マビノギっぽい小説置き場

マビノギっぽい小説置き場

マビノギ的な内容の小説を書いてるかもよ。
マビノギ知らない人も楽しめるように書きたいのかもよ。

Amebaでブログを始めよう!
一通りデザインの整理と、記事の移植が終わりましたので、移転先のURLを張らせて頂きます!
このブログはそのまま残しておく!特に意味はない!

移転先は、
http://jeremiaz.blog16.fc2.com/
です!

デザインなどまだ確定してないので、見づらいとか好みじゃないとかこの禿野郎とか、
苦情があればコメントなんかでどんどん言っちゃってください。

では、まだ読んでくれてる方がいれば移転先でお会いしましょう・・・!
誰が読んでるか地味に知りたいからちょびっとでもコメントくれるとうれしい・・・!
アリーヴェデルチ!

どーもこんばんは
もしSSの方を楽しみにしてくれてる方が億が一にでもいたらすいません、
今回はちょっと違うお話。

毎度の如く、ちまちま小説の方書き溜めて、先ほど投稿しようとしたんですよ。
まぁ、前の投稿から1週間以上経ってるのもありまして、結構な量が書けてたんです。

で、投稿しようとしましたところ・・・、
文字数オーバー…ッ!

でも一話一話の〆は、続きが気になる感じにしてる・・・つもりなんで、分割するのも難しい。
正直な話今回の場合は分割してもいいんですけど、これから何度も文字数オーバーして、盛り上がるところで思うように切れないってなると嫌なので、

FC2ブログに移転しようかと思います・・・!
昔使ってたブログをまっさらにして再利用するつもりなんで、準備自体はすぐできるはず!

これまで読んでくれた方やRSSに登録してくれてた方がいるなら申し訳ない・・・。
多分明日、明後日には記事も移植して、ここで移転先を後悔しようと思っているので、

もしよろしければ、移転先でもよろしくお願いしますっ!

ちなみにここまでの記事はFC2の方にも移しておきますが、ここにも残しておきますので!
こっちで読んで気になった人もFC2の方見てくれたら嬉しい・・・!
ではっ
ティルコネイルに到着すると、外縁部にある麦畑の香りが一行を迎え入れる。
マリーが、村長と二人で話すことがあると言うので、待ち合わせ時間を決めて一旦解散となった。
オオガキはお気に入りの丘の上へと移動し、ケイゴとウェリアムはすることもないので、いっしょに食べる予定の、夕食の材料の買い出しへと出掛けた。


そんなわけで、景色のいい丘の上。
雲一つない青空、というわけでもないが、それを見上げながら小一時間昼寝をして目覚めたオオガキは、まだ待ち合わせまで時間があるのを確認してから、村の外れを少し探検してみることにした。
ティルコネイルは、周りを森や丘に囲まれた小さな村だ。
森というと魔族も多そうな響きを含んでいるが、この村の近辺の場合、色々な理由で魔族はあまり住み着いていない。
ーーはずだった。
「ガーゴイル…?」
木々の隙間を縫って歩いていたオオガキの目に入ったのは、少しだけ木々の開けた広場。
そして、そこに十数体といるガーゴイルの姿だった。
ガーゴイル達のいる広場は、周りが柵で囲まれているが、翼を持った奴らには、そんなものは意味をなさないはずだ。
「なら、なんで出てこない…?」
一人呟いたオオガキは、足元にあった小石を拾う。
オオガキの推理は、恐らくあの広場には何らかの結界が張ってあり、出入り不可、というところだ。
右手の小石を一体のガーゴイル目掛けて投げ、もしもの時のために武器を構える。放たれた小石はガーゴイルへと命中し、相手はこちらに気付いて翼を広げ、飛んでこようとするがーー、
ドッ、と、見えない壁にぶつかり、地面へと堕ちた。
やはり、結界が張られている。
「これは…村の人に聞いてみる必要アリだな」
臨戦体制のガーゴイル達に背を向けて、オオガキは足早に森を出た。



ティルコネイル村長、ダンカンの家では、マリーとダンカン村長が、二人で机を囲んで話していた。
「そうか……やはり二人は見つからんか」
白髪の混じった灰色の長髪を揺らして頷きながら、悲しそうな声でダンカンが言う。
「しかし、もうあの出来事から3年も経っておる……マリーよ、お前もそろそろ、新しい生き方を探した方がいいのかもしれん…」
「でも……!!」
何か言おうとするも言葉が出ず、マリーは、俯いた。

マリーには三年前まで、二人の親友がいた。
怪力剣士のルエリと、探究心旺盛な魔術師のタルラークという、二人の青年だ。
彼らは偶然か運命か、このティルコネイルの地で出会い、仲間となった。
当時のマリーは10歳で、二人は18歳というかなりの年の差があったが、三人とも込み入った事情を持っていたためか、すぐに和解し、行動を共にするようになった。
だが、三年前ーーー。


