りは結構キツかったが、これこそド素人にも優しい道ですがな!








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重度の高所恐怖症であるわたくし不肖マツヲは、連れて行かれた時は引き返そうかともチラッと思った鬼下りのトレイル、喉元過ぎたら何とやらで、次が楽しみになってくる。
MTBの楽しみ方が少し理解できてきた気がするこの日の転倒でありました。




…ところでSAWADA氏、次の火曜日また行きまっか!??





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さあ、心の準備はええか。
とうとう納車やぞ。

ようやく待ち望んだ、C65と同色の、鉄フレームの、トップチューブが美しい、29インチのMTBタイヤで山を走れる、距離も稼げる、安心ディスクブレーキの、もちろん旅も出来る、京都伏見生まれの、赤いサドルの、
えーと…。









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…自転車やぞ。


「さあ、今日からこの自転車は、あなた様の自転車でございます!レッツサイクリーン!!」

何か恐縮ですなー…。




ほなとりあえず京都と言えば鴨川の河原でも走ってきますか。











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モーターサイクルにしても自転車にしても、一台で全てをこなせるより何か一つに特化してる方が潔くて美しいと思うのであります。
最たる例が、レーサーなんやろうな。
無駄が無いというか。

しかしこのpike、そういう意味では180度考え方が逆ですな。
街乗りで使えて距離が伸ばせてダートもいける。
尚且つ美しい車体。
ほんまに理想を詰め込んだ自転車ですな。恐縮であります。


これは絶対ダートに入っても転けられへんぞ!


絶対転けへんからな!






自転車のフレームに拘るなら、先ず最初にサイズが合うのかどうからしい。
32歳現役ド素人の不肖マツヲは、正直かっこ良ければサイズなんてどうでもよかったんやけど。
あ、良くない。そうですか。



そして、フレームの材質。
ハイテク化が進む昨今の自転車は、アルミフレームは当たり前、最早カーボンが幅を利かせる時代らしい。
うむ。全く興味無い。
フレームの素材は、やはり鉄がええですな。チタンとかちょっと手が出そうに無いし。
懐古主義?
それでええです。多少重くなろうが、やはりあの鉄の質感に勝るモノは無い。
要は使い途なんやろうけど。




何より大事なのが、やはり色と形ですな。
て。やっぱり見た目かい。
いやいや、形がかっこ良く無ければ、欲しいとは思わんでしょうが。
トップチューブが水平の細くて美しいフレームは、見てるだけでそれを肴に煙草とコーヒーが進む進む。



そんなフレーム、どこかに転がってへんやろか。













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あったあった。


うーむやはりpikeええのう。
このエレファントグレーのpikeが完成された姿を妄想しながら、フレームを眺めるのもまた楽しい時間であります。




てなわけで、フレームを眺めるためだけに、仕事が済んだら空井戸サイクルにお邪魔しにいくのであります。


今日もフレームを肴に…








「おーよく来たな!サドルとペダル以外ほぼ完成じゃ!」






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…早!

「因みにサドルはド初期のC100スーパーカブみたいな赤色の革サドルってどない??」

うーむ。
セオリーなら黒やろうけど、スーパーカブと言われると試して見たくなるな。





「ほれ」



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…。







この自転車お幾らですかっ!?






この前の糞豪雨を最後に梅雨が明け、真夏の一日になった日曜日の夜。
弟様から写真が送られてきたのであります。



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生駒まで自走で走りに行ってきたらしい。
元気な弟様ですな。



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なかなかええ感じの山の中やないですか。

弟様の自転車は、29インチのタイヤもとい29erであります。
自走で山へ向かう場合、距離があるなら26インチより巡航は断然楽ですな。

ツーリングを「遠乗り」と言うように、日常から遠く離れて旅するなら、やはり29インチもとい29erは魅力的であります。


E.B.Sのpikeは、自転車自体が美しいだけでは無く、そういう需要を高いレベルでカバーしてくれると。



このE.B.S pike、完成車ではないから、フレームの状態からパーツを選んで組んでいくのであります。モーターサイクルには無い部分ですな。
部品のグレードやらタイヤの種類はよく分からんから店にに任せるとして、どうしても自分で考えなければならない事。



例えば、フレームの色。

センスの無い32歳現役ヘビースモーカーの不肖マツヲが選ぶなら、色はやっぱり黒やな。
黒しか考えられへんやろ。
モーターサイクルでも、フレームは黒がかっこええに決まっとる。
空井戸サイクルの店長及び常連さんは、どない思いますか??



「色は皆悩むなー。まあ黒は無いけどな」

「せっかく塗るなら黒は面白ないし、派手な色にするな」

「中間色中間色!」




…なぬ。
黒は無しかい!




無い頭を捻り回して考えた結果、優等生スーパーカブのC65とか、6Vポイント点火時代のエレファントグレーみたいな色はどないやろかと。













「こんな感じやな!」






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…いっとくか。