{54759213-CFA4-4AA1-ABA1-BFF6FA3A025C:01}今月の言葉 ( 4月号)
『念仏は わが家のきずな 御同 朋への道しるべ 
 ( 高島 正信 )





 四月の本願寺は、お釈迦様のご誕生を祝う花まつりや新入学入園の団体、家族と、若い方々の参拝がつづきます。阿弥陀如来さま、親鸞さまに照らされて、励まされて新学期を始めてほしいものです。




とりわけ、初めて家庭から保育園幼稚園に通う子ども達、親元を離れて高校や大学に通う人たちには、ご本人の緊張とともに周囲の心配もあることでしょう。温かく、見守りたいものです。





 昔と較べて、今日の家庭は様子が変わっていますが、子供の成長にとっては言うまでもなく、大人にとっても家族の存在は重要であります。




それは単純な利害を超えて、人間同士が支え合うからです。しかし、現実には、深刻なことがらから、些細なことまで、口論の種は尽きません。




そうであるからこそ、朝夕のひととき、家族がお仏壇の阿弥陀如来さまに向かってお念仏することに深い意義があります。お互いに顔を向き合わせ、会話することも大事ですが、揃って同じ方向に顔を向けることも大切です。




一緒に、阿弥陀如来さまを仰ぐこと、お念仏申すことから、御同朋、御同行との思いが育つのではないでしょうか。





 もし、一人暮らしの方がいらっしゃったら、懐かしい方と、あるいは、世界の人々とご一緒にお参りしているという広い心を持っていただくことができれば素晴らしいことです。






~ あけぼのすぎ 浄土真宗一口法話 大谷光真 ~











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【今月の言葉について】




月参り、月忌参りと呼ばれる、親や子など大切な人のご命日に手を合わせる習慣があります。




浄土真宗では、まず最初に合掌礼拝し、お経を声に出してお勤めいたします。(読経)





つぎに、「御文章」という、お経の内容を分かりやすくまとめられたお言葉をお読みするのですが、うちのお寺ではこの「御文章」の代わりに、あけぼのすぎ という一口法話をお読みしております。




浄土真宗本願寺派の本山で、本願寺(西本願寺)の前のご門主であります、大谷光真さまが折に話された法話集です。




「御文章」は口語訳といえども、今から約540年前の話し言葉ということもあり、現代の私たちには分かりにくい部分があります。




しかし、この あけぼのすぎ では現代の話し言葉で、なおかつ、浄土真宗の肝要な部分を一口であらわされています。




本来ならば540年前の話し言葉であろうと、それが分かるように学んでいかなければならないところですが、何かと言い訳を作り、学ぼうとしない自らの怠慢さを知ることとともに、少しでも浄土真宗のみ教えに触れていただきたいという思いで毎月拝読、発行しております。




浄土真宗は私の日常生活の中でこそ輝くみ教えです。




逆にいえば、お勤め、お商売、家事、子育てなどの日暮らしをする私のためのみ教えだからです。




み仏のお心を我が身に引き当て、ご恩というものを忘れないようにしたいものです。