（フランス皇后、ジョセフィーヌ）
カリブ海に浮かぶフランス領マルニチック島に貧乏貴族の娘がとして生まれ、最初の結婚で子爵夫人、次にフランス皇后。
（マルニティーク島時代の１０代のジョセフィーヌ。美人ではありませんでしたが、早熟な女の子だったようです
）とくに美人でも綺麗でもなかったジョセフィーヌですが、自分にやってくる幸運をすばやくキャッチし、幸せな人生を送ったジョセフィーヌ。
そして離婚後はマルメゾン宮で大好きな薔薇を育て、好きなものに囲まれ楽しく暮した晩年
人生の勝利者ともいえる、恋多きフランス女ジョセフィーヌのしあわせの秘訣とはなんだったのでしょうか
１７６３年マルニチック島に生まれたジョセフィーヌ。
野生の果物は次々実をつけ、すべての労働は奴隷が請けおってくれる環境で、裕福ではないが毎日自由気ままにのびのびと少女時代を過ごしました
そんなある日ジョセフィーヌの妹フランソワーズに本国フランス貴族の息子との縁談が
しかしまだ１１歳の妹フランソワーズはマルニチック島を離れることに恐怖を感じ結婚を嫌がります。
そんなに嫌なら私が結婚してもいいわ
、と自ら名乗りを上げたジョセフィーヌ。
、と自ら名乗りを上げたジョセフィーヌ。この結婚のおかげでジョセフィーヌは退屈な島を出て、花の都パリにいき、子爵夫人になることができたのです。
夫になるアレクサンドルは美男子で知的なモテモテのフランス将校でした。
アレクサンドルに一目惚れしたジョセフィーヌでしたが、アレクサンドルはジョセフィーヌの田舎じみた服装や、教養の無さ、字さえろくに書けない教育レベルの差に絶望
アレクサンドルはやがて結婚前の恋人とよりを戻し家に帰らなくなってしまいます。
終いには夫アレクサンドルはジョセフィーヌと別居したい、と裁判所にまで申し出ます。
この屈辱的な別居宣言にもかかわらずジョセフィーヌはこの提案をあっさりOKします
ジョセフィーヌはとりあえず修道院に身を移し、できるだけよい条件で別居できるように裁判所での争いの結果、パンテモン修道院の居住権、子供の養育費、年金までも勝ち取りました。
さらに約二年間にわたる、社交界のようなパンテモン修道院の生活で貴族夫人たちとのつきあいを通して上品さや優雅さを吸収し、洗練された言葉使いや自分の無知を巧みにごまかす方法を覚え、
ジョセフィーヌはダサい田舎娘から洗練されたパリジェンヌへと変身
ジョセフィーヌの演出力は更に磨かれ、歯が綺麗ではなかったジョセフィーヌは、人前ではハンカチを口に当てて話し、その姿がかえって洗練された仕草のようにみえたそうです
２２歳のジョセフィーヌはパンテモン修道院を出てフォンテーヌブローの館へと引越し。
ここフォンテーヌブローでパンテモン修道院で身につけた社交術でジョセフィーヌはたくさんの恋をし、恋愛のスペシャリストになりました。
そんなころフランス革命が勃発。
別れた夫アレクサンドルは国民議会議長となりジョセフィーヌはその元妻として一気に話題の人に
この話題性を大いに活かしジョセフィーヌは、フォンテーヌブローの館を出てパリ市内に一人住まいをします。
（ジョセフィーヌの友人タリアン夫人
）革命後の社交界を引っ張っていたのはまだ２０歳のテレジア・タリアン。
この時期のパリの女王となっていた美女テレジアとさっそく仲良くなった３１歳のジョセフィーヌ。
力のある人と仲良くする、大切なことです
使える人脈を持つ友人を作ったジョセフィーヌの才覚
今をときめくテレジアと仲良くなったおかげで社交界へ自由に出入りし、たくさんの恩恵を預かることができました
テレジアのおかげで社交界の花形のひとりになれ多くのチャンスに恵まれます
テレジアのおかげでジョセフィーヌはたくさん人脈を作り、商売まで開始。
しかし３０代になり容色が衰えをみせたことに焦ったジョセフィーヌはここらへんで手をうたねば、とテレジアの紹介で知り合った、愛人バラスの紹介で、６歳年下の軍人、ナポレオン・ボナパルトと結婚します。
（若き日のナポレオン
）ジョセフィーヌにとっては安定した生活のための結婚に過ぎませんでしたが、ナポレオンはジョセフィーヌも予想していなかった、クーデターでなんとフランス皇帝へ。
自動的にジョセフィーヌもフランス皇后へとスライドしていきます。
しかし６歳の年の差のせいか二人に子供は生まれず、１８０９年ナポレオンはジョセフィーヌに離婚を申し出ます。
最初こそショックを受けたものの離婚が不可避と見るやいなや。。
ジョセフィーヌはあっさり離婚に応じ、その代わりに生涯皇后の称号とマルメゾン宮殿、年金を獲得し、生活の基盤を盤石にしてもらい大好きな薔薇の育てて楽しく遊んで毎日を過ごしたジョセフィーヌ
（ジョセフィーヌの城、マルメゾン宮殿
）一方別れた夫ナポレオンはロシア遠征への失敗、エルバ島への流刑がきまり没落の一途へ。
フランス一優雅でおしゃれな女性だと言われたジョセフィーヌはたくさんの豪華な流行のドレスや絹のストッキング、女官たちや来客と楽しくおしゃべりし、ロシア皇帝、プロイセン国王さえもジョセフィーヌにこぞって会いたがりました。
みなジョセフィーヌの優しさと優雅さ、善良さにされました。さらにジョセフィーヌの甘いささやくような声に皆癒されたと言われています
愛すべきジョセフィーヌの唯一の欠点は、マリー・アントワネットもびっくりな大変な浪費癖でした
皇后になると断ることのしない、人の良いジョセフィーヌは、ドレス９００枚、手袋１０００組、一年で５００足以上の靴を購入していました。
（宝石ブランドショーメの最初の顧客はナポレオン
）
）ジョセフィーヌから学ぶしあわせの秘訣は、やってきた幸運を逃さず、限られた選択肢の中から最良のものを選択し、自分を大切にすること。
（ジョセフィーヌ最後の肖像画。制作途中で病死。）
そしてジョセフィーヌは肺炎に罹り５１歳の波乱に満ちた生涯を終えた。
ショーメの新作リングはジョセフィーヌが率いた帝政スタイルをイメージしたもの
１９６７年モナコの薔薇の舞踏会で身に付けるグレース・ケリー。
