運転手は歩さん。
茨城の実家に向かう途中で気を急いたか?
道の狸の死骸を避けようとハンドルを切る。
車体が大きく何度も振られる。
↑(走ってた方向と方向と逆に向いてます。)
眠っていた我々の耳にガリガリガリガリ~っとアスファルトが車体を削る物凄い音が飛び込んで来る。
車内の収納の扉は勢い良く開け放たれて中のものが降り掛かる。
幸い布団を被っていたので大丈夫。
天地が逆になった世界を見て全てを理解する。
少し頭を打ったか?フラフラする。
カヤの手をしっかり握る。
大丈夫動いている。
運転してた歩さんは???
(『淳ちゃん!!!!カヤ!!!!どこなの!!!!』もう必死。車の中ぐっちゃぐちゃで、ウタマル以外誰がどこに居るのかわからない。。。
程なく2人を見つけ安心したけど、何がどうなってるのかわからない。。。
ドアも重さで開かず。。。
大パニックの中110番。。。
でした。。。歩)
大丈夫!!後部座席を押し上げて脱出を試みている。
その胸の中にはウタマルしっかり居る。
大丈夫!!
皆生きてる。
外に出る。
代行タクシーの運転手さん達が手を貸してくれる。
見事に横転しているjunnos号を見る。
皆のダメージを確認。
無傷だ。
僕らは元気です!
全てのタイミングが良かったんだ。
対向車も来なかったし障害物にもぶつからず単独事故。
本当に不幸中の幸いだった。
警察が来て交通整理。
ごめんねごめんねと目に涙をいっぱい溜めながら言う歩さん。
肩に手を回す。
家族の無事を確かめ合って僕の目にも涙が溜まる。
支離滅裂の位置に飛び散った生活の品々の山からギターや機材や売り物のCDを発掘して出す。
偶然、昨日買っておいたヨーグルトも見付ける。スプーンも見付ける。
後部座席の破片を椅子にして座る二人に仲良く食べるんだよと手渡す。
ウタマルの口の中にもスプーンを入れてやっているカヤを見て涙が止まらなくなった。
ボンネット下から茶色いエンジンオイルと赤いATFが流れ出て混ざった頃、連絡を受けたお義父さん、お義母さん、義弟のジュンくん達が駆けつけてきた。お義母さん、ジュンくんは子供たちを引き連れて先に帰路に着いた。
僕らとお義父さんはその後数時間レッカー作業を見守る。
これはついさっき起きた事です。
危ない事故に遭って僕らは無傷。
さっきお風呂に入って水を飲みました。
そして今思います。
そろそろ潮時だったんだなぁと。
事故に込められたメッセージはそれ以外無いと思うのです。
もうこのリスクは背負えない。
茨城の歩さんの実家から僕らは平塚に旅立って行ってその茨城県で大破で終了っていう。。
「車のお家」って曲まで作ったのにもう我々の車のお家無いっすよ!!!
あー、子供達にお家がなくなりましたってなんて説明しようかしら、、、。
早めに歩さん達は着地して定住の準備をしますが僕は軽バンでも買ってブッキングの残りを消化しようと思います。
一人はとても嫌だよー。
家が無くなった代わりに、僕らには日本中の人と人との繋がりが残りました。
それで十分です。
また1から始めます。
転んだら立ち上がったらいいんだ。
ここからどう立ち上がるか今は考え中ですが、歌うより他見当たらないので歌います。
とりあえず相当ビビりました、、、が、もう僕らはオナラしたりして笑ってます!!
皆もどうぞ笑って下さい!
終わり方コレーーーーー!?!?って笑って下さい!!
また元気に会いに行きますからその時までどうぞお元気で!!!
くれぐれも安全運転で!!!
(ちなみにこの反対側は墓地でした(汗))