トントン、と村長宅のドアをノックする音がして、マリーが顔を上げる。
「誰だね?」
ダンカンが尋ねると、
「お久しぶり、村長。オオガキだけど」
聞いたダンカンは立ち上がり、ドアを開く。
「久しぶりだな、オオガキ君。話はマリーから聞いたよ、今回は本当にありがとう」
言って、ダンカンは深く頭を下げた。
一方オオガキは頭に疑問符を浮かべて、
「えーっと…、村長の娘…いや、お孫さんだったの?」
「む…、マリー、話しておらんのか?」
「うん…」
顔こそ上げてはいるが、答える声は明るくない。
オオガキは、マリーの声色から察したのか、
「あー、話したくねーことなら別にいいんで」
「そうか…すまないな。オオガキ君、今晩はどこで過ごすのだね?宿屋に泊まるのなら、店主に言っておこう」
「おお、流石村長話がわかるぜ。是非お願いするよ。それと、マリーちゃん借りてもいい?軽い宴会でもしようかと思ってさ」
「マリーさえよければ、ワシは構わんよ」
ダンカンと微笑んで、
「少し騒がしくなってもいい様店主に言っておこう。楽しみたまえ」
「おう、サンキュー村長。行こうぜマリー」
「うん。いってきます!」
そう言ったマリーは笑顔になって、オオガキと一緒に出て行った。
「何年ぶりじゃろうな……マリーの笑顔を見たのは」
村長ダンカンは心の中でオオガキに礼を述べて、部屋の中へと戻っていった。



夜、宿屋では、たらふく食べた四人のうち、ウェリアムとマリーがベッドで眠っていた。隣に部屋を借りたオオガキとケイゴは、しかし部屋にはおらず、
「失礼するよ、村長」
オオガキは一人、ダンカンの家を訪ねていた。
ノックの音から数秒して、ダンカンが扉を開ける。
「やあ、宴会は楽しめたかね?」
「そりゃー存分に楽しませて貰ったよ。でも、悪いけど世間話に来たんじゃないんだ、入ってもいいか?村長」
オオガキが真剣味を帯びた声で言うと、ダンカンはオオガキを部屋に招き入れて椅子に座らせた。
「それで、どうしたのだね?」
組んだ両手を机の上に乗せたダンカンが言う。
ああ、と一呼吸置いてオオガキは、
「村に来る道中で、怪しげな黒い重鎧の集団を見た。ここ最近、この村に怪しい奴が来てないか?」
聞いたダンカンは思案顔になり、
「その様な者たちは見たことがないな…。自警団のトレボーが黒い鎧を着ているが…」
「トレボーさんじゃあないな、村に入る時に中で見かけた」
他に心当たりもなさそうなので、オオガキは話を変えて、
「それじゃあもう一つ、丘の上の森でガーゴイルの群れを見た、心当たりは?」
「ガーゴイルじゃと!?なぜそんな者が……!!」
声を荒げるダンカンにオオガキは、
「落ち着いてくれ、昼間にかくにんしたが、奴等は森から出られないはずだ」
聞いたダンカンは再び記憶をさぐるがやはり、
「いや、ないな……。すぐに…いや、明日朝から村の者に当たってみよう」
すぐに、と言いかけてやめたのは、この夜に村人たちが混乱すると却ってまずいからだろう。
「頼むよ。これからもう一度見てくるが……2時間以内に戻らなかったら、みんなを避難させてくれ」
「なんじゃと……一人で行くのか…?ならばこちらで人員の手配を…」
「いや、大丈夫。頼れる奴が『二人』いるからさ」
ダンカンは尚も心配そうな顔をしていたが、その人員は村の警護にあててくれとオオガキが言うと、諦めた様にうなずいた。
「必ず生きて戻ってくるのじゃぞ」
ダンカンの言葉に、当然!、と返して、二人は家を出た。



オオガキがダンカンと話している一方でケイゴは、一軒の民家を訪ねていた。
夜更けに悪いな、と思いつつ、ドアを叩きながら家主の名前を呼ぶ。
「おーい!スバル!いるかー!」
叩いて数秒後、階段を降りて来る音が聞こえたのでノックの手を止めると、
「すばる書店は閉店しましたぁぁ。また明日」
眠っていたのか、気だるそうな声が聞こえて来て、そのまま足音が部屋のなかへと戻っていく。
ケイゴは慌てて、
「待て待て!俺だよ!寝ボケんな!」
超えが届いたのか、足音は戻ってきて、
「君が俺なら俺は誰なんだろうか」
意味不明なことを言い始めた。
そう、ここの家主でありケイゴとオオガキの友人でもある彼は、大抵のことはそつなくこなすが、寝ぼけ癖だけは酷いのだ。
「ケイゴだよケイゴ!いいから開けろ!」
「うーん」
家主は数秒唸ったあとに、
「顔洗ってくる」
結局、扉が開いたのはそれから10分後であった。


「ふーん、それで、俺にも手伝えと」
藍色の髪を後ろで纏めた男、スバルが言う。
「できることなら頼みたいな」
ケイゴが言うとスバルは、
「俺を起こした罪で飯一食奢り、手伝いでもう一食。この条件を飲んでくれれば手伝おうかな」
「よし、乗った」
ケイゴが契約の証に腕を差し出すと
「契約成立、よろしく」
2人は握手を交わした。
「で、がっきーはどこかな」
スバルが言って辺りを見るが、オオガキは見当たらない。
「今ダンカン村長と話してる。そろそろ来ると思うけど」
「そーか、じゃあちょっと妹に出掛けるって言って来るよ」
聞いたケイゴは、あー、となんともいえない表情になり、
「そういや妹と二人暮らしだったよな、一人にして大丈夫か?」
「大丈夫、というか、ガーゴイルなんてほっといた方が危ないだろ」
「まぁ、そりゃ確かに」
「じゃ、がっきー来たら呼んでくれ」
「了解了解ー」
スバルは納得したケイゴに背を向けて、家の中に入っていった。


ケイゴは近くの木に背中を預けて座り、スバルとオオガキを待つことにする。
スバルは、妹と二人暮らしだ。両親が何をしているのか、もしくはもういないのかは、ケイゴの知るところではない。
一食驕りなら手伝う、なんて言っていたが、そんなものがなくてもスバルは手伝ってくれただろう。
「クールだねえ…」
ケイゴが一人思考しながら呟くと、
「誰がクールなんだ?」
「うおっ…なんだオオガキかよ、足音消して後ろから近づくな」
「ああ、悪い。癖になってんだ…足音消して歩くの」
「どのぞの暗殺者みたいな恐ろしいことを言うな…。で、村長の方は?」
「ああ、行ってきたよ。警備隊を配置してくれるってさ。村の人達には朝一で聞き込みと注意喚起するそうだ」
「ふーん。まぁ今夜から注意しても却って不安にさせるだけか」
「そういうこったな。すっちーは?」
「妹とお話中。お前が来たら呼べって言ってたけど」
オオガキは一瞬呼ぼうか迷ったようだが、
「…待つか」
言って、ケイゴの隣に座った。
手持ち無沙汰になった二人は、揃って己の武器の点検をする。

オオガキの武装は腰の短剣2本と、更に片手で扱える剣を二本、腰に携えている。
時と場合によっては背中に両手剣を背負っているが、今は持ってきていないようだ。
ケイゴも武器の種類こそ違えど似たようなもので、腰に一本の日本刀を携え、背中に巨大な太刀を背負っている。
「今日は背中のはないのか?」
ケイゴがオオガキの武装を見て聞くと、
「もし闘うことになったら森の中での戦闘だからな、あんなもん振り回してたら木にぶつかりまくっちまう」
「なるほどねえ、不便なもんだ。お前もコレ使えばいいのに」
言って、自分の背中の太刀を指す。
ケイゴの太刀と、オオガキの両手剣(今は背負っていないが)は、大きさ、刃渡りで考えれば大した違いはない。
しかしオオガキの両手剣は「薙ぐ、斬る」武器なので、どうしても振りが大きくなってしまう。
それに大してケイゴの太刀の場合は、「突く」ことに関しても絶大な威力となるので、森などの自由な振りが効かない場所出会っても、最小限の動きで攻撃出来るのだ。
「どーにも性にあわなくてなー」
そんな利点を知りつつも、性にあわないなら仕方ない、とオオガキは使わないでいるのだが。
それに、両手剣にはそれの良さもあるのだし。

二人が武器トーークをしていると、目の前の家の中からスバルが出てきた。
よ!、とオオガキが右手を挙げて挨拶する。
「あれ?がっきー来たなら呼べばよかったのに」
スバルが若干申し訳なさそうな顔になるが、
「まー気にすんな、そんな待ってないから」
オオガキが言い、続けてケイゴが、
「気にするなら飯一回はチャラにしようぜ!」
「断る」
陽気に言ってみるもバッサリ切られた。
「さてと」
オオガキが立ち上がり、言う。
「行こうかお前ら、頼りにしてるぜ!」
「「おう!」」
三人は声高に言って士気を高め、森の中へと歩き始めた。
~~~~~~~~~
女神のめの字もでてきやしねえ!!