(番外編)ハナミズキの花が咲かない | ☆間違いだらけのお庭づくり☆

☆間違いだらけのお庭づくり☆

     ゆさまの雑木のお庭と奈良のお山の風景のブログ。



ハナミズキの花が咲かない、そんな悩みが意外に多い。
お庭のハナミズキは順調に育ってきたけど、ゆさまも実は以前はそんな悩みを持っていた一人。 結論から言えば、ハナミズキは環境に慣れるまでにしばらく時間が掛かる。だから、ハナミズキが応えてくれるまで、ゆっくり待ってあげること。それが一番だと思う。

(基本)
ハナミズキは日当たり、風当たりが良い場所、水捌けが良い湿潤な土壌を好むということ。これが基本となる。この条件が合わなければ、生長が悪くなったり花が咲かなかったりする。
(剪定)
他によく言われるのが、花芽の分化が始まる6月以降に剪定をしてはいけないということ。樹木の質問コーナーによくそういった回答が書いてあるが、全ての枝を落とす人なんていないので、この回答はナンセンスだと思う。でも、ハナミズキはほとんど剪定をしなくても自然に樹形が整うので、枯れてしまった枝を落としてあげるとか、混み合いすぎて風通しが悪い以外には切る必要はない。
(根切り)
樹木の回復法として、荒療治で根切りというのがある。根を切ってやることで、根が伸びようとする力を引き出して、新しい根を増やすことで株の力を蓄えようとするものだ。
でも、植物の力を引き出すために根を切ることが本当に良いことだろうか?
(肥料)
よくやってしまうのが、調子が悪いと肥料をあげてしまうこと。もしも樹木の調子が良い場合でも肥料は必要最低限に・・・。変かも知れないが、樹木の育て方の本を読んでそのまま肥料をあげて良いのは一部の植物だけで、様子を見ながら何年もかけて自分なりの肥料の量とタイミングを計っていくのが良い。特に、窒素分が多い肥料を与えると葉は茂るけど、花つきを悪くするので注意。
(花が咲くということ)
ハナミズキは庭に植えたあと馴染むまでに時間がかかる。(ゆさまの)お庭のハナミズキでも2~3年は花つきが悪かったクリック 。植付けた後、根が充実するまでにかなり時間がかかるらしい(想像)。また、植えつけたのが苗木だったりすると、樹木の生長が優先されて花の開花が遅くなる。花が咲くということは、子孫を残そうとする行動なので子供の株にそれを求めるのは無理だ。
(隔年開花)
文字通り、1年おきに花がたくさん咲いたり、あまり咲かなかったりすることだけど、植物は地上部と根のバランスが大切なので、たくさん花が咲いたら、次はそれに見合う根を作ろうとするし、根が充実すると花がたくさん咲くということ。これは、大きな木になればなるほど解消していくと思われる。

では、どうしたら良いんだろう?って考えてみるに、想像して欲しいのは、近所の公園や街路樹として植えられているハナミズキ。
放ったらかしなのに、庭のハナミズキよりも健康的に見える。

そこで、どう対処するか・・・?
・2~3年放ったらかしにする。何もしないでひたすら待つこと。
・夏と冬に厚さ5~10㎝くらい腐葉土でマルチングする(覆ってあげる)。

ハナミズキは、夏の暑さや冬の寒風による乾燥に弱いので、腐葉土で守ってあげる。樹木の根は枝の張ってる場所まで広がってるので、その辺りまでマルチングする。もちろん、春と秋にわざわざ取り除く必要はないし、腐葉土を施すことで長い間緩い肥料効果も期待できる。

以上、良かったら参考にして頂いて、近いうちに綺麗な花が咲くことを祈ってます。
樹木が健康で植える場所が間違ってなかったら、花はいつかきっと咲きますので気長に待ってあげて下さい。

ハナミズキの育て方・植栽記録はコチラ クリック
ブログのテーマ「ハナミズキ」からでもタグれます。