ピンクリボンフェスティバル2日目は、有楽町朝日ホールでの

「ピンクリボンシンポジウム」に参加ですニコニコ

 

『一筋縄ではいかない、この乳がんと、生きていく』

と題したトークショーを行いました。


聞き手は、フリーアナウンサーの山口容子さん。

山口さんご自身も乳がんを経験されたそうです。

がんと診断されて

夫、謙さんの早期胃がん手術の際に付き添った病院で

受けた人間ドックで、乳がんだと診断された時は・・・

「先生の丁寧な説明も言葉としては

頭には入ってきたけれど、心の中に入るには時間がかかりました。
身体と心がかけ離れていて、現実と夢の間にいるような感じがしました。

家族としての立場を経験していましたが、自身がなってみて初めて

がん患者の気持ちをわかっていなかったことに気づきました。」

 

「がんは病巣を切除すれば終わると思っていたけれど、

乳がんはそれだけでは終わらず長い付き合いになるのと知りました。

術後は筋力、体力がすべて落ちて・・・

胸の傷跡を見て精神的に不安定になり落ち込みました。

そんな中、手術1ヶ月後に舞台の仕事が入っていたので、

社会復帰して元気な姿をみなさんにお見せしたいと、

無理に目標を設定していました。

しかし舞台を終えた後に、かなりの疲労と薬の副作用が重なり、

とても辛い時間を過ごすことになりました」

 

優しい社会の一員でありたい

「でも、もう、頑張りすぎるのは、やめました。

きちんと”ごめんなさい”を言って、無理なことはしないことにしました。

自分の心身を疲れさせない、NOというには勇気がいるけれど・・・。」

 

「人生は数十年。宇宙から見たら、ほんの瞬き。

20代、30代、ストイックに生きてきて、今、駅伝で例えれば復路です。

まずは自分に優しく、少し余裕ができれば親しい人に優しく、

もう少し余裕が出来ればその先にいる人に優しく、

そうやって優しい社会の一員になりたいと思います。」

CAN友
「”がん友”という言葉がありますが、語呂があまり好きではないし
もう少し前向きな言葉を考えました。
CANCERとI CANをミックスした言葉、”CAN友”という言葉を提案し、
広めていきたいと思います。
孤独な想いを一人で抱え込まず、共に乗り越えたい。私達は出来る、WE CANです。
私もCAN友を増やしていきたいです。皆さんお友だちになってください!」
会場に笑顔でよびかけると、
真剣に話を聞いてくださってる来場者の皆様からも微笑みが。

治療法
「抗ホルモン剤、ハーセプチン療法、放射線治療などを受けました。
私の場合は血圧が上がってしまったので一時薬を中断して、
色々考えてセカンドオピニオン、サードオピニオンなど、
自分に合う治療法を模索しています。
最初にお世話になった主治医の先生も、私の意見を尊重して下さり
とても協力的だったので大変有り難かったです。
今の患者さんは様々な治療法の中から、
能動的に自分で選んで決定を下さなければと実感しました。
治療方の選択は、自分の人生を選びとって行くことと同じだと思います。」

真っ白な1年生の気分
「秋刀魚が美味しい。金木犀が香る・・・今年の秋は些細なことで幸せを感じます。
術後初のドラマもはじまり、心が洗濯したてのように真っ白になった気分。
まるで1年生のようです。そして色々な人に助けられています。」
そう話すと、感情があふれ思わず涙する果歩さん。

最後、果歩さんが皆さん何か質問がありますかと客席に問いかけると、

「私はがんになって9年目ですが、まだ周りには打ち明けられません。

1年目で自分ががんだと言うのは勇気がいることです。

南果歩さんがこうしてがんだと言った勇気に、感謝の気持ちを伝えたい」

との言葉をいただきました。

「本日はこんなに沢山の方々にお集まり頂いて、ありがとうございました。

私自身も乳がんになって、1年生です。

わからないことが沢山あって、こういう時どうしたらいいんだろうと、疑問が湧いてくる時があります。そんな時は先輩のCAN友や主治医の先生に率直に相談して、

内側に溜めこまない努力をしています。

乳がんというものが、皆さんの活動で理解を深め、
世の中に知って頂くことになっている力になっていると思います。

これから乳がんと長いつきあいになると思いますが、自分のとっていい方法を模索しながら、1日1日を新鮮に、無理をせず、ごめんなさいと断りつつ、マイペースに、

笑顔で過ごすことを大事に、共に進みましょう。

また皆さんにお目にかかるチャンスがあると思います。その時は声をかけてください!

色んなところでお話できたら嬉しいです。今日は本当にありがとうございました。」

皆さんからの大きな拍手と微笑みに包まれ、ピンクリボンシンポジウムが閉幕となりました。

 

ピンクリボンフェスティバル2016 ~いっしょなら、きっと乗り越えられる~

ピンクリボン色に日本中が染まる中、

果歩さんも、スタッフも参加させていただき、とても感謝しています。

本当にありがとうございました。

ピンクリボンシンポジウム イベントブースのご紹介

認定NPO法人 乳房健康研究会

ピンクリボンアドバイザー認定試験をきっかけに、

乳がん検診や正しい知識を得て、自分や大切な人を守ろうという活動をしています。

 

若年性乳がんサポートコミュニティ ピンクリング

東京・明石町の聖路加国際病院ブレストセンターのスタッフが中心。

イベントブースではフラを披露してくださいました。

定期的に若年性乳がんキャンサーのためのグループセッションを行っています。

 

一般社団法人キャンサーフィットネス

”運動(フィットネス)”を通して、治療による身体や心の辛さを軽減し、

QOLを向上させ、笑顔で社会へ早期復帰できるようサポートされています。

 

特定非営利法人ソシオキュア&ケアサポート

心と身体の癒しを必要とされている方々にソシオエステティックを受けていただき、

QOLの維持・向上をサポート。

エステティシャン、医療・介護従事者、会の目的に賛同して下さる方による団体です。


 

公益財団法人日本対がん協会スマイルプロジェクト

女性がん患者さんの変身企画「ビューティースマイルプロジェクト」に協力しているヘアスタイリストさんは、お悩みの方に安心してお使いいただけるウィッグを販売していて、多くの患者様・医療関係者の方が愛用しているそうです。



ソラン・デ・カブラス
スペインのベテタ(クエンカ)の源泉から採水された、
口当たりがやわらかいナチュラルミネラルウォーター。
ピンクリボン運動支援 限定ボトル。

 

 

 

南 果歩 オフィシャルサイト

南 果歩 Twitter

 

 

 

by あゆん

 

 

(お写真は掲載の許可を得たものです